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2009年11月10日 (火)

竹澤 恭子 ヴァイオリン・リサイタル
デビュー20周年シリーズⅢ 敬愛なるブラームス
ピアノ:イタマール・ゴラン091205vn

12/5(土)pm7:00
サントリーホール


ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ(
全曲)
第1番ト長調「雨の歌」op.78
第2番イ長調 op.100
第3番ニ短調 op.108

 
 初めて竹澤恭子に感動したのは10数年前、オーチャードホール上手のバルコニー席から見おろしたベートーヴェンの協奏曲だった。フレーズを弾き終えてオーケストラに渡すとき、あたかも釣竿を狙ったところに投げるが如く、ヴァイオリンの柄をフワッと左のほうに振る。その先には管楽器奏者がいて、彼女からフレーズを引き継ぐ。背中についた眼(まなこ)で奏者とアイコンタクトを取っているよう。ライブの醍醐味に心を揺さぶられた。これ以来、CDなどで聴くオーディオマニアから遠ざかった。
 …二十歳のころ、訳知り顔の知人に「ブラームスは40過ぎないと解らない」といわれ、ほっとして、待つことにした。以来、会社人間を続けて、気がついたら50になろうとしていた。
 今回は、2007年にスタートした、デビュー20周年シリーズの最終回。「約20年前に日本での本格的なデビュー・リサイタルを果たした、ゆかりのサントリーホールで、ブラームスの3大ソナタを演奏します。共演者には、多くの世界的ソリストから厚い信頼を寄せられているイタマール・ゴランを迎え、華麗なステージをお届けします」…と、彼女のオフィシャルサイトにある。
「素晴らしいピアニストイタマール・ゴラン氏をお迎えしてのブラームスソナタ全曲リサイタル、この20年の経験から培ってきたすべてを音楽に注ぎ込みたいと思っております。私の音楽生涯で忘れられないリサイタルツアーになると存じます。皆様にいらしていただけましたら、こんな嬉しいことはございません!」
「皆様にご報告させていただきますが、今年の6月末より長年本拠地を置いておりましたNYから、パリに移住いたしました! これは以前より願っておりましたヨーロッパ移住の夢が、たくさんの方々のご支援により実現しましたもので、本当に心より感謝申し上げます。これまでアメリカで学び経験しましたたくさんの物事を基盤にし、これから受けるであろう素晴らしい刺激からできるだけ多くのことを吸収していけたらと思っております」
 3歳からヴァイオリンを始め、才能教育研究会(スズキ・メソード)東海支部の山村晶一に師事。1973年、大府市立大府小学校に入学、1年生で「スズキ・チルドレン」に選ばれ、4年連続で欧米への演奏旅行に出かけた。その後、小林健次に師事。小学校5年生の77年、第31回全日本学生音楽コンクール全国大会小学生の部で第1位。79年、大府市立大府中学校に進み、2年生の時、名古屋市内でデビューリサイタルを開いた。(ウィキペディア)…天才と云うべき大器なのだ。
 11/29の名古屋を皮切りに、大阪、浜松、東京、松本、札幌、京都と、7公演が予定されているという。
http://www.kajimotomusic.com/concert/index.php?main_content_exp=339#ja
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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オラトリオ『四季』 ハイドン没後200年記念
東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
第26回定期演奏会
091205
三石精一:指揮・チェンバロ
佐々木典子:ソプラノ
経種 廉彦:テノール
久保 和範:バス
12/5(土)pm2:00
東京芸術劇場
大ホール

 今春の“メンデルスゾーン生誕200年記念”の25回定期演奏会で、序曲、ヴァイオリン協奏曲、交響曲の3つの分野の代表曲すべてを暗譜で振った三石精一。今回は没後200年記念、ハイドンのオラトリオ『四季』。このオラトリオは、『天地創造』(3部33曲)の3年後、ハイドン69歳、1801年に初演された晩年の名作。前作を上回る4部44曲の大作だ。
 今回はソプラノの娘ハンネ役に二期会の第一人者佐々木典子を迎えている。彼女はこの秋、何と、リサイタルCDでは初リリースというニュースが飛び込んできている。演目は彼女が拘るR.シュトラウス。1885年21歳の「8つの歌」Op.10(1885年)と死の前年の1948年に作曲された「4つの最後の歌」。
http://www.geidai.ac.jp/staff/fm012j.html
 テノールの若い農夫には経種廉彦。彼は東京芸大の大学院修了後、1989年イタリア声楽コンコルソにて金賞を受賞。90年モーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」のベルモンテ役でデビュー後、イタリアに留学という二期会の中堅。
http://homepage3.nifty.com/i-dane/starthp/subpage03.html
 バスの小作人シモンには久保和範。彼も東京芸大の大学院修了で、ニューヨークに留学。新国立劇場開館公演「建・TEKERU」で注目された。
http://www.chamber-opera.jp/cgi-bin/artist.cgi?artid=107
 東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団(通称ユニフィル・前身は1973年結成の日本新交響楽団)は、97年に三石精一を音楽監督・常任指揮者に迎えて、4月に第1回定期演奏会を開き、在京の10番目のオーケストラとして参入すべく発足した。
 2007年、設立10周年を迎えるに当り、ユニフィル自主公演運営機構が従来の主催者であった東京音楽事業センタ-から定期公演の実施に関する一切の責任と業務を受け継ぎ、コンサ-トを続行することになった。同年、日本オーケストラ連盟に準会員として加盟し、自主運営機構はNPO法人格を取得している。4月には東京芸術劇場に於いて、楽団設立10周年記念コンサ-トの一環として、佐藤しのぶ、錦織建両氏を迎えてイタリアオペラ・ガラコンサートを開催し同劇場における邦人オーケストラの最高入場者数を記録し大成功を収めた。また、10月に佐藤しのぶ、伊原直子両氏をソリストに迎えてのマ-ラ-の交響曲第2番「復活」はこの曲の記念碑的秀演と絶賛を博した。
 今回の公演の詳細や楽団、合唱団については、下記のURLでご覧いただけます。
http://www.mitsuishiseiichi-uniphil.com/
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2009年11月 9日 (月)

ピアノ新人会 第109回
50周年記念 協奏曲の夕べ
北原 幸男/東京交響楽団
11/24(火)pm6:30
東京芸術劇場
大ホール
Program
村上直行:シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
酒井起世子:サン=サーンス/ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22
小柳信道:ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15

091124 「ピアノ新人会」って、何のこっちゃ?」…どう見ても新人には見えないソリスト…50周年、第109回というと、50年間、年に2回ずつ、凄い数になる。チラシの裏面を見て納得した。
 武蔵野音大を卒業し、後に母校に奉職したピアニストが、互いに切磋琢磨、研鑽を積むべく1959年に結成・発足。現在、約100人の会員の大半が同音楽学園に奉職しているという。「常に新人の時の心構えを忘れずに、いつまでも清新な情熱を燃やして音楽の道を歩み続けたい」という意が込められている。協奏曲は5年ごとに開催されるという。
 シューマンを弾く村上直行は、卒業後リスト音楽院に留学し、音楽院で93年、初のソロリサイタルを行って帰国。これまでの5回のソロリサイタルを開催ししている。この「ピアノ新人会」にはこれまで室内楽の夕べに出演してドヴァオルザークのピアノ五重奏曲を披露。現在、武蔵野音大他講師。
 サン=サーンスの酒井起世子は、在学中に東京文化会館推薦オーディション、NHK新人オーディションに合格し、74年同大学院研究科を修了しクロイツァー賞を受賞。95年までにブルガリア各地でリサイタル、、ソフィア・フィルなどと共演、07年までにアテネやパリでリサイタルを開催。ギリシャとイタリアではマスタークラスなど講習会で指導。武蔵野音大教授。
 ブラームスの小柳信道は、卒業後89年ハンブルク音楽院に留学し、91年ドイツ国家演奏家資格試験に首席で合格、卒業。ハンブルクのオルガン奏者も務める。帰国後、東響とプロコフィエフの協奏曲3番、新星日響とモーツァルトの20番を共演。映画のピアノ演奏も担当し、神田征二郎監督の映画「月光の夏」のサウンドトラックCDが発売されている。武蔵野音大他講師。
http://www.shin-en.jp/sub9.htm
問合せ:新演奏家協会Tel 03-3561-5012
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年11月 8日 (日)

オーストリア・ハンガリー
ハイドン・フィルハーモニー

指揮:アダム・フィッシャー
ハイドン没200年記念来日
12/3(木)pm7:00091203_2
サントリーホール


 これ以上長い楽団名が他にあるだろうか。「オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニー」(以下「ハイドン・フィル」)が、ハイドン没200年の記念で来日する。まずは楽団名の由来からご説明しよう。
 ウィーンの南方50㌔にハイドンが30年間も仕えた領主エステルハージ家の本拠地アイゼンシュタットがある。1987年、そのアイゼンシュタットで開催されたハイドンフェスティバルを主宰したのが指揮者アダム・フィッシャー。「ハイドン・フィル」は、その時に設立された祝祭管弦楽団が母胎となっている。
 以来、エステルハージ宮殿内のハイドン・ザールで、ハイドン時代の音楽を中心に演奏活動を続け、今では広く欧州各地のホールや音楽祭に招かれ、高い評価を得ている。 そもそもエステルハージ家は、ハプスブルク帝国、後のオーストリア・ハンガリー帝国に忠誠を誓った最大の領主。また、指揮者のフィッシャーは、ブダペストに生まれ、リスト音楽院で学んだ後、ウィーンで研さんを積み、欧州の多くの指揮者のように数々の劇場でオペラを指揮してきた。
 その彼の考えは、「オーストリアとハンガリー両国から優れた音楽家を集め、ハイドンの作品を共に演奏することで音楽的に国境を克服しよう」というもの。東西冷戦時代、「鉄のカーテン」が崩壊する2年前のことだ。フィッシャーのこだわり、お分かりでしょうか。 ハイドンはエステルハージ家で3代の領主に仕えた。が、彼を召し抱えた次の代は音楽を解さず、楽団は解散され、ハイドンは年金生活者にされてしまった。でも、全くしばられずに生活していかれるありがたい身分ともいえる。ウィーンで学び、1791年から2度、ロンドンへ渡り、大成功を収めた。ハイドンの有名な作品の多くは、このイギリス滞在中に作曲されている。104曲残した交響曲のうち93番以降は特筆されてよい。
 今回演奏される2曲の交響曲はいずれもこの時期に完成している。第101番の初演は1794年のロンドン。第2楽章のリズムが時計の振り子を思わせることから後年「時計」の愛称が付けられた。 交響曲第104番は、翌年、当地で作曲され、「ロンドン」の愛称で知られる。
 彼より24歳若輩のモーツァルトが、オペラと協奏曲に卓越した才能を発揮しているのを目の当たりにして、その分野には足を踏み入れなかったのだが、トランペット協奏曲は、長年の友人が発明した画期的なトランペットを駆使するために作曲したという。この新しい楽器なくしてはあり得ない、逸品なのだ。今回はウィーン・フィルにトランペットソロ首席として15年在籍したハンス・ガンシュが共演する。
 さらに、今回はシュミーディンガーに委嘱したバイオリン協奏曲「ハイドンへのオマージュ」が初演される。その独奏者にはカナダ在住の小林響が起用された。彼女は14歳のとき来日したイスラエル・フィルに感銘して単身イスラエルに留学した才女だ。 http://www.proarte.co.jp/
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2009年11月 5日 (木)

浦山純子
クリスマス・スペシャル・コンサート
Junko Urayama with Friends Vol.1
ゲスト:伊藤亮太郎(ヴァイオリン)091220
     古川展生(チェロ)
12/20(日)pm2:00
東京文化会館
小ホール

 「もう今年のクリスマス、何か予定してますか? 何があっても12月の第3日曜日は、このコンサートを予定に入れてください! 新しいシリーズをスタートさせました」と、浦山純子さんからメッセージが届いた。
 彼女の演奏を初めて聴いたのは、ちょうど一年前の10月、ロンドンで研鑽を積み、帰国後最初の自主リサイタルだった。ここで不思議な体験をした。武満徹のあと、2曲目のモーツァルトの時だった。これまでに、モーツァルトが出てきて「いま作った曲、チョット聴いて…」と彼が弾いているような錯覚に陥ることは希にある。作曲家の意を汲んで弾いているから起きるのだろうと思う。
 が、この浦山さんの時はそれとはチョット違った。弾けっこないのに、何故か自分が弾いているような錯覚が起きたのだ。私の体の中で鳴り響いているといったほうが正しいかもしれない。ピアノの足の間に潜り込んで戯れている映画の中のアマデウス? 終演後ロビーでの立ち話でその感想を洩らしたのだが、後日お会いしたとき、「その後ピアノ弾いてますか?」  これには絶句した。立ち話を覚えておいでなのだ。
 その後、今年7月には、年1回・3年かけて完結させるリサイタル・シリーズ「心の旅への誘い」の第1 回公演を開催した。「奥の細道」から発想して作曲された『芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ』を取り上げる独創的な企画だ。実は、さきのモーツァルトの時にもアンコールで、このパラフレーズから1曲弾いたそうだが、その時はモーツァルトに翻弄されてしまって、3曲目以降の記憶がほとんどないのだ。
 「浦山純子 with Friends」は、クリスマス・シーズンに開催する特別コンサートで、毎回第一線で活躍する同世代のアーティストをスペシャル・ゲストに迎える、浦山さん「初」の試みでもある“アンサンブルを主軸とした”聴き応えのある華やかなプログラムが組まれている。
  「今回は、桐朋時代の素晴らしい後輩、古川君と伊藤君を特別ゲストにお迎えできることは、大きな喜びです。彼らとのメンデルスゾーンのピアノ三重奏は、エキサイティングで白熱した演奏となるでしょう!
 クリスマスといえば、全世界の人々に愛され毎年各国で上演されるバレエ‘くるみ割り人形’。名ピアニストでもあるプレトニョフの華麗なアレンジと共に、夢溢れるおとぎの国へお連れいたします。
 そして、私の留学先ワルシャワでの初めてのクリスマス・イブの夜、協会に足を踏み入れた途端、聞き覚えのあるメロディーが響き渡りました。なんとショパンは、ポーランドの賛美歌を‘スケルツォ第1番’の中間部に導入していたのです! この驚きと感動…思い出の曲を、彼の優美な晩年のノクターンと共に、その時の空気を再現すべく、思いを込めてお届けします」
 彼女も、私が日ごろ唱える“音の綺麗なピアニスト”の一人だ。ロンドンでリリースした3枚のCDを聴くと、それはもちろんのこと、聞き知ったつもりの曲が、“装いも新たに”目の前に忽然と現れる。<ま>とも<ため>ともいえる独特なテンポの揺れに、ハッとすることしばしば。「そうか、そうだったのか、知らなかったな~」、まさに“目から鱗”、目の前が明るく開けるのだ。台本を元に演技する演劇は役者によって当たり前のことだが表現が同じということはあり得ない。音楽だってそうだろう。楽譜に秘められた作者の意を汲みとって音に表す本物の演奏家。彼女の演奏を聴くとそう思えるのだ。これはもう、外せない。それに、彼女のCDは会場でしか手に入らないのですぞ。
 プロフィールなど詳細は以下のHPでご覧ください。
http://www.junkourayama.jp/index.htm
http://www.1002.co.jp/Urayama%20with%20Friends/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

吉川隆弘 ピアノ・リサイタル
ゲスト:ソプラノ 山口佳子
11/29(日)pm7:00
サントリーホール
ブルーローズ091129pf

モーツァル:きらきら星変奏曲
ショパン:子犬のワルツ
ドビュッシー:
 「ベルガマスク組曲」より月の光
リスト:
 「巡礼の年 第2年 イタリア」より
   ペトラルカのソネット 104番
ストラヴィンスキー:
  ペトルーシュカから3楽章
チマーラ:郷愁

ほか(曲目は変更する場合があります)

 吉川隆弘は、イタリア・ミラノを拠点に活躍する若きピアニスト。東京藝大・同大学院を卒業後、欧州へ渡り、数々のコンクールで優勝。2006年には、ミラノ・スカラ座でスカラ座管弦楽団とピアノ・コンチェルトを共演。「まるで歌を歌っているように自然でしなやかな音楽と、明るいタッチで、聴く人魅了。初めて聴く人も虜にします」とチラシに謳われている。
 事前に聴くことができたのは、イタリアでリリースされたオール・ショパンのCDだが、これがチョット凄い。変な言い方かもしれないが、ショパン臭くないのだ。特にショパン好きというわけではない私は、数曲続けて聴くと、またショパン、次もショパン、またしてもショパン…みんな同じに聞こえて飽きてしまうことが多いのだが、彼の演奏は違う。マズルカ、舟歌、夜想曲、バラード、即興曲、ポロネーズ、華麗なる円舞曲(3番のワルツ)。皆ぞれそれ楽しめるのだ。一般に市販されていないから、欲しかったら今度の公演会場で、となる。
 今回のリサイタルは、様々な時代の有名な作品なので、クラシックにはあまり馴染みのない向きにもおすすめだ。前半のプログラムは、子どもの世界・不思議な世界をテーマにあつめ、後半はソプラノ山口佳子の歌も交えて大人の世界…という趣向だ。
 共演の山口は、つい先日、「ふるさと八王子を歌う」と題して帰国後、初のリサイタルを開催、この“Music a la Carte”でも告知したばかりだ。
 ゲストなしのリサイタルが神戸新聞松方ホールで開催される(11/21(土)pm7:00開演)。演目は、クレメンティ:ピアノ・ソナタ嬰へ短調、ブラームス:パガニーニ変奏曲、リスト:巡礼の年第2年より 婚礼、物思いに沈む人 ほか。
http://takahiroyoshikawa.com/j/index_j.html
http://www.office-makina.com/
主催:オフィスマキナ Tel:03-3491-9061
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2009年11月 4日 (水)

Cembalo Duo~チェンバロ・デュオの新たな地平~
Cmb上薗未佳、岡田龍之介
11/20(金)pm7:00
世田谷・松本記念音楽迎賓館091120duo

パスキーニ:
 2台のチェンバロの14のソナタより
ベンダ:
 2台のチェンバロのソナタ ハ長調
ヘンデル:
 オペラ「リナルド」より
バッハ:
 カンタータ、管弦楽曲の編曲
プーランク:「田園の合奏」より 他

「昨年リリースしたデュオのCDが好評だったのに鑑み、今年はかなり思い切った内容の演奏会を企画しました。ひょとすると、どの曲も耳にされるのが始めて、という斬新なプログラムで、チェンバロ・デュオのまさに新地平を目指しました」と気合いが入るチェンバリスト岡田龍之介氏。演目は上記の通り。
 岡田氏曰く…
「普段、滅多に演奏されないパスキーニのユニークな作品(2台のチェンバロの左手パートだけ残され、右手パートは演奏者自身の自由な作曲あるいは即興にゆだねられている)や、楽譜が未出版のベンダの作品、よく知られたバッハの作品や今年没後250年となるヘンデルのオペラ作品を2台チェンバロ用にアレンジしたもの、さらに近代のピアノ作品その他(プーランクの魅力的なチェンバロ協奏曲「田園の合奏」も含まれる)を編曲した作品など、オリジナリティ溢れるプログラムを組んでみた」
 しかも、会場は素晴らしい庭園付きの松本記念音楽迎賓館.。このホールは、(財)音楽鑑賞教育振興会の創設者松本望の居宅だったが、没後ご遺族から財団へ寄贈されたもの、松本氏はパイオニアの前身の福音商会電機製作所の創業者。チラシを拡大すると略図をご覧いただけます。また交通案内は下記のURLで。
http://ongakugeihinkan.jp/access/bus_train.html
問い合わせ:042-750-8160 sakais@pluto.dti.ne.jp
http://www.geocities.jp/okadacembalo/
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ジェラール・プーレ 中澤きみ子
ヴァイオリン・デュオ リサイタル

11/29(日)
pm7:15開演
かなっくホール(横浜市神奈川区民文化センター)
入場料:3,000円(全席自由)091129

ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
中澤きみ子(ヴァイオリン)
丸山萌音揮(ヴィオラ・
賛助出演


 2006年アントルモン指揮・ウィーン室内管とモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を全曲演奏、CD収録、翌年には5番の協奏曲の全国ツアーで注目された中澤きみ子。今春はモーツァルトの協奏交響曲をリリースしたばかりだが、この秋は、フランス・ヴァイオリン界の巨匠ジェラール・プーレと、珍しい“2台ヴァイオリン”のリサイタル。ピアノが共演しないから、これも無伴奏ヴァイオリン・ソナタというのだろうか? ルクレールとプロコフィエフの「2つのヴァイオリンのためのソナタ」、バルトークの「デュオより」、それにヴィニャフスキーのエチュードだ。
 お二人は、互いに演奏会は聴いてきており、親しくしていたが、共演は今回が初めてとのこと。どちらもソリストで、かつ教育者であり、なめらかで柔らかな奏法で知られる両者の持ち味が融合する。その上で「ヴァイオリン・デュオというコラボレートによって、ヨーロッパ風の音楽を創りあげたいという思いが一致した」という。2人が第1、第2ヴァイオリンを交代しながらプログラムを繰り広げていくという。
 ドヴォルザークの三重奏曲で共演する丸山萌音揮(モトキ)は、東京芸術大学附属高等学校を経て、同大学器楽科3年在学中。2006年 第8回日本演奏家コンクール弦楽部門高校の部第3位受賞。2007年 第18回レ•スプレンデルコンクール 弦楽部門第2位(最高位)受賞。ヴァイオリンを清水厚師、清水高師の両氏に、ヴィオラを菅沼準ニ、大野かおる、百武由紀、川崎和憲の各氏、現在は川本嘉子氏に師事。という若手ヴィオリスト。
中澤きみ子のプロフィールは、下記のURLで、
http://www.kimiko-vn.net
ジェラール・プーレのプロフィールは、以下のURL。
http://homepage3.nifty.com/gerard-poulet/profile.htm
会場へのアクセスは、
http://kanack-hall.jp/access/index.html
問合せ・予約 :コンサートオフィスアルテTel:03-3352-7310
eーmail:office@musicalte.com
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イェルク・デームス ピアノリサイタル
 ~シューマンのファンタジー~

Joerg Demus Piano Recital
11/28(土)pm2:00
JTアートホール
アフィニス091128pf


R.シューマン:
幻想小曲集 op.12より
 1.夕べに 2.飛翔 3.なぜ? 5.夜に
クライスレリアーナ(8つの幻想曲)
3つの幻想的小曲 op.111
幻想曲 op.17

 1928年12月2日オーストリア生まれというから、このリサイタルの4日後に満81歳の誕生日を迎える。昨年の「80歳バースデー・ピアノリサイタル」がつい昨日のことのように思い出される。この演奏会は文字通り落涙ものだったが、CDに残されている。
 今年は、オール・シューマン・プログラム。シューマン弾きといえば先ず小林五月が思い浮かぶが、“限りなく美しい抒情性、作品に対する真摯な情熱、ウィーン・ロマン派 最後の巨匠”といわれるデームス。彼のシューマンを聴く機会を与えられ感無量のおもいだ。
 デームスは、6歳のとき母の手ほどきでピアノを始め、11歳でウィーン音楽アカデミーに入学し、ピアノと指揮を学ぶ。在学中の14歳の時、ウィーン楽友協会にてデビュー。高校に通う傍ら、ピアノをW.ケルシュバウマーに、オルガンをC.ワルターに、指揮をH.スワロフスキー、J.クリップス、作曲をJ.マルクスに師事。その後51~53年までパリにてY.ナットに師事する。W.ギーゼキング、W.ケンプ、A.B.ミケランジェリ、I. フィッシャーの教えも受ける。
 21歳の時、チューリッヒ、ロンドンにて、コンツェルトハウス・カルテット・ウィーンとの共演でデビューコンサートを行い、翌年の南アメリカツアーでは36回のコンサートを行う。53年ウィーンでデビュー。56年ブゾーニ国際コンクールでの優勝を機に、世界各地で演奏活動を開始する。などなど、その後のプロフィールは下記の主催者のHPでタップリご覧いただけるが、室内楽や歌手の伴奏者を務め、エリーザベト・シュヴァルツコップやディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ヨーゼフ・スークらのパートナーとしても知られており、古今のピアノのコレクターとしても知られている。
主催:プロアルテムジケTel:03-3943-6677 FAX:03-3943-6659
http://www.proarte.co.jp/artists2007-10.html
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土屋美寧子&和波孝禧
 つちやみねこ        わなみたかよし
ピアノヴァイオリンリサイタル
2009年 駒場松桜会コンサート
11/21
(土
)pm2:00091121
東京オペラシティ

リサイタルホール

 いつもなら「和波孝禧ヴァイオリン・リサイタル ピアノ土屋美寧子」と夫唱婦随なのだが、今回は逆転している。その訳は…土屋さんからとても分かりやすい公演意図が届いたので、披露しましょう。
「懐かしい高校時代!その同窓会からこの秋の主催コンサートに出演依頼をいただきました。当時の都立駒場高校には普通科のほかに、音楽科、美術科、体育科があって、私はその音楽科の卒業生です。卒業以来クラス会にはできるだけ出席していましたが、同窓会に出かけたのは昨年が初めてでした。幹事さんからのお誘いに乗ってのことだったのですが、音楽科からの出席は私一人!初めは「どうしよう」と心細く、早々に退散しようかと思っていたところを、同期の普通科の皆様がお話の輪に入れて下さり、同窓の絆を感じた嬉しい交流ができました。
 11月21日のコンサートでは、皆様に私たちデュオの音楽の輪に入っていただき、音の会話を楽しんでいただけたら幸いです。
 コンサートのプログラムを考えるのは、食事のメニューを考えるのと似てとても楽しい作業です。来て下さるお客様を想像しながら、メインコースは、そして前菜は、デザートは?と二人で相談しながら決めてゆきます。  
 今回のメインはシューベルト「幻想曲」にしました。静かな森から立ち上る霧のような序奏部に続いて、軽やかな舞曲風な部分、彼の歌曲「口づけを送らん」の旋律を主題とする4通りの変奏、序奏を思い出した後、活気のある華やかなフィナーレまで、約25分の長い曲なのですが、切れ目なく演奏されます。シューベルトの得意とする「歌」にあふれ、ピアノとヴァイオリンの華やかな技巧もちりばめられたすばらしい作品です。
 その前にはベートーヴェンの明るく活気のあるソナタ第8番。一般的なベートーヴェンのイメージを覆すような爽快感と、終楽章ではピアノとヴァイオリンの掛け合いに、ユーモラスな一面がのぞきます。
 休憩後はピアノのソロで、シューマンの「暁の歌」。5つの小曲からなり、彼が精神や聴覚の異常に苦しみ、限界すれすれの状況で書かれた作品ですが、どの曲も穏やかな明るさで終わるのが印象的です。実は11月5、6日に、この曲を含めたシューマン作品集のCD録音をします。ソロのCD製作はナント今回初めてなので楽しみでもあり不安でもあり・・・。まな板の上に乗るまであと少しの猶予しかありませんが、生き生きした演奏を残せるように頑張るつもりです。
 話がそれましたが、コンサートの最後は、自身が優れたヴァイオリニストで、古典的なものからジャズっぽいものまでさまざまな雰囲気のヴァイオリン曲を残したクライスラーの作品です。ヴァイオリンのソロと、ピアノ付きの洒落た小品を合わせて5曲お聴きいただきます。
 駒場の同窓生に限らず、多くの皆様と晩秋の午後のひと時をご一緒に過ごせますよう、会場でお待ちしています…。
土屋さんのプロフィールは下記のURLでご覧いただけます。
http://www.music-wanami.com/profile/tsuchiya.html
主催・お問い合わせ:駒場松桜会 Tel/fax:03-3466-7579
email. komaba999@komaba.or.jp
http://www.komaba.or.jp/syooukaiconcert.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年11月 3日 (火)

チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
追加公演11/21(土)
pm6:30
東京オペラシティ コンサートホール
091121

 2007年の来日公演で約3万人もの日本人を魅了した、ブルノ・フィルが待望の再来日。首都圏で6公演が予定されていたが、都心で早々に“残席僅か”状態となり、急遽、マチネを予定している11/21(土)にソアレが追加された。
「豊かな情感と、大地の恵みに満ちた迫力あるハーモニー! 時に激しく、力強く律動する美しい旋律がホールを揺るがす!」 このウリを見事に具現したブルノ・フィルは、チェコの首都プラハから東南へ直線距離180キロのチェコ第2の都市ブルノに1956年、作曲家ヤナーチェクによって設立された。ブルノの南にあるウィーンとは100キロしか離れていない。
 今回、この管弦楽団を束ねるのは、61年生まれのレオシュ・スワロフスキー。彼は91年にカラヤン基金を授与され、ザルツブルク音楽祭でショルティ、アバドのアシスタントを務め、サルツブルクのモーツァルテウム財団から、その年の最優秀若手指揮者に選ばれ、注目を浴びた。幾世代にもわたって名指揮者を生み出すチェコにあって早くも「未来の巨匠」と折り紙付きで、チェコの歌劇場とだけでなく、度々単独来日して、日本のオーケストラに客演し、その手綱さばきは実証済みだ。ブルノ・フィルには副指揮者を経て91年から首席指揮者を4年間務め、現在はプラハ国立歌劇場のオペラ芸術監督及びパルドゥビツェ室内管弦楽団の音楽監督を務めている。
 今回ラフマニノフのピアノ協奏曲第2判を弾くのは、83年アメリカ・ポートランド生まれの注目の若手ベン・キム。バリバリの職人気質で、飛び切り生きのいいピアニストだ。
 首都圏の他会場の公演、出演者のプロフィールなどは、下記のURLでどうぞ。
http://www.koransha.com/orch_chamber/brno_phil2009/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年11月 1日 (日)

沢亮子 ピアノリサイタル
デビュー55周年記念 Part2
~ブリュッセル弦楽四重奏団と共に~
RYOKO FUKASAWA PIANO RECITAL091109
with The Brussel String Quarte
11/9(月)pm7:00
浜離宮朝日ホール


ラヴェル●弦楽四重奏曲 ヘ長調
ドビュッシー●前奏曲集より(ピアノソロ)
 オンディーヌ、パックの踊り、ミンストレル
ウェーベルン●弦楽四重奏の緩徐楽章 
ドヴォルザーク●ピアノ五重奏曲 作品81
   

 全日本学生コンクール小学生の部で全国第1位、文部大臣賞を受賞。15歳で日本音楽コンクール首位受賞。高校在学中の1956年、ウィーン国立音楽大学に留学、首席で卒業。61年、ジュネーブ国際音楽コンクールで2位受賞(1位なし)。以来…
 女性の現役ピアニストでデビュー55年、他におられるだろうか? 今年巷を沸かせているのはデビュー50年の中村紘子さん。15歳でデビューとのことなので、御歳65歳。ずーっと先輩だと思っていたが若くして知られるようになったので、意外にお若く私の方が少々年長だということが今年わかった。さて深沢さん、小学校の部1位をデビューとするなら60代半ば、15歳の首位受賞からなら御歳70…。今年は〈深沢亮子後援会発足30年記念〉なのだそうだ。その詳細はHPでご覧いただくとして、5月のデビュー55周年記念のソロ・リサイタルに次いで、今秋はピアノ五重奏曲。アンサンブルは彼女にとって欠かせないレパートリーなのだ。
 ブリュッセル弦楽四重奏団は、伝統あるベルギーの室内楽団を代表する四重奏団で、近年日本でも注目を浴びている。深沢さんは2000年から一昨年まで計5回、来日の都度、東京始め全国各地で共演している。4人のメンバーの個性や技量を生かしつつ、伸びやかで統一感あるその演奏ぶりは、ここ数年東京公演のだびに音楽各誌で大好評。フィリップ・コッシュと志田とみ子の二人のヴァイオリニストは、いずれも巨匠アルテュール・グリュミオーの高弟。ヴィオラのイーヴ・コルトヴリント、チェロのリュック・ドゥエーズの名手2人を加え、4人の息の合ったアンサンブルは、日本でもファンを増やしている。「各々の方の音が大変美しく、のびやかでバランスの良さと統一感、そして何よりも品格があるので、自然な気持ちで共演させて頂けることが大きな魅力です」と深沢さん。ドヴォルザークで共演する。詳細は以下のHPで。
http://www2.bbweb-arena.com/carillon/
http://www.shin-en.jp/sub9.htm
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瀬﨑明日香 ヴァイオリン・リサイタル
ピアノ エマニュエル・シュトロッセ
11/23
(月・祝)pm2:00091123vn
一橋大学兼松講堂

 弦楽四重奏では滾る情熱をまき散らし場内をオーラに包んだ瀬﨑明日香さん。その後リリースしたCDでイザイの無伴奏ソナタの本物に初めて遭遇。と思ったら、この8月にはコンチェルトを間をおかずに2公演、10月にはベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ第2回。そして、このほど「芸術の秋、いかがお過ごしですか?」で始まるリサイタルの案内が届いた。矢継ぎ早とはこのことだ。
 「トッパンホールのリサイタルや2枚目のサン=サーンスのCDで帰国以来何度も日本にお招きしてご一緒させて頂いております、エマニュエル・シュトロッセさんとリサイタルを致します。ストラスブールご出身ということもあり、いよいよ、念願のドイツものの大ソナタ、ブラームスの“雨の歌”とベートーヴェンの“クロイツェルソナタ”に真正面から挑戦したいと思います。
 東京で初めての大ホールでのリサイタルということも意識して、楽器の生まれたイタリア古典の代名詞的作曲家ヴィターリの“シャコンヌ”で始まり、中間にメインディッシュとして王道のソナタ2曲をじっくりお聴き頂き、最後はフランスオペラの代表作“カルメン”より、演奏される機会の少ないフバイ編で華やかに幕を閉じるプログラムを考えました。
 駅から真っ直ぐ延びる美しい並木道と、イギリスのケンブリッジを思わせる趣のある建物でどのような音を創りだせるのか、今から胸が高鳴ります」
と、瀬﨑さんが意欲を燃やす今回の会場「兼松講堂」は、株式会社兼松商店(現:兼松株式会社)が、 創業者・兼松房治郎(1845-1913)の遺訓に基づいて、房治郎の13回忌にあたる1925年(大正14年)、大学に寄贈された、という経緯の由緒ある建造物で、国の有形文化財に指定されている。2004年3月までに卒業生などの募金で大改修が行われ、耐震、空調などの諸機能を備え、かつお化粧直しの行き届いたシックな内装へと見事な変貌を遂げたという。客席数1040席(1階668席、2階372席)の立派な講堂。瀬﨑さんでなくとも、行ってみたくなる。JR国立駅南口徒歩6分と、大学のHPにある。
http://www.hit-u.ac.jp/hq/vol001/pdf/001-02.pdf
瀬﨑さんのプロフィールは、公式HPでご覧ください。
http://asukasezaki.com/
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2009年10月31日 (土)

『コジ・ファン・トゥッテ』(桐朋学園オペラ)
全2幕 イタリア語上演・字幕付き
仕上げの通し稽古(10/30)
公演会場:新宿文化センター大ホール
11/7(土)・8(日)
両日ともpm3:00開演
At1060340_2
 前日は7日組の立ち稽古だったが、昨夜は8日組の通し稽古。二晩続けて桐朋学園へ通った。
 At1060256_2初日の指揮者はスレンダーな指揮科の女子学生だったが、昨夜は、何と、「今回は学園との折衝など事務方です」云っていた、バス歌手の大島幾雄教授。「この曲はもう何回も出演しているから頭に入っている。 今日は別の場所で楽団の練習があり、副指揮者もそっちにとられたから急遽…」と、手慣れた棒振り。(↑) At1060296_5 昨日、「二組のカップルもさることながら三枚目役のデスピーナとアルフォンソの演技が、このオペラの出来を左右する」と申し上げたが、その感をますます強くした。(↑) At10603778日組のアルフォンソ加賀清孝は、2週間前にはこの“Music a la Carte”でも絶賛した『リーベ・クロスター優しき修道院』のとぼけた神父役だったし、デズピーナ里中トヨコは12月初旬の『不思議な国のアリス』のタイトルロール。  二人が登場するだけで何か起きそうな気配が漂い、若いカップルを手玉にとって観衆を一喜一憂させる。
 フェルナンド岡田尚之(→)は昨夜イタリアから帰国、文字通り馳せ参じた駿馬。
 世界の小澤の出身校として知られる桐朋学園。その音楽部門の学生オーケストラが、高関健の指揮で挑むモーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』だが、5年前にコンサート形式でロッシーニの「シンデレラ」を取り上げて以来、久しぶりの本格的なオペラ公演だという。
全出演者など公演の骨子は、前回の配信記事と主催者のHPでご覧いただけます。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-03d0.htm
http://www.tohomusic.ac.jp/performanceSite/cosifantutte.htm
注:写真は右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で拡大できます。

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2009年10月30日 (金)

桐朋学園オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』
稽古たけなわ
全2幕 イタリア語上演・字幕付き
11/7
(土)・8(日) 両日ともpm3:00開演
新宿文化センター
大ホール

At1060170 出演者を同学園の出身で固めるべくこのような陣容になった…と、お伝えしたが二日目に予定されていた中丸三千繪が体調不良で、初日の佐藤奈加子が両日とも登板するという。At1060145_2  
 参上した10/29は初日組の立ち稽古。佐藤さんはお休みだったので、ドラベッラとデズピーナの演技に目を奪われた。薗田真木子は先日ご案内した「優しき修道院」で堅物の修道女を演じていたが、ここでは、コケティッシュな妹役。「大好きな役なの」…どうらや十八番のようだ。
 いずれも第一線の舞台で活躍する面々だが、二組のカップルもさることながら三枚目役のデズピーナ(名古屋木実↓中央)とアルフォンソ(北川辰彦↓左端)の演技が出来を左右する。At1060182_3
 世界の小澤の出身校として知られる桐朋学園。その音楽部門の学生オーケストラが、高関健の指揮で挑むモーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』だが、5年前にコンサート形式でロッシーニの「シンデレラ」を取り上げて以来、久しぶりの本格的なオペラ公演だという。
全出演者など公演の骨子は、前回の配信記事と主催者のHPでご覧いただけます。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-03d0.html
http://www.tohomusic.ac.jp/performanceSite/cosifantutte.html
ソリスト陣の略歴は、各人のHPでご覧ください。
注:写真は右クリック「リンクを新しいウィンドウで開く」で拡大できます。

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相曽賢一朗 ヴァイオリン・リサイタル2009
第13回 KEN AISO VIOLIN RECITAL091119vn 
ピアノ 永野英樹
11/18(水)pm7:00

所沢ミューズキューブホール
11/19
(木)pm7:00
東京文化会館
小ホール

 今秋も、また彼のヴァイオリンを聴くことができる。今回のリサイタルに際してメッセージが届いた。
「今年のプログラムは“幻想-夢”がテーマです。生誕200年のメンデルスゾーンのヴァイオリンソナタを皮切りに、高校時代よりの友人でもある国際的ピアニスト永野英樹氏と5年ぶりの共演を果たせますことに感謝しています。また本年の演奏は、去る1月に逝去された大学時代からの恩師、田中千香士先生に感謝と敬愛の気持ちを込めて捧げたいと思います」
 そして、ヴァイオリン音楽に造詣が深く、冊子「世界の弦楽四重奏団」をものしている幸松肇氏の「ユニヴァーサルな音の語り手としての相曽賢一朗のヴァイオリン」と題したコメントも読ませて頂いた。その意の一部を紹介しよう。
「…彼が何故イギリスに住み、何故毎年のように日本にやってきては、ヴァイオリンを演奏するのか、これまで、その意味するところが理解できなかった。が、今年4月から5月にかけての「スティーヴン・イッサーリス室内楽プロジェクト」に参加しているのに立ち会い、改めてそれを知るところとなった。メンデルスゾーンの室内楽曲で、ヴァイオリンやヴィオラを演奏する相曽賢一朗の姿をみて、その安定した無理の無いテクニックと、繊細にして精妙なトーンを持ち合わせている彼の持ち味の素晴らしさを再認識したのだった」              
 今回の演目は、メンデルスゾーン、エネスコ、そしてシューベルトの亡くなる年に初演された幻想曲ハ長調。
 相曽氏は今週、パリからグルジアへと忙しく、インターナショナルな活動を続けているが、合間を縫って、今回初めて弾くエネスコについて、コメントを寄せてくれた。
「エネスコの『少年時代の印象』は、晩年の作曲家がノスタルジーを込めて子供の頃の記憶を音に綴った幻想曲です。情景描写がとても鮮やかで印象派的作風ですが、エネスコの厳格な性格も表れています。大変込み入った楽譜であることもあってか、ほとんど演奏されませんが、20分余のとても個性的で興味深い音楽です」
 こう聞いたら是が非でも…これも外せません。
http://www.rr.iij4u.or.jp/~aiso/
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2009年10月27日 (火)

東響の定期にオピッツがブラームスで共演
11/7(土)pm6:00
サントリーホール


Pf 先月、池袋の芸劇で、久しぶりに素晴らしいシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聞かせてくれた東京交響楽団。サントリーホールでは今秋、女性ソリストが二人続いた後の11月、音楽監督ユベール・スダーン指揮の定期に重鎮ゲルハルト・オピッツが共演し、ブラームスを弾く。そのオピッツが来日に際してコメントを寄せているので、是非お知らせしたい。
 ゲルハルト・オピッツ(写真左)の初来日は1976年、何と欧州便はアンカレッジ経由で羽田に着いたという。成田国際空港もまだなかった時代だ。「着陸直前、一点の曇りもなく晴れ渡った空には美しい視界が広がり、富士山のあの高貴で感動的な姿に感嘆しました。2週間の滞在中、満開の桜を満喫することが出来、京都の神秘的な雰囲気と美しい庭やお寺の佇まいに感動したことを覚えています」…初来日の印象は強烈だったようだ。
 Photoそして、本題…「ブラームスの協奏曲第1番は、ピアノとオーケストラにとって記念碑的な作品であり、劇的で詩的なアイデアと感情に満ち溢れています。この偉大な作品が21歳の若者によって書かれたとは信じがたく、まるで80歳の年老いた作曲家が自らの波乱の人生経験を振り返って書いたかのように聴こえるのです。…マエストロ・スダーン(写真右)とはこの曲を既に何度か共演しましたが、彼は偉大なブラームス愛好家であり、この曲に対して深遠な霊感ともいえる力で人々にインスピレーションを与えるアプローチの方法を持っています」
 オピッツは、ドイツ・ピアノの正統派を代表する存在、とりわけブラームスの世界最高の演奏者の一人として名高い。スダーンがもっとも信頼を置くピアニストの一人としても二人の共演に大いに期待したい。
 もう一曲はシューマンの交響曲第2番。この曲についてシューマンがメンデルスゾーンに宛てた手紙の中で「ハ長調のトランペットが響いています。これからどのようなものになるのかわかりません」と書き始めのイメージを語っているそうだ。シューマン作品の中でもベートーヴェン的といわれる機知に富んだ作品とされている。シューマンはスダーンが選んだ今年のメインテーマだ。
  出演者のプロフィールなど詳細は以下のHPでご覧ください。
http://www.tokyosymphony.com/concerts/20091107suntory.html
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バルカン室内管弦楽団
 
“民族共栄のタクト”
国連本部演奏会決定記念 日本特別公演
指揮・お話し:柳澤寿男
11/6(金)マチネpm2:00 ソワレpm6:30 (2公演
第一生命ホール091106

 チラシに久しぶりにみるヴァイオリン漆原啓子さんの笑顔が…2006年から翌年にかけて、デビュー25周年記念があり、計6回も通ったが、その後、都内で聴く機会がなかった。
 それに、この精悍な横顔…どこかで見覚えが…チラシ裏面のプロフィールにありました。「2000年東京国際音楽コンクール(指揮)第2位」。今は亡き新星日響を振って、下野竜也が1位となり、涙を呑んだ。家内など「素敵なのに、どうして?…」と残念がっていた。私もその後の消息を案じていた。何とその柳澤氏、2007年にバルカン室内管弦楽団を設立、音楽監督として、紛争地バルカン半島で国際貢献の任に当たっていたのだ。
 国際交流基金(The Japan Foundation )は、文化を通じて紛争や災害の被害を受けた地域・国の復興と安定化に貢献する事業の一環として、多民族による「バルカン室内管弦楽団」の活動を支援してきた。柳澤氏は、コソボ・フィルハーモニーの首席指揮者の任にありながら、対立するバルカン地域における音楽を通じた民族の共栄、現地音楽水準の向上、信頼構築を目的として同室内管弦楽団を設立した。
 その活動3年目の今年5月、マケドニア人、アルバニア人に加え、コソボ紛争でアルバニア人との強い敵対関係にあるセルビア人の音楽家が参加し、いまだに国連統治下にあるコソボ共和国ミトロビッツァでのコンサートが、UNDP(国連開発計画)の協力を得て実現された。また、国連が栁澤氏の情熱と勇気あふれる活動を高く評価し、3つ異なる民族による同楽団の米国への招へいが決定、今年11月9日にニューヨーク国連本部で特別コンサートが実施されることなった。
 今回の公演は、この国連コンサートの実現を機に、国際交流基金が楽団員計16名を日本に招へい、東京杉並ロータリークラブの共催を得て開催される。
 演目は、モーツァルト[ディヴェルティメントk.138」、バルトーク「ルーマニア民族舞踊曲」、それに三枝成彰「弦楽のためのレクイエム」の委嘱初演。漆原さんはピアニスト吉村美華子さんとメンデルスゾーンの「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ長調」を弾く。指揮の栁澤氏は「バルカン室内管弦楽団」の設立経緯や本プロジェクトにかける熱い思いも語る。彼のプロフィールは下記のURLで、
http://www.geocities.jp/puntadarco/profile.html
公演の詳細は、このURLでご覧ください。
http://www.jpf.go.jp/j/culture/new/0910/10-02.html
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2009年10月23日 (金)

都民芸術フェスティバル2010
Tokyo Performing Arts Festival 2010
オーケストラ・シリーズNo.41
2010年1/16(土)~3/21
(日)
東京芸術劇場大ホール

 1968年来、毎年1月から3月にかけて開催される都民芸術フェスティバル。オーケストラ・シリーズは、日本が誇るトップアーティストによる最高の演奏芸術を、低料金で都民に提供することをモットーに、翌69年に始まり来年は41回目。今回も在京8楽団が参加する。
 今回の特徴は、すべての公演でソリストが参加すること。世界で活躍する第一級の演奏家から若手の逸材まで幅広い演奏家を招き、8楽団との個性あふれる共演を集中的に楽しめるイベントだ。これまで馴染みのなかった楽団と、これを機会に体験する絶好のチャンスでもある。リーズナブルな価格設定だが、更にお得な全8公演のセット券もある。1回券は11/5からの発売だが、セット券は既に10/22に発売しているので、お早めに。
入場料(全席指定・税込)
◎全8公演セット券(A席のみ250組み限定) 26,000円
◎1回券 A席3,800円・B席2,800円・C席1,800円
(オーケストラ1回券は学生料金あり。詳細は主催の日本演奏連盟の下記HPで)

<1>1/16(土)pm6:00 東京都交響楽団Photo
指揮/船橋洋介
ソプラノ/半田美和子 テノール/望月哲也
 J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲
 J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」より
            “公爵様、あなたのようなお方は”
 レハール:喜歌劇「微笑みの国」より
        “君は我が心のすべて”Photo_2
 レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より
        “友よ、人生は生きる価値がある”
 J.シュトラウスⅡ:春の声 作品410
 J.シュトラウスⅡ:アンネン ポルカ 作品117
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」より“乾杯の歌”
 ムソルグスキー=ラヴェル:組曲「展覧会の絵」

* 前半はソプラノとテノールのオペラ・アリアとデュエットを楽しみ、後半は、ラヴェルが管弦楽に編曲した「展覧会の絵」。ソリストはどちらも二期会のヴェテラン。

<2>1/27(水)pm7:00 東京交響楽団Photo_3
指揮/飯森範親  ピアノ/末永 匡
~ベートーヴェン・プログラム~
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
 交響曲第6番 へ長調 作品68「田園」

*末永 匡は、桐朋学園音楽大学卒後、ベルリン、フライブルグ、ザルツブルクに学び、2006年ドイツ演奏家国家資格を授与と、ドイツ仕込みの中堅。   

<3>2/3(水)pm7:00Photo_4
  東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

指揮/矢崎彦太郎  ヴァイオリン/漆原朝子
 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 作品64
 レスピーギ:交響詩「ローマの松」

* 爽やかな「イタリア」、優美なヴァイオリン協奏曲と前半はメンデルスゾーン、後半は華麗な交響詩。ソリストは漆原啓子の妹。            

<4>2/21(日)pm2:00 東京フィルハーモニー交響楽団Photo_5
指揮/小林研一郎
トランペット/マティアス・ヘフス
 チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ=オネーギン」より
                         “ポロネーズ”作品24
 ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.Ⅶe-1
 チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36

* トランペット独奏のマティアス・ヘフスは1965年生まれ、ベルリンのカラヤンアカデミーで研鑽を積んだ世界的名手。レッスンプロとしての評価も高く、日本でもお世話になっている奏者は多い。

<5>2/25(木)pm7:00 NHK交響楽団Photo_6
指揮/ロッセン・ミラノフ  ピアノ/岡田博美 
 ワーグナー:
 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
 チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64

* 岡田博美はロンドン在住の重鎮。先日、日本でのリサイタルをこの“Music a la Carte”でオススメしたばかりだ。

<6>3/5(金)pm7:00 読売日本交響楽団Photo_7
指揮/現田茂夫  ピアノ/小山実稚恵
 リャードフ:魔法にかけられた湖 作品62
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
 チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

* 今やベテランの小山実稚恵は、数年前からオーチャードホールで10数年を要する年2回のリサイタルを続行中。

<7>3/17(水)pm7:00 日本フィルハーモニー交響Photo_8 楽団
指揮/大友直人  チェロ/向山佳絵子
 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
 ドヴォルザーク:交響曲第9番 品95「新世界より」

*名曲ドヴォルザークのチェロ協奏曲を名手向山佳絵子で楽しみ、名曲「新世界より」にひたる。

<8>3/21(日)pm2:00 新日本フィルハーモニー交響楽団Photo_9
指揮/手塚幸紀  ピアノ/田村 響
 モーツァルト:歌劇「ドン=ジョヴァンニ」序曲K.527
 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
     
* 田村 響は、今年23歳の最若手。2007年、ロン=ティボー国際コンクールピアノ部門に優勝し、注目された。
  手塚幸紀は、東京藝大のフルート科入学後、1964年に指揮科に再入学し、渡邊暁雄、山田一雄両氏に師事。大阪フィル、京都市響などで活躍した後、72年の新日フィル創立以来92年まで、同団の発展に寄与した。
http://www.jfm.or.jp/concert/to_festival_1.htm

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2009年10月22日 (木)

読響常任スクロヴァチェフスキ、三題

第一題 CD“レコ芸・準特選盤”Cdbr
 読売日響の常任指揮者スタニスラフ・スクロヴァチェフスキの新譜CD「ブラームス/交響曲第3番、チャイコフスキー/弦楽セレナード」(8月16日発売)が「レコード芸術」誌10月号で準特選盤に選ばれました。このCDは9/18には日本経済新聞(夕刊)のディスクレビューにも取り上げられるなど、多方面で絶賛を博している。
〈ブラームス:2008年9/10、サントリーホールにてライブ収録、チャイコフスキー:2009年3/21、東京芸術劇場にてライブ収録〉
デンオン [CD&SACD] COGQ39  \2,940(税込み)

第二題 「桂冠名誉指揮者」に。
 2010年3月末をもって第8代常任指揮者を退任するスタニスラフ・スクロヴァチェフスキに、読売日響は、「桂冠名誉指揮者」(英語名:Honorary Conductor Laureate)の称号を贈ることを決めた。また、本人にその旨を伝え、快諾を得たとのこと。来年4月以降の肩書きとなる。
 同氏は1978年の初共演以来、数回にわたる客演を経て、2007年から3年間にわたり常任指揮者を務めました。この間、特にブルックナーやブラームス、シューマンの交響曲を中心とした演奏やレコーディングに対しては聴衆、マスコミ、双方から高い評価を得てきた。「当楽団にとってもスクロヴァチェフスキ氏との交流は、大きな飛躍への原動力になったと確信しています。“桂冠名誉指揮者”の称号は、こうした功績をたたえるものです」
彼のプロフィールは下記のURLでご覧ください。
http://yomikyo.or.jp/info/conductors.php#sscro

第三題 特別演奏会“ミスターS有終のタクト”
ブルックナー/交響曲第8番ハ短調

2010年3/25(木)100325
東京オペラシティ
コンサートホール

 “ミスターS”ことスクロヴァチェフスキは、ブルックナーの指揮では国際的に定評があり、マーラー・ブルックナー協会から金メダルも授与されている。ザールブリュッケン放送響との「ブルックナー交響曲全集」は世界中で賞賛され、「カンヌ・クラシック大賞2002(19世紀管弦楽作品部門)」を受賞している。
 常任指揮者の任期が切れる来年3月は、3通りの演目で5公演が予定されている。R.シュトラウスとシューマン、ショパンとシューマンの2演目はどちらも2会場だが、ブルックナーの交響曲第8番は定期演奏会の1公演だけだった。そこで折角だから十八番のブルックナーも2回公演に、という趣向だ。
http://yomikyo.or.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月20日 (火)

堀江真理子 ピアノ・リサイタル
ピアニズムの極致…音で描く風景 そして心象…
11/14(土)pm7:00091114pf
カザルスホール

ドビュッシー:前奏曲集 第1巻
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」より
      泉のほとりで
    巡礼の年 第2年「イタリア」より
      婚礼
      ペトラルカのソネット 第104番
ショパン:舟歌 作品60
     
   幻想ポロネーズ 作品61

 堀江真理子さんは一昨年秋、『 デビュー25周年記念 1900年 啓(ひら)かれた日本のピアノ曲』という演奏会を開催した。「現代の日本のピアノ音楽界の端緒は、滝廉太郎が日本人として初めてピアノ独奏曲“メヌエット”を作曲した1900年に始まる」と、明治生まれの邦人作曲家9人のピアノ曲を演奏したのだ。それぞれは小曲かもしれないが、曲想は各人各様なのだから、9人の思いを一夜で披露するのは、並大抵のことではない。演奏された記録はなく、あるのは楽譜だけ。「どういうつもりで書いたのだろう…と、作曲家と向かい合う、譜読みの日々が続いた」という。こんな大役をかってでた堀江真理子って、、、たしかフォーレのスペシャリストではなかったか。
 粒立ちのよい綺麗な響きを聴かせるピアニスト。「ピアノの美しい響きと表現のために…ペダリング」のテキストを刊行し、指導者のための講師も勤め、ピアノは指で弾くだけではないことを私に気づかせてくれたピアニスト。
 今回は、その堀江さんの文字通りのリサイタルだ。
「来春のカザルスホール閉館に伴い、これが最後になるかも知れないカザルスホールでの演奏会を意識して、このホールの響きにあう曲を選び、ドビュッシー、リスト、ショパンになりました。どの曲も、風景が浮かんでくる描写、そして愛に満ちている曲だと思うのです」
 そして、こうも云う。
「今回、今までにも増して“音色”を追求しています。単に美しい響きだけでは作品の像を伝える事はできません。楽譜に書かれた音ひとつひとつに意味があり色があります。そして休符にも音色は存在します。作曲家は何を言おうとしたのか?納得できる音色を探しあてるために、ひたすら音楽と対話をしています」
 同じピアノでも、弾く人によってその音色はガラリと変わる。これこぞ、他の楽器にはない<ピアニズム>。
 チラシに、こうある。
“ピアニズムの極致…音で描く風景 そして心象…”
 いざ往かん。
http://www.pacific-concert.co.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月16日 (金)

石川咲子&内山美登里
2台ピアノ コンサートseries2091110pf
11/10(火)pm7:00
オペラシティ
リサイタルホール


 2006年11月、東京・練馬区にある曼荼羅美術館で開催された『第2回仏画悉曇特別展』の会場で ”ブラームスのハンガリー舞曲全21曲”が連弾で演奏され、話題になった。そのお二人が石川咲子さんと内山美登里さん。「ブラームス協会の元会長である染川画伯のご要望で、画伯の作品の前で演奏することになりました」と、石川さん。
 そのとき寄せられた”次はぜひホールで聴きたい”などの声におされ、今回のシリーズ2が企画されたという。ただし、今回はピアノ2台によるデュオだ。演目は今回もブラームスを軸にしている。
「前回、ブラームスという作曲家のピアニストとしての奥深さに本当に感動いたしました。リズム感や音の広がりなどをすべてピアノだけで表現するというのに、全く限界を感じさせないのです。質の高い作品と出会って、ピアニストで良かった、と思う瞬間が何度もありました。今回のソナタはピアノ五重奏でも演奏されますが、ピアノ2台を使っての音の掛け合い、ハーモニーの幅など、やはりピアノならではの魅力が詰まっているのです。是非ご期待ください。
 私たちは世代は違いますが、共にスズキ・メソードの同窓で、鈴木静子先生の元でピアノの手ほどきを受けました。今はお互いに音楽の話、人生の話を深く語り合える大切な友人です」
 石川さんは、故鈴木静子氏にピアノの手ほどきを受けた後、桐朋学園短期大学卒業後渡米、ボストン・ニューイングランド音楽院にて学士を取得。林峰男氏をはじめとする数々の著名な演奏家と共演、高い評価を受ける一方、今やスズキメソッドの指導者としても活躍、毎年団員たちの独奏会では伴奏を引き受けて、キラキラ星からブラームスの協奏曲まで7時間にも渡るマラソン独奏会で、どの演奏にも変わらぬすばらしい伴奏を成し遂げたという。
 内山さんも、スズキ・メソッドでピアノを始め、桐朋学園大を卒業。在学中からニューヨーク・マスネ音楽院国際ピアノフェスティバルに参加するなど、しばしば渡米して研鑽を積んでいる。他方、施設でのミニコンサートの企画、演奏、指導にも当たっている。
「今年は、私たちの恩師 鈴木静子先生が亡くなってから10年という節目の年でもあり、ふたりで今できる精一杯のピアノ音楽を皆様に聴いていただきたいと思います。2台ピアノの迫力、そして幅広い音色を表現できるよう勉強する日々を過ごしております。
 さらに、今回は、ブラームス以外の曲をプログラムに加えました。全く違う年代、全く違う魅力を持つ作品を、と思って、ミニマル・ミュージックの創始者スティーブ・ライヒ(1936-) 作曲の「ピアノ・フェイズpiano phase」を演奏します。この曲は、“その時の響きを聴きながら弾き進める”、インプロヴィゼーション的な面があります。特に、素晴らしい響きのホールでお互いの音を聴き合いながら、音の重なり合い、共鳴などを楽しんで頂きたいので選びました」
申込み:saki-rabbi1010@docomo.ne.jp
http://www.concert.co.jp/ticket/index.html
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2009年10月15日 (木)

グルック作曲 オペラ・コミック
思いがけないめぐり会い、
     
または091113
   
メッカの巡礼

11/13
(金)pm7:00
11/15
(日)
pm3:00
北とぴあさくらホール
    

指   揮:寺神戸 亮
演   出:飯塚 励生
管弦楽:レ・ボレアード
            (オリジナル楽器使用)
レジア   :森 麻季(ソプラノ)
バルキス:野々下由香里(ソプラノ)
ダルダネ:柴山 晴美(ソプラノ)
アミーヌ :山村 奈緒子(ソプラノ)
アリ   :鈴木 准(テノール)
オスミン :羽山 晃生(テノール)
托鉢僧 :フルヴィオ・ベッティーニ(バリトン)
ヴェルティゴ:大山 大輔(バリトン)
スルタン :根岸 一郎(テノール)
隊長   :谷口 洋介(テノール)
3幕/台詞日本語・歌詞フランス語上演/日本語字幕付

 北とぴあ開館5周年記念事業として1995年に始まった「北とぴあ国際音楽祭も、はや今年は15回目を迎える。毎回、日本では上演される機会の少ないバロック・オペラの本格上演をメイン公演に据えている。今年は、18世紀に欧州で大流行したオペラコミックの傑作、グルック作曲の『思いがけないめぐり会い、またはメッカの巡礼』、本邦初演だ。
 演奏は、北とぴあ国際音楽祭ではおなじみの寺神戸亮指揮によるレ・ボレアード。オリジナル楽器を使用して、初演当時の響きを現代によみがえらせる。
 演出は近年、先鋭的な演出で注目されている飯塚励生。喜劇の要素がふんだんに盛り込まれたオペラ・コミックの演出でその本領を発揮する。
 森麻季、フルヴィオ・ベッティーニ、野々下由香里、鈴木准、大山大輔ほか歌唱力とともに演技力も抜群の豪華ソリスト陣が競演するとあって、見逃せない公演だ。
 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)はオペラやバレエ曲を多く残したドイツの作曲家。マリー・アントワネットがまだウィーン宮廷で過ごしていた頃の音楽教師でもある。フランス王室へ嫁いだマリー・アントワネットの後を追ったグルックは、パリでも多数のオペラを上演し成功を収めました。
 当時は謎の国であったイスラム世界を舞台にして、王子と王女の波乱万丈の物語を喜劇化し、オペラ・コミックばかりでなく、ヴォードヴィルやシャンソン、さらにはオペラ・ブッファからオペラ・セリアに至る当時流行の音楽分野から美味しいところ取り、ミックスしたカクテルのような作品に仕上げた。国際人グルックの面目躍如といえよう。グルックと親交のあったモーツァルトは、この作品に感化されて名作オペラ『後宮からの誘拐』を作ったとされている。
 指揮者の寺神戸亮は、ブリュッセルでグルックのオペラの上演に参加したとき、「素晴らしい作曲家だと思いました。当時モーツァルトよりも人気があったというのも理解できます。なんとも楽しいアリアとハチャメチャなストーリー! しかも今回は台詞が日本語。フランス語のアリアには字幕が付くので、どなたにも楽しんでいただけます」と、意欲満々だ。
http://www.kitabunka.or.jp/ongakusai/on2009/onindex.htm
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2009年10月13日 (火)

Vnジェラール・プーレ&ブルーノ・リグットPf
秋の夜に響く,3つのソナタ  モーツァルト・フォーレ・ブラームス
ルーテル市ヶ谷センターホール091028
10/28
(水)pm7:00

 日本ではすっかりお馴染みの巨匠ヴァイオリニスト、ジェラール・プーレと、今秋来日するピアニスト、ブルーノ・リグットによる初共演。2人は、フランスでは数年に1度は音楽祭などで共演をしているが、日本での共演だけでなく、一晩2人で弾き通すのは初めてという。フランス人ふたりの粋な一夜になるだろう。
 ジェラール・プーレは、天才少年といわれて育ち、11才でパリ国立音楽院に入学し、2年後に審査員全員一致の首席で卒業。18才の時に、イタリアのジェノヴァでのパガニーニ・コンクールで優勝。父、ガストン・プーレはドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを作曲家自身のピアノで1917年に初演した事で知られる。
 彼の詳細なプロフィールはHPにゆずるとして一言だけ…2005年4月から09年3月まで東京芸大客員・招聘教授を務め、09年4月からは昭和音楽大学特別講師。日本のヴァイオリン界のレヴェルアップに貢献し、複数の弟子が国内外のコンクールで優勝や上位入賞を果たすなど、日本びいき。その彼曰く。
「今が人生の最高。こんなに良い生徒のクラスを持ったのは生涯で初めて。多くの素晴らしい友人、同僚に恵まれ、日本にいる幸せを常に感じている。日本人の心(思いやり)、丁寧さ、規律の正しさ、日本の食事が大好き」で、今後は、日本とフランスをほぼ半々に生活していくという。
 ブルーノ・リグットは、イタリア人の父とフランス人の母の間にパリで生まれる。パリ音楽院でリュセット・デカーヴにピアノを、ジャン・ユボーに室内楽を学び、1962年にピアノで、1963年に室内楽でプリミエ・プリを獲得。その後、これまで弟子をとらなかったサンソン・フランソワの唯一の弟子となり、ロン=ティボー国際コンクールのほか、1963年にチャイコフスキー国際コンクールで入賞し、演奏活動を開始する。現在はパリ音楽院で教鞭をとり、後進の指導にあたっている。
ブーレ氏のHPは、
http://www.gerard-poulet.com
リグットのHPは、
http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0104.html
問合せ・申し込み080-3082-7798(川島) hara@musicalte.com(原) 
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2009年10月12日 (月)

オペレッタ“優しき修道院-聖なる仲間”
“リーベ・クロスター Liebe Kloster”
本番前日のGP,覗いてきました

10/13(火)~16(金):マチネpm2:00・ソワレpm7:00
座・高円寺2At1050502_3

 今春、オープンしたばかりの“座・高円寺”へGP(ゲネプロ・本番の舞台で衣装を着けての通し稽古)を覗いてきました。下手の舞台を少々カットしたオケピットに、あたかも特注したが如く、6人の楽団がピッタリ収まっている。
At1050686  修道女は当たり前だがみな同じ衣装を着けている。色とりどりのそれまでの私服のときのように、外見で役柄を見せることはできない。各人の個性はすべて演技次第。演技力が問われる演目なのだ。今回が初舞台の新人もいるが、大半は経験者。何しろ今年30公演を超える、今や日本語オペレッタの老舗なのだ。これまで稽古してきた成果、喜怒哀楽が次から次へと展開していく。
At1050724_2 そんな粛々とした演劇進行の現場で、予め準備できないのが照明。本番の舞台でいきなり仕込むことになるので、そのスタッフ連には緊迫したした空気が漂っている。こうした縁の下のスタッフに支えられて、抱腹絶倒まちがいなしの本格派オペレッタは創りあげられていく。
オペレッタ座のURLは、以下のとおりです。
http://www.geocities.jp/liebeoperetta/top.html
会場の案内は下記のHPをご覧ください。
http://za-koenji.jp/guide/index.html#link2
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秀演 シベリウスのヴァイオリン協奏曲
ジェニファー・ギルバート
大友直人指揮・東響交響楽団

(10/11・芸劇)
 この8月末に「東響 シベリウスのヴァイオリン協奏曲 二題」、こんな書き出しで紹介したのを憶えておられようか?
 シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲は超難曲のようで、丁寧に弾いただけでは面白くも何ともない。これが超絶技巧を感じさせない名手の手にかかると、突然、超名曲に変身する。私のその初体験は、小林美恵、飯森範親指揮・東響。2001年4月14日、日本音楽コンクールのガラ・コンサートで、忘れることが出来ない感動モノの超名演だった。その後、記憶に刻まれているのは丁々発止のラクリン、次いで練達のクレーメルだ。以来、それに続く名演奏を探し求めて…。
At1050472_2 昨夜、その四つ目の名演奏にとうとう巡り会うことができました。大友直人指揮/東響でヴァイオリン独奏はジェニファー・ギルバート、池袋の芸術劇場(2階席)でした。某ピアニストさん曰く、「日本のオケは、コンチェルトが超ヘタ。それは、ツイてついていましたね」
 先月の川畠成道・東響・広上淳一客演は、三者がかみ合わず、後半の「未完成」が秀演だったのとは対照的。ワッツ/読響(9/24)のベートーヴェン4番も名匠スクロヴァチェフスキにもかかわらず、これも後半のブルックナーの遺作「第9」とは地と天。巨匠スコダ/都響(9/29)もアンドリュー・リットンという客演指揮者で、せっかくのモーツァルト24番なのに…残念。ソリストと指揮者と楽団がツーカーといかないと、難しいのでしょうね。
 昨夜のソリスト、ジェニファー・ギルバートは両親ともニューヨーク・フィルのヴァイオリン奏者で、兄アランも今年、ニューヨーク・フィルの音楽監督に就任という音楽家一家に生まれ、彼女は現在フランス国立リヨン管弦楽団のコンサートミストレスを務めていて、「大友氏とギルバート一家は、公私ともに長いおつきあい。ジェニファーさんの実力を最も発揮できる曲目を選んだ」そうだ。まず、ソリストと指揮者、そして大友は東響の常任…やっぱり。。。そういえば、先の2001年の初体験は、同じ東響、まだ正指揮者のポストではなかったが飯森範親は東響の常連だった。
 昨夜は、ピアニッシモでもソロの音がオケにかき消されず、聞き取れる…ピアニッシモで感動させることができる秀演だった。
 で、こうも思った。こうした大ホールでは、見おろす席でないと、まず秀演に聞こえないのでは…、小林美恵の時は、初台オペラシティでしたが、やはり2階席で聞きました。
 大ホールでは、響が天井の方に向かい、それが跳ね返ってホール全体を包み込む…そう思えてならないのです。
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2009年10月10日 (土)

クラリネット~知られざる100年~
 …あなたとタイムスリップ…

11/10(火)pm2:00
旧古河庭園・洋館

(北とぴあ国際音楽祭2009参加公演)
クラリネットほか・お話し:坂本徹091110
バロックファゴットほか:江崎浩司
チェンバロ
ほか:西山まりえ


 18世紀の初めから約100年、現在使われているクラリネットまでに、さまざまな楽器が製作、演奏されたという。シャリュモー、バセットホルン、バロック・クラリネット、古典クラリネットなどなど…について、坂本徹が自ら製作した楽器を使って披露する。何らかの理由で音楽史の中に姿を消していった楽器たち、そして楽器とともに失われた音楽について、解き明かしてくれるコンサートなのだ。“クラリネット:未知なる100 年をタイムトラベル”…これが、この公演のウリ。
 クラリネットの奏者にして製作者、してまた今回の主催者である坂本徹氏、曰く。
 クラリネットは現在オーケストラなどで使用される楽器の中でもっとも新しく発明された楽器です。おおよそ300年前の、18世紀初頭のことと言われています。そして現在使用されている管楽器の中で、最も早く今日と同じ形になった楽器でもあります。今日、一般的に使用されている楽器は1839年に発明され、基本的にその姿を変えていません。
 クラリネットが一般的になってきた18 世紀初めから約100年の間、さまざまに形を変え、また色々な種類の関連楽器が発明され、消えていきました。
 このコンサートでは、それら楽器の演奏を通して忘れられた時代へ、しばしのタイムトラベルをお楽しみいただきます。共演は、いずれも古楽界の枠を超え、第一線で活躍する2人です。予想外の楽器や、演奏が飛び出すかも知れません。乞うご期待。
*ファン・エイク:ローゼモンド(シャリュモー・ソロ)
*C.P.E.バッハ:トリオソナタ(クラリネット、ファゴット、チェンバロ)
*W.A.モーツァルト:バセット・ホルンのための二重奏
他いろいろ

 共演の江崎浩司と西山まりえは、2006年2月にNHK・FM「名曲リサイタル」に出演し、好評を博した幻のトリオとか。
  坂本徹(クラリネット、シャリュモーほか)は、桐朋学園大学古楽器科卒業。バーゼル・スコラ・カントールム、オランダ・デン・ハーグ王立音楽院に留学。1993年ブルージュ国際古楽コンクール、アンサンブル部門第1位を受賞。なお使用する楽器はすべて自作、楽器製作家としても高い評価を得ている。
 江崎浩司(バロックファゴットほか)は、桐朋学園大学古楽器科卒業。第10 回古楽コンクールにて第2位受賞。2000 年にはブリュージュ国際コンクール・アンサンブル部門第2位及び聴衆賞を獲得している。現在「タブラトゥーラ」「ラ・フォンテーヌ」他メンバー。
 西山まりえ(チェンバロほか)は、東京音楽大学付属高等学校、及び同大学ピアノ科を卒業。同大学研究科チェンバロ科修了。バーゼル・スコラ・カントールム及びミラノ市立音楽院に留学。第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位、蔵の街音楽祭賞ほか受賞。チェンバロとハープ両方の楽器を操るソリストとして国際的に活躍中。アンサンブル「アントネッロ」メンバー。
「旧古河庭園洋館という特別な場所で、貴族の気分でお聴きいただけます!」もウリ。会場の略図などはチラシにも載っている。
 公演の詳細はHPで。http://www.officesawai.com
申し込み:沢井事務所 info@officesawai.com
入場料:全席自由4500円(古河庭園入園料込)
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月 9日 (金)

今川映美子シューベルティアーデvol.6
EMIKO IMAGAWA  SHUBERT ZYKLUS

11/11(水)pm7:00091111pf
浜離宮朝日ホール

 シューベルトが音楽仲間と過ごした短い人生。題して“シューベルティアーデ”。今川映美子さんのシューベルティアーデ、シューベルト・チクルスのキッカケを伺った。
「ウィーンに留学するまで特別ご縁がなかったシューベルトですが、ウィーンでは実にたくさん聴く機会に恵まれました。レッスンの時に自分の前にカナダ人がシューベルトの20番を演奏しているのを聴いて、“何て美しい旋律!”と心が洗われる思いで、いつか自分もシューベルトを演奏するようになりたいと思いました」
 2014年に巡ってくるご自身のデビュー20周年を視野に入れて、06年春にスタートした。
「ゲストは友人だったり、同僚だったり、過去に共演の経験のある方だったりするほかに、以前から支援して下さる方々からご紹介や推薦していただいた方もいらっしゃいます。どのゲストも、自分がその方の演奏を聞いて以前感銘を受けたことのある素晴らしい方ばかりです」
 第6回目の今回のゲストは、後半に予定しているピアノ三重奏曲第1番のためにヴァイオリニスト大谷康子とチェリストの苅田雅治が共演する。「大谷さんとは、過去2回東京交響楽団で共演した時のコンサートマスターで、以前から支援してくださる方の推薦もあってゲスト出演をお引き受け頂けました。苅田さんは、大谷さんからのご推薦です。素晴らしいゲストとの共演が、今から楽しみです」
 今回の演目は、まず、21番まであるソナタのうち、亡くなった1828年に作曲された3曲のなかから20番を弾くことにしたという。「この20番の前に置く曲として、CDにも収録した楽興の時を選ぶのが自然でした。ソナタが長調なので、その前にもっとも有名な3番の短調、そして更にその前には長調の1番、というように、調の並びで配置しました。後半を考えると楽興の全曲では長過ぎるのでこの2曲に」と今川さん。
 かつて私の職場だったことがある浜離宮朝日ホールで、なんて音の綺麗なピアニストなのだろう、このホールのピアノ、こんなに綺麗な音が出るの…感無量の想いに浸ったのは、このチクルスが始まって間もなくのことだった。以来、音の綺麗なピアニストを求めて…まだ五指に至りません。
彼女のプロフィールなど詳細は以下のHPでご覧ください。
http://emiko-imagawa.com/
http://www.proarte.co.jp/c_detail.php?cate=2&fileid=176344
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2009年10月 8日 (木)

1960年N響世界一周ツアー再現
中村紘子デビュー50周年
NHK交響楽団 ピアノ協奏曲の夕べ

11/5
(木)pm7:00091105
NHKホール

 中村紘子さんのデビュー50周年記念ピアノ協奏曲の公演は、1960年のN響世界一周ツアーを再現しようという試みだ。
 日本音楽コンクールに史上最年少で第1位特賞を受賞したのが中学3年、その翌年の1960年に、いきなり2つの交響楽団と立て続けに共演し、2曲の協奏曲を弾くという鮮烈なデビュー。しかも同じ年の秋には「NHK放送開始35周年記念世界一周演奏旅行」に随行と、前代未聞の出来事が続いた。文字どおり話題をさらったのだった。デビューというと、リサイタルで世に出るのが通例だから、世間が驚いたのはもっともなことなのだ。
 この催しは、50年前のツアーで彼女が弾いた二曲を一晩で披露するという、彼女にとってもモニュメントの演奏会をベテラン秋山和慶指揮のNHK交響楽団で再現しようというものだ。
 まず一曲が、岩城宏之指揮東京フィルハーモニー交響楽団と共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番。これは、彼女の正式デビューとなった公演だ。そして、もう一曲はN響の定期演奏会で、常任指揮者ヴィルヘルム・シュヒターと共演したショパンのピアノ協奏曲第1番だ。
 世界一周演奏旅行は、9月1日から2カ月間に、12カ国の24都市で公演を行った。指揮者は岩城と外山雄三、それに常任のシュヒター。ソリストは彼女のほかに、チェリストの堤剛。中村は振り袖でピアノを弾き、その際の着付けを岩城、外山が手伝ったというエピソードが伝わっている。
 このツアー中に彼女が出演したのは8回。その内訳は、ショパンが外山の指揮で2回、岩城で1回、シュヒターで3回。ベートーヴェンは外山が1回、岩城で1回。そのほかにBBCによるスタジオでのテレビ収録が1回あったそうだ。彼女が如何に強靱な心身の持ち主だと云うことが、おわかりいただけよう。
 50年も前のことなのに、中村さんはこのツアーで最初に演奏した時のことは、今でも鮮明に覚えているという。
 ナポリのサン・カルロ劇場でした。とても豪華で綺麗なホールで、ショパンを演奏後、大歓声と鳴り止まない「ビス!ビス!ビス!(アンコールの要求)」の声に、当時、副理事長でした有馬大五郎先生が、「あの時、紘子ちゃんが、アンコールでリゴレット・パラフレーズを弾いていたら、もっと大変なことになっていただろうに…」と、亡くなるまでおっしゃっていたことが、今でも忘れられません。
…今回の公演は、いわば50年ぶりの再演。逃す訳にはいかない。公演情報や彼女の略歴は、以下のHPでご覧いただけます。 
http://www.japanarts.co.jp/html/2009/piano/nakamura_nhk/index.htm
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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桐朋学園オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』
全2幕 イタリア語上演・字幕付き
11/7
(土)・8(日) 両日ともpm3:00開演
新宿文化センター
大ホール

指 揮:高関 健
演 出:十川 稔
オーケストラ:桐朋学園オーケストラ
11/7(土)09110708
フィオルディリージ:佐藤奈加子
ドラベッラ:薗田真木子
グリエルモ:石川直人
フェランド:塚田裕之
デスピーナ:名古屋木実
ドン・アルフォンソ:北川辰彦
チェンバロ:松本康子
11/8(日)
フィオルディリージ:中丸三千繪
ドラベッラ:松本和子
グリエルモ:与那城敬
フェランド:岡田尚之
デスピーナ:里中トヨコ
ドン・アルフォンソ:加賀清孝
チェンバロ:矢崎貴子

 世界の小澤の出身校として知られる桐朋学園。その音楽部門の学生オーケストラが、高関健の指揮でモーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』に挑む。5年前にロッシーニの「シンデレラ」公演があるが、それはコンサート形式だったそうで、意外なことに、久しぶりの本格的なオペラ公演だという。
 出演者を同学園の出身で固めるべく上記のような陣容となった。7日のアルフォンソと8日のフェランド、それに演出家を除いて、指揮の高関を筆頭に、OBで固めることができた。いずれも第一線の舞台で活躍する面々だ。二組のカップルもさることながら三枚目役のデズピーナとアルフォンソの演技が出来を左右する。
 今回の指揮者高関健は、この8月に読売日響に客演、その秀逸なマーラーの余韻が未だ消えない。
 その高関が振る桐朋学園オーケストラは、桐朋学園音楽部門の学生・生徒からなるオーケストラ。故齋藤秀雄教授により「子供のための音楽教室」創設当初から始められ、以来桐朋の音楽教育の中心として、高度な合奏教育を受けている。なんと、1964年に米国、1970年に欧州への演奏旅行という伝統あるオーケストラ。さすがは桐朋だ。これまでに、小澤征爾、秋山和慶、飯守泰次郎、黒岩英臣、井上道義、尾高忠明、高関健、フルネ、バレンボイム、ロストロポーヴィチら内外の著名な指揮者の指揮、指導を受けてきている。
 演出の十川稔は、早稲田小劇場に役者として入団、オペラの演出を手掛けるようになったのは94年、新国立劇場や二期会公演の演出助手として始めた。これまでに数多くの舞台をこなし、オペラ研修所や音大などで、舞台演技の指導もしている。
 ソリスト陣の略歴は、各人のHPでご覧いただけます。
http://www.tohomusic.ac.jp/performanceSite/cosifantutte.html 
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2009年10月 7日 (水)

モーツァルト劇場2009公演
フランス・オペラ 悲劇と喜劇(各1幕)
プーランク作曲・コクトー台本・高橋英郎訳詞
モノオペラ『人間の声』
オッフェンバック作曲・高橋英郎訳詞・台本・日本初演
『チュリパタン島愛の讃歌
11/7(土)pm2:00・pm6:00091107
浜離宮朝日ホール

 モーツァルト劇場(主宰・高橋英郎)は、1983年『モーツァルトとサリエリ』(リムスキー=コルサコフ作曲)の本邦初演を皮切りに以来26年、主宰自らが訳詞した日本語上演に拘っている。今回は、フランス・オペラから悲劇と喜劇の二本立て。それをキャストをかえて、昼夜2公演。
 第1部のプーランク作曲、ジャン・コクトー台本のひとりオペラ 「人間の声」は、プ-ランク生誕100年記念の1999年公演に次いで2回目。
 5年の相愛のすえに棄てられた女が、新婚の旅へ立つ彼に、その前夜、切々と送る電話の別れ。一本の電話線に託す切ない女心を歌ったモノローグ・オペラ、男と女のぎりぎりのドラマだ。
 昼の部は、前回も出演した高橋照美。その時は「無我夢中で身も心も張りつめた舞台で燃え尽きました。年を経て私のなかの“女”は果たしてどう成熟し変身したでしょうか」。夜の部は、今回が初めての新鋭高橋さやか。「ある女の悲劇ではありますが、女性のもつ普遍的な強さと弱さ、優しさと激情を表出し、時代や国を超えて人の心に訴えかける作品です。生々しくも甘美に表現したプーランクの音楽は繊細な個性に溢れています」
  第2部は、オッフェンバックのオペラ・ブッファ 「チュリパタン島」。戦争に取られるのを恐れて女の子として育てられた男 の子(ソプラノ)と、牛乳よりシャンパンのほうが大好きな男勝りの女の子(テノール)とが恋をする。こんな二人が発情し、イチャイチャし始めたらどーなるのか…抱腹絶倒の喜劇。「憂さも吹っ飛ぶ陽気な音楽に笑わざるをえません」と高橋氏。日本語は、男言葉と女言葉がはっきり違うので、高橋氏が拘る訳詞上演ならではの面白さを、とっぷりと味わうことができそうだ。
 ナポレオン三世が権力を握る帝政下のパリで、公的支援なしに、王侯貴族も英雄も政治屋も、あらゆるものを笑いのめしたオッフェンバック、何やらモーツァルト劇場の主宰に通じるのでは…
 第1部のバックはピアノだけだが、第2部はヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ピアノ、パーカッションの5人の室内楽編成で演奏される。 
 公演チラシ、昼夜公演の全出演者が載っているチラシ裏面などは、下記のHPでご覧ください。
http://www.mozart.gr.jp/top.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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フィリップ・アントルモン ピアノリサイタル
滅多に書かないアト記事です。
(浜離宮朝日ホール 10/6公演)


フランスの大巨匠091006pf_2
強靱な技巧、
格調高い音色、
清々しい抒情、
円熟を究める
至高の音楽


 レイアウトといい、このキャッチコピーといい、実によできたチラシだと思いませんか?
 この公演は、アントルモンの指揮、弾き振りと合わせて来日3公演を告知したので、その記事にはチラシではなく彼のポートレート写真を載せました。
 公演会場で、改めて手にして、そのデザインの良さに見とれました。素晴らしい演奏会だということを見事にアピールしています。
 でも…、ふと不安がよぎりました。このチラシを見たらよほどの好演でないと聴衆は騙されたと思うに違いない。
 でも、その心配は杞憂に終わりました。
 前半は、「月光」と「熱情」、ベートーヴェンの2曲のソナタでした。「月光」は聞き知ったメロディながらいくぶん骨太。で、これは凄いと思ったのは「熱情」です。右手と左手がそれぞれ紡ぎ出す音色を聞き取ることができるのです。2階の前列から見おろす好みの席で聴くことができたこともあるでしょう。でも、楽器がいつものスタインウエイではなく、ベーゼンドルファーなのです。「ホールには4台のピアノがありました。今回は日程に余裕があったので、事前にアントルモンが出向いて弾き比べる機会をつくることができました。ベートーヴェンのことを考えてベーゼンドルファーを選んだようです」と招聘事務所の原社長。
 後半はショパンでした。ポロネーズ・ワルツ・バラード・ノクターン・スケルツォ…激しい起伏、強烈なダイナミズムを叩きだす曲から滑らかなリリシズムまで、幅広いショパンの作風が一目瞭然。これまでショパンを真面目に聴いてこなかった私にとっては、昨夜は、期せずして、“ショパン事始め”の日になったのでした。
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月 4日 (日)

山口佳子 ソプラノ・リサイタル
 
~ふるさと八王子を歌う~

11/1(日)pm7:00
八王子市芸術文化会館
091101sop
いちょうホール・小

 「日本を離れて知る、ふるさとのあたたかさ」…イタリアで研鑽を積んだ八王子出身の山口佳子が、ふるさとへの想いをこめて歌う。今回は、イタリア研修に一旦区切りをつけての帰国後初のソロ・リサイタル。その思いの丈を語ってもらった。
 留学中、オペラの舞台に立つ経験を何度かさせて頂き、国際色豊かな現場で、やはりイタリア人の血がなせるイタリアならではの表現というものに非常に感銘を受けました。…簡単に言えば打ちのめされました。
 それは結局、日本人の私が真似しきれるものではない、と言うのが私の結論です。音楽はやはり生まれたその土地の歴史や気候風土、宗教感、価値観などさまざまな要素、取り分け「声楽」の分野はそれを支える「言語」にものすごく密接に結びついたものだと思いました。
 ただ、ひとつ間違いないと思ったのは、であるならばやはり、日本人にしか歌えない日本の歌があるではないか。イタリアオペラは素晴らしく歌えるけど、日本歌曲が上手くない日本人歌手には決してなりたくないと思いました。それが、ほんとの意味で国際社会に通用する芸術家ではなかろうか…
 そこで今回はさらに一つ踏み込んで、いっそのこと自分自身の生まれ育った町「八王子」をテーマに作品を創ってしまおう思ったのです。「他を知り、己を知る」、まずは自分のルーツをたどりたい。留学や海外での仕事の経験のある方ならきっと誰しも通る道だと思いますが。
 つまり私は「私だからこそ歌える歌」を探してみたくなったのです。
 今回、作曲家の仙道作三氏に新曲を委嘱いたしました。氏とは、声楽曲「利根川322」を通じて知り合いました。地域密着で、その土地の歴史を紐解きながら、これまでにも沢山の作品を作ってらっしゃいます。今回は万葉集に詠まれた八王子、伝統工芸である多摩織の昔から伝わる「機織り歌」、北原白秋の詠んだ八王子、などをテーマに連作歌曲を書いて頂きました。
 前半は、山田耕筰・團伊久磨などの日本歌曲の名曲。後半はイタリアで勉強して来た事を皆さんに伝えたい気持ちを込めて、耳馴染みのあるカンツォーネ、それにレパートリーの中心であるイタリアオペラから数曲、ドニゼッティのブッファを中心にセレクトしました。とにかく明るく、楽しい曲を用意しています。
 後半に共演してくれてるバリトンの与那城君、またピアニストの仲田君は、気心の知れたミラノでの留学仲間です。二人とも帰国して以来、二期会や新国立劇場、あちこちのオペラの現場から、引っ張りだこで大活躍中です。特に与那城君との共演は久しぶり、ニ期会でタイトルロールを務めるまでに成長した彼から、沢山の刺激が貰えることをとても楽しみにしています。
彼女のプロフィールは下記のHPでご覧ください。
http://members.jcom.home.ne.jp/amici/yamaguchi.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月 2日 (金)

優しき修道院-聖なる仲間
“リーベ・クロスター Liebe Kloster”

☆オペレッタ座☆稽古たけなわ
10/13(火)~16(金):マチネpm2:00・ソワレpm7:00
座・高円寺2

 “オペレッタとは喜歌劇のこと。おもしろい「音楽の舞台」と思ってください。笑いあり涙あり踊りありのエンターテイメント・ショー”…その立ち稽古を覗かせてもらった。
 この作品の大きな特徴は「台本・演出・振付・作曲」の全てを、舞台経験を積んできたオペラ歌手が担っていることだ。At1040933_6  ストーリー(原作・台本・作詞)を発案、自ら演技指導にあたる黒田晋也(上)は、最後に「ミスターY」と名乗り、芸能プロダクションのスカウトマンとして舞台に登場してしまう。
At1040864  衣装を着けていないと単なるのんきな父さんにしか見えないが、作曲・作詞を担当した加賀清孝(左)は、れっきとした神父役。今回、加賀は大奮闘し、これまでピアノ1台だった楽団に、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、ホルンを加え計6人のアンサンブルの編曲を成し遂げ、ブラッシュ・アップした。
At1050080_2   ある国のある修道院に、ある日ある母娘が恋の相談に訪れ、母親は娘を諭すように頼み込む。そのうち修道女らが自らの過去を振りかえりはじめ、人間模様が次々と展開し…黒田が、左手前で気分の起伏を“クレッシェンド・デクレッシェンド”で指示している。At1050167  と、そこへ、なんと娘のボーイフレンドまで飛び込んで、ラブラブっ、修道院長さん卒倒寸前。抱腹絶倒のうちに、人との関わりやふれあい、優しさを考えさせられる涙と笑いのコメディなのです。
オペレッタ座のURLは、以下のとおりです。http://www.geocities.jp/liebeoperetta/top.html
会場の案内は下記のHPをご覧ください。
http://za-koenji.jp/guide/index.html#link2
注・写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年10月 1日 (木)

パウル・バドゥラ=スコダ
来日50周年記念
ピアノ・リサイタル

◎10/3(土)pm2:00
横浜みなとみらいホール
◎10/9(金)pm7:00
東京オペラシティ0910039
コンサートホール

 チラシに“フルトヴェングラー、ベーム、カラヤンが共演した巨匠ピアニストの証が今ここに!”とある。
 パウル・バドゥラ=スコダが2年ぶりに来日する。今年は初来日から50年になるのだそうだ。
 1960年代に、イェルク・デームス(1928年生れ)、フリードリヒ・グルダ(1930生れ)と共に、ウィーンの三羽ガラスと呼ばれたスコダは1927年生まれと、この中で最長老だ。私がLPレコード全盛期に好んで聞いたのはグルダだった。いま思えば毎月のように発売される新譜に煽られていたのかも知れない。その最年少のグルダは70歳で逝ってしまった。
 最近は、昨年のデームス80歳の誕生日リサイタルに落涙し、そして一昨日、スコダのモーツァルトの協奏曲24番で透徹した音色に耳をそばだてた。共演の都響には申し訳ないが、ピアノの邪魔しないで…。そんな訳で、この10月初旬のリサイタルは、是非ものだ。
 今回のプログラムは2種。10/3は軽快なハイドンと対照的なブラームスのソナタ、後半は華麗なショパン。10/9は、ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」の主題による変奏曲で始まり、ベートーヴェン最後のソナタ、そしてフランク・マルタンがスコダに献呈した幻想曲につづいて、シューベルトの「4つの即興曲・作品90」で締める。…またしても作品90だ…というのは、先月、「めったに全4曲聴くことができない」、「聴衆を選ぶ曲…」などと書いたばかりなのだ。どうしたことだろう…などと考えずに、天の恵みと感謝しよう。
彼のプロフィールと公演の詳細は以下のURLでご覧いただけます。
http://www.pacific-concert.co.jp/CL02_2/detail.php?no=031
http://www.pacific-concert.co.jp/CL02/detail.php?no=691
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2009年9月28日 (月)

郡 愛子リサイタル2009
KORI AIKO RECITAL 2009
~いちばん大切なもの~
10/27(火)pm7:00091027
紀尾井ホール

 オペラの稽古場で知った。郡愛子と云えば「蝶々夫人」のスズキ役は十八番。その郡さんが稽古場に現れると、他の出演者らは、あたかも留守番をしていた子供たちが帰ってきた母親を迎えるように、きらきらと目を輝かせ、稽古場が和やかな雰囲気に包まれるのだ。
 その郡さん、一方で、1994年から現在までの15年間、ほとんど毎年のように自主リサイタルを重ねていて、今や見事なまでに『郡愛子の歌の世界』を創り上げている。昨年、Hakujuホールの「母の日に寄せて」というリサイタルでは、彼女が登場すると、聴衆が和むのが分かる。「見て、この衣装、私がつくったの…」と舞台が始まるのだが、まったく嫌味がなく、和やかそのもの。
 聴衆の心と体までをも包み込んでしまうような温かくもボリューム感いっぱいの中高音、そして心の奥底まで沁み込むピアニッシモの歌声がファンの心をとらえて離さない。おそらく、オペラ・クラシック界に籍を置き、尚かつ第一線で活躍を続ける歌い手の中で、彼女のようなタイプの歌い手はほかに例を見ない。
 郡さんがだいじにしてきた自主リサイタルは、「ジャンルの垣根を超え、様々な歌を通して、今を生きる人間同士が感じる不安や心の痛みを分かち合い、快い涙を心ゆくまで流していただき、また、お腹を抱えて笑っていただき、足を運んでくださるお客様方の“心のマッサージ”となるコンサート」がコンセプト。そのため、選曲、構成、お喋り、リサイタルのタイトルにいたるまで徹底的に拘るのだという。
 今回のリサイタルのタイトル<いちばん大切なもの>について…
「座右の格言集に書かれている “なにをいちばん愛しているかは、失ったときにわかる” という、おそろしくも的確なことばに数年前から刺激を受け、これは “なにがいちばん大切かは、失ったときにわかる” という意味だと感じました。以来、判断の岐路に立ったときはこのことばを思い出し、いちばん大切なものを失って後々後悔しないようにと心がけています。よく言われることですが、正に昨今は世の中が混沌としていて、なにがいちばん大切かということが見失われがちです。お客様に押し付けることなく、おそらく自然にコンサートの流れの中で“いちばん大切なもの”を、感じ取っていただけるのではないかと思います」。
 また郡さんは、作詞、訳詞も手がける。自身がリサイタルのたびに送りたいメッセージ作りの作業の一環として始めたのだという。
 今回は、フランクのラテン語の歌曲「天使の糧」に独自の歌詞を付け、曲名を「神の恵みを」とした。ショパン作曲「ノクターン第2番」にも詞を付け、歌としての曲名は「いちばん大切なもの」。サラサーテ作曲「ツィゴイネルワイゼン」のメロディーの一部分にも詞を付けて、「出会い」というタイトルの歌に変身させている。
 郡さんのプロフィールについては、下記のHPで、DNAなどプライバシーに及ぶ楽しいエピソードまでご覧いただけます。
http://www.koriaiko.com/profile.html
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2009年9月25日 (金)

岡田博美 ピアノ・リサイタル
ふらんすplus 2009091003p_3

10/3(土)pm7:00
東京文化会館
小ホール

 音の綺麗なピアニスト。ピアニッシモで人を惹きつけることができるピアニスト…未だ五指に満たないが、岡田博美は、その得難いピアニストの一人だ。その彼が、リサイタルでは4曲纏めて聴く機会が滅多にないシューベルトの「4つの即興曲」op90を弾く。
 これを聞きかんがために、先日の中村紘子50周年記念リサイタルにも出向いた。 が、リサイタルの会場はどこでもいいというわけにはいかないことが分かった。二千人収容のサントリーホール。1階のVIP席には自民党の国会議員夫妻が3組、カーテンコールには熱烈なファンに混じって幹事長もデカイ花束を引っ提げて…。どうやら熱烈なファンはブラボーするためにひたすら演奏が終わるのを待っていて、演奏を聴いていないようだ。音楽会は会場もさることながら聴衆が大切だ。
 いつぞや、ある演奏会の休憩中にマエストロ下野竜也とこの滅多に聴けない…という話になった。彼曰く、「一人で静かに聴きたいでしょ。弾く方だって同じなのですよ…」
 そうです、演奏家と聴衆が同じ思いを共有できる空間に居合わせたいのです。もし、それを願うなら、この10/3の上野の文化会館小ホールは是非ものです。このリサイタルに主催者が付けたコピーは“繊細な光の中にたたずむ透徹したピアニズム”。演題に「ふらんすplus 2009」とあるように、フランスものも併せて聞くことができるのです。
・シューベルトの「4つの即興曲」Op90
・シューベルト:幻想曲 ハ長調(さすらい人幻想曲)Op15
・ミヨー:ブラジルの思い出 Op.67 第1集
・プーランク:村人たち(子どものための小品)
・プーランク:ナゼルの夜

http://www.camerata.co.jp/J/concert/f_OKADA.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年9月24日 (木)

オラトリオ“パウロ”
メンデルスゾーン生誕200年を記念して
Musica Poetica 2009
10/2(金)pm6:30091002
東京カテドラル
聖マリア大聖堂

 ムシカポエティカMusica Poetica主催の公演チラシ中面に、今回の指揮者、淡野太郎がメッセージを載せている。とても平易で、これを読んだらクリスチャンでなくとも、聴きに行きたくなると思うので、その大意を紹介することにした。(このオモテ面には「パウロ」で歌われるテキストがすべて描かれているそうだ)
 「目からうろこが落ちる」という慣用句が聖書由来だということをご存知でしょうか?初代キリスト教伝道者の筆頭格たるパウロその人に起こったことなのです。
 パウロは熱心なユダヤ教の信者で、キリスト教迫害の急先鋒として活動していました。その迫害のために出かける途上でイエスの声を聞き、目が見えなくなってしまいました。が、その後回心したところ、「目からうろこのようなものが落ち(使徒言行録9章18節)」、元通り目が見えるようになり、キリスト教の伝道者としての活動を開始します。
 フェリックス・メンデルスゾーンはユダヤ人からプロテスタントに改宗した家系に生まれ育ちました。そういう複雑な事情から、同じくユダヤ教からの改宗者であるパウロに対して格別の思いがあったことは想像に難くありません。この<パウロ>の楽譜のどこを開いても、繊細な旋律でありながら重厚な和声は、彼らしく隅々まで丹念に作り込まれており、その驚異的といえるほどの仕事ぶりに圧倒されます。作曲に際し、並々ならぬ熱意で取り組んだであろうことが窺い知れます。
 例の「目からうろこ」の場面はこのオラトリオでは、第1部の終盤でソプラノにより華々しくかつ活き活きと語られ、この奇跡を見事に表現しています。
 このオラトリオは大変な成功を収め、初演後わずか1年半の間に50回以上も演奏されたといいます。普遍性と閃きが不自然なく同居するこの作品に、おそらく当時の聴衆たちも「目からうろこ」の連続であったのではないでしょうか。
 我々ムシカポエティカの以前の<パウロ>公演(1993年)では、メンデルスゾーンが指示した、当時のセルパン(蛇状の管楽器)が手に入らずチューバを使ったのですが、今回はセルバンを使用し、他の金管楽器も、ほとんどピリオド楽器です。金管の音色にご期待ください。(上記の93年公演は、2枚組のCDに収録されている)
 申込み、演奏団体「ムシカポエティカ」については、
http://www.musicapoetica.jp/musicapoetica.php
会場の「東京カテドラル聖マリア教会」の案内は以下を御覧ください。http://www.tokyo.catholic.jp/text/cathedral/map.htm
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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ベルリン・フィルハーモニー
ホルン・カルテット

横浜開港150周年記念
名曲を楽しむ午後のひととき
みなとみらいクラシック・クルーズvol..7

10/5(月):
横浜みなとみらいホール大ホール
ランチタイム・クルーズ091005hrq
pm12:10-12:50
ティータイム・クルーズ
pm14:30-15:10

 昼のランチタイムと午後のティータイムの2公演に分かれている、横浜みなとみらいホール主催の公演。先月は「木琴とマリンバ」を楽しんだが、今回は、世界屈指のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニーから4人のホルン奏者がやってくる、スペシャル公演。
 今回もランチタイムは「狩のイメージ」、ティータイムは「オペラの名シーン」と演目が違う。どちらも40分の公演で各回1,000円、その間が1時間半ほど空いているのだが、通し券1,800円がオススメ。みなとみらい地区の散策や何処かでゆっくり食事したり…くつろいだ午後を過ごすことができる。
 ランチボックス(飲み物・サンドイッチ・焼き菓子:500円・要予約限定150個・)も用意されている。
ランチタイムクルーズの演目
・ロッシーニ: ホルン合奏のための狩の集い 
・4つの狩の作品集 “シャソマニエI”から
・ケックラン: 4本のホルンのための2つの作品
・4つの狩の作品集 “シャソマニエII” から
・ミェフラ: ボヘミアの狩猟祭のための音楽

ティータイムクルーズの演目
・ビゼー: 歌劇「カルメン」組曲
・プッチーニ: 歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
・.シュトラウスII世: 喜歌劇「こうもり」組曲
・モーツァルト: オペラ・メドレー
  「ドン・ジョヴァンニ」、「フィガロの結婚」、「後宮からの逃走」、「魔笛」より

申込み:ホールチケットセンターTel045-682-2000(10:00-18:00)
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年9月22日 (火)

バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット
Bayreuth-Festival Violinquartett 
10/16(金)pm7:00
浜離宮朝日ホール

 ワーグナーの聖地、バイロイト音楽祭に長年出演している
    ヴァイオリニストたちによるハーモニーの醍醐味091016vq

 弦楽四重奏(ストリングス・クァルテット)といえば普通はヴァイオリン2、ヴォオラ、チェロの4人だ。ヴァイオリン4人のクァルテットなど、前代未聞。だが、ホントにあるのだ。
 バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットは、バイロイト音楽祭を支える祝祭管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者4人によって2005年に結成された。メンバーは、以下、次の通り。
ベルンハルト・ハルトーク
 
(同祝祭管コンサートマスター、ベルリン・ドイツ響第1コンサートマスター)

ミヒャエル・フレンツェル(ドレスデン・シュターツカペレ第2コンサートマスター)
ウルフ・クラウゼニッツァー(ニュルンベルク・アウクスブルク音楽大学教授)
真峰紀一郎(元ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)

と、いずれも豊富な経験を誇る腕利きブレーヤーばかりだ。
 その真峰氏から、今回の来日公演についてメッセージを頂いた。少々長いがほぼそのまま紹介しよう。演目が一部チラシと異なるが、こちらが最新とのことだ。
 私たちのクァルテットは、ヴァイオリン4本で編成され、通常のヴァイオリン2本,ヴィオラ、チェロで編成される弦楽四重奏団とは異なります。メンバーは皆、ドイツ国内で確固たるポジションを持ち、経験豊かな素晴らしい音楽家で、長年バイロイトの祝祭オーケストラにも参加する、第一ヴァイオリンの中核メンバーでもあります。
 2005年夏、皆で「今までやったことが無い、何か変わった編成でアンサンブルをしよう」と話し合い、発足しました。以来、毎年夏バイロイトとその近郊でコンサートをもち、好評を得ています。たまたま、それを日本の評論家、音楽マネージャーの方々が知って「日本ではこれまで聴くことができなかった、楽しく、しかも充実した演奏だ」と気に入ってくださり、その方々の友情とご尽力で、今回の日本演奏旅行が実現の運びとなりました。
 今回のコンサートのプログラムは、8曲から成り立ちますが、その内4曲は、この編成のために作曲された、オリジナルの作品です。
 先ず、<テレマン>の四つのヴァイオリンの協奏曲は、この編成のために書かれた最もポピュラーな曲と云えるでしょう。ハ、ニ、ト、の長調が3曲ありますが、今回私たちは<ト長調>を演奏します。
  <ダンクラ>のクァルテットは、<キラキラ星>をテーマとし、8つのヴァリエーションで構成された、とても楽しい作品です。
 <ラッヒナー>は、ウイーンで晩年のシューベルトと親交があった作曲家ですが、シューベルトよりずっと長生きして、沢山の作品を残しました。この作品は、確かにその影響の感じられる明るい曲です。
 <バシェーヴィッチ>は20世紀半ばに亡くなったポーランドの女性作曲家で、この作品はとても情熱に満ちています。
 私たちのアンサンブルは、上記の如く<バイロイトのワーグナー音楽祭>で生まれました。そこで、その関係を強調するべく、現存の著名な作曲家二人に次の2曲を委嘱しました。
 ラディスラウ・クプコヴィッチ:4つのヴァイオリンのための"ローエングリュン・ヴァリエーション"(2008)と、フォルカー・ダヴィッド・キルヒナー:4つのヴァイオリンのためのエレジー "エッコ ヴェネツィアーノ" (2009)です。
 “ローエングリュンヴァリエーション”は、<ローエングリン>のメロディをテーマとした明るく、機知に富んだ楽しい曲です。それと対照的に、キルヒナーの作品は、ヴェニスで亡くなったワーグナーを偲び、<トリスタンとイゾルデ>の半音階を用いた、とても静かで落ちついたエレジーです。
 次に<ヴィヴァルディ>の、四つのヴァイオリンのロ短調の協奏曲は、バッハが4台のチェンバロの協奏曲にアレンジしたほど知られた曲です。ハルトーク君の楽団を定年になった第一ヴァイオリンの仲間 ゲルハルト・ロイター君が、私たちのカルテットのために昨年編曲してくれたものです。通奏低音やオーケストラのトウッティのパートも、四人に分担されています。
 <魔笛>は、モーツアルト没の翌年、1792年に当時の作曲家が匿名で、2本のヴァイオリン又は2本のフルートに編曲したものを基に、1998年二人の日本人を含む、4人のチームが4本のヴァイオリンのためにアレンジしたものです。9曲のアリアから成り立っていますが、私たちは今回そこから6曲選んで演奏します。
今回の来日公演は他に、10/11玉川高島屋、10/12名古屋、14/14大阪、10/18松本で予定されている。
問い合わせ:KAJIMOTO・03-3547-0969
http://www.kajimotomusic.com/concert/index.php?main_content_exp=299#ja
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年9月21日 (月)

優しき修道院-聖なる仲間
☆オペレッタ座☆“リーベ・クロスター Liebe Kloster”
10/13(火)~16(金):
マチネpm2:00・ソワレpm7:00
座・高円寺2091013

 ある国のある修道院に、ある日ある母娘が恋の相談に訪れる。すると修道女らの過去が徐々に露わに…人との関わりやふれあい、優しさを考えさせられる涙と笑いのコメディなのである。この面白さをどう伝えようか…迷ったが、チラシ裏面を見てもらうことにした。出演者の顔写真、いつもの済まし顔は1枚も無い。修道女らの役柄名と併せて、とくと御覧あれ。 この裏面には、ダブル・キャストの4日間8公演の日程、申込先も載っています。
(注・チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます)
 二期会オペレッタ研究会のメンバーが中心になって、オリジナルのオペレッタに挑む「☆オペレッタ座☆」の公演。過去の名作オペレッタを原語で歌うと字幕が必要だし、訳詞で歌うと不自然さが残るし…で生まれたのがこの『優しき修道院Liebe Kloster』。黒田晋也の原作・台本、加賀清孝が作曲と、製作は現役のプロのオペラ歌手。「黒田君のイメージをみんなで具体化した」と加賀氏。
091013_4  初演は2003年暮れ、40分間の1幕ものでスタートし、現在の2時間2幕に完成されたのは06年2月の吉祥寺公演(10回公演)。以来、北海道(3カ所)、神奈川、静岡(2カ所)、青森、浜松(3公演)などと、これまでに計28公演を重ねている。ということは、今や知る人ぞ知る隠れた名作なのだ。が、今回大きく改善された。加賀氏が大奮闘し、これまでピアノ1台だった楽団に、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、ホルンを加え計6人にブラッシュアップしたのだ。
 会場の「座・高円寺」は、今春開館した出来たてホヤホヤの劇場だ。‘座・高円寺2’は300人弱のオペレッタには最適の空間。「出演者は全員オペラ歌手だから歌唱は大ホールでも大丈夫だが、お芝居の台詞のことを考えると、このサイズが最適」と、加賀氏。…水を得たメス魚たちが文字通り、舞台狭しと飛び回ります。会場の案内は下記のHPをご覧ください。
http://za-koenji.jp/guide/index.html#link2
オペレッタ座のURLは、以下のとおりです。http://www.geocities.jp/liebeoperetta/top.html

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2009年9月20日 (日)

アトリウム弦楽四重奏団、初来日!
10/5(月)pm7:00091005sq_2
トッパンホール

  アトリウム弦楽四重奏団は、ロシア出身としては初めて、世界で有数の弦楽四重奏の国際コンクール2つに優勝したグループだ。まずは、2003年4月、ロンドン国際弦楽四重奏コンクールで1位と聴衆賞を獲得、いっきに国際的に頭角を現した。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲5番を演奏し、BBCラジオ3でのデビューも果たし、EMIからデビューCDも実現。次いで、07年、第5回ボルドー国際弦楽四重奏コンクールで、優勝とMMSG賞を受賞とあって、欧州の話題をさらった。
 サンクト・ペテルブルク音楽大学で同窓4人が2000年秋に結成し、アルバン・ベルク弦楽四重奏団、フェルメール・クァルテット、ダニエル弦楽四重奏団のメンバー、そしてベルリン芸術大学のフェルツ教授らの指導を受けた。
 ロンドン国際弦楽四重奏コンクールで優勝したことで国際的に知名度が拡大し、ベートーヴェン・フェスティバル、シュヴェツィンゲン、オルランドなどの音楽祭に招かれるだけでなく、イタリア、フランス、デンマーク、スペイン、オランダ、イギリスなど各地で演奏会ツアーに招かれるようになった。さらに、06年2月から1年間、オランダ弦楽四重奏アカデミーのレジデント・カルテットを務めた。オランダでは、オルランド弦楽四重奏団の創設者でありチェリストのシュテファン・メッツの指導を受けた。現在、ベルリンに拠点を置いている。
 今回の演目について彼らからコメントが届いた。
 「私たちは、初めて訪れる国でロシアの優れた作品を紹介するのがとても好きです。私たちの演奏家としてのキャリアのスタートとなったショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第5番、そしてロシアの偉大な作曲家チャイコフスキー、それにボロディンの代表作を日本の皆様にご披露できることは大きな歓びです。どうか気に入っていただけますように!」
http://www.tvumd.com/artists/artistprofile/atriumprof.htm
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2009年9月15日 (火)

ワーグナー音楽祭
「あらかわバイロイト」特別演奏会

指揮:クリスティアン・ハンマー(前ロストック国民劇場第一指揮者)
公演監督:田辺とおる 管弦楽:TIAAフィルハーモニー管弦楽団

10/12(月・祝)pm1:3009101217
10/17
(土)pm1:30
サンパール荒川
大ホール


 今年5月、ワーグナーの<パルシファル>でスタートしたワーグナー音楽祭「あらかわバイロイト」、次回は来年4月24・25日、<トリスタンとイゾルデ>を予定しているのだそうだが、公演監督の田辺とおる氏曰く、「せっかちな僕に1年先は長すぎて待てない。でも、さすがにオペラの舞台上演を増やすことは無理。で、半年後にオーケストラ演奏会を…」と云う次第。演目は以下の通りだ。
10/12(月)
第1部 協奏曲
メンデルスゾーン作曲:ヴァイオリン協奏曲  阪本玲歌
メンデルスゾーン作曲:ピアノ協奏曲1番  林 雅子
第2部 ワーグナーオペラの抜粋
「タンホイザー」 第1幕前奏曲と第1幕
「ワルキューレ」 第3幕前奏曲と第3幕
10/17(土)
第1部 協奏曲
ベートーヴェン作曲:ピアノ協奏曲3番  中村紗代子
第2部 ワーグナーオペラの抜粋(10/12に同じ)
「タンホイザー」 第1幕前奏曲と第1幕
「ワルキューレ」 第3幕前奏曲と第3幕

 選曲の経緯を田辺監督に聞いた。
 まず決まったのが、管弦楽曲として日本中に親しまれているワーグナーの「タンホイザー」と「ワルキューレ」のハイライト。どちらもテレビCMやドラマ、ドキュメンタリーのBGMなど、とにかく劇的興奮を煽る音楽として人気が高い。「格好いいクラシック曲」の代表格なのだ。歌手を加えたコンサート形式で上演する。
 それだけでも、大規模で贅沢な演奏会といえるだろう。でも僕は、せっかちな上に欲張りなのだ。で、協奏曲を加えた。1日目は、今年生誕200年記念で注目されているメンデルスゾーンの有名なヴァイオリン協奏曲と華麗な技巧が躍動するピアノ協奏曲。2日目はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番だ。
 実は、これらの曲はいずれも、ワーグナーと縁の深い曲なのだ。メンデルスゾーンは同年代(ちなみにワーグナーの生誕200年は4年後だ)の好敵手、ベートーヴェンは彼がもっとも私淑して深く研究した作家だ。
 あらかわバイロイトは、どんどん進化する。僕たちとクリスティアン・ハンマーとの2回目の出会い、という成果を是非聞きに来てください。
http://www.tiaa-jp.com/tiaa_opera/
ご予約・お問合せ:東京国際芸術協会03-3809-9712
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フィオーレ・オペラ「椿姫」“水を得た魚の如く”
市川市文化会館小ホール9/13公演

Trm1040546_3  これまで多彩な役をこなしてきているソプラノ西正子さんが昨年、「トスカ」公演を皮切りに立ちあげたオペラ団体「フィオーレ・オペラ協会」の第2回公演。Trm1040568
 タイトルロールで出演し、自ら演出も手掛けた西さんは、秀逸な歌唱で会場を圧した。つい最近、若い歌手さんらに「ピアニッシモで惹きつけられる巧みの技を焦らず身につけていけば…」なんて訓を垂れましたが、西さんは見事にそれを身につけておられました。470人収容という手頃な会場が幸いしていると思う。
 各幕に相応しい舞台装置が据えられ、スポットライトを使わず、客席の左右側面からの照明が登場人物を浮き上がらせる滑らかな色調も見事だ。    Trm1040731
 今回、共演したアルフレードの笛田博昭とジェルモン須藤慎吾は、どちらも西さんとデュエットのCDをリリースしている仲。 「今回、演出まで手掛けることにしたのは、色々な演出家の舞台で様々な椿姫を演じてきましたが、共演者の方々、特にアルフレードとジェルモン役のベテランお二人は演技も達者な方で、自分の役柄を熟知しておられます。 Trm1040842共通の舞台イメージをいわばトロイカ方式で…」という西さんの目論見は見事に結実した。気心知れた役者の充実した演技が次々と展開。手に汗握るドラマを楽しませてもらった。…読み返すと誉めすぎにも見えるが、でもその通りの舞台だった。
 で、最後にひとつ、今後のために…楽団の編成は、下手寄りの客席を10個ほど取り除いて、弦5部と打楽器、それにアップライト・ピアノで、管楽器のパートをピアノが受け持っていました。ピアノがエレクトーンだと、通称“ハイブリッド・オーケストラ”となって、オペラなのに時々ピアノが聞こえてくるという違和感はなくなるとおもいます。 
*写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年9月13日 (日)

ヘンデル没後250周年記念公演
ヘンデル オペラ オットーネ090923
9/23(水・祝)pm4:00
北とぴあ・さくらホール

 ヘンデル(1685-1759) の没後250年記念の今年、さまざまな催しが散見されたが、日本ヘンデル協会主催のオペラ《オットーネ》全曲上演は記念の年の中核となる企画だ。
 主人公《オットーネ》はドイツ王(ザクセン朝)、第2代神聖ローマ皇帝(在位973-983)のオットー2世(ドイツ語オットーのイタリア名がオットーネ)。神聖ローマ帝国初代皇帝オットー1世(オットー大帝・在位962-973)の子。
 ヘンデル時代の歴史ものオペラは、オペラ台本の内容はある程度史実を反映しつつも、登場人物を生かしながら新たなストーリーが展開するという。 
 《オットーネ》は、ヘンデルの生前屈指の人気を誇ったオペラ。中世の神聖ローマ皇帝オットー2世の古事をうたうことで、ハノーヴァー侯からイギリス国王となったジョージ1世を称えようという狙いのオペラなのだ。
 演奏にあたってはイギリス古楽界でメキメキ頭角を現している気鋭の指揮者・チェンバロ奏者のローレンス・カミングズを指揮者として迎える。キャストには、オットーネ上杉清仁(CT)を始め、春日保人(Br)、藤井あや(S)ほか若手実力派の歌手陣。また力強い管弦楽が身上のカミングズの意向を踏まえ、古楽としては大き目の編成(4-4-3-2-1)を組み、コンサート・マスターに桐山建志、チェンバロに平井み帆など第一線の古楽奏者のメンバーで記念公演に臨む。
 日本ヘンデル協会The Handel Institute Japanは、ヘンデルの音楽を愛する研究者・演奏家・愛好家の集まりで、研究・演奏を通じてヘンデルの作品に親しみ、普及に努める団体として、1998年に日本を代表するヘンデル研究者渡部惠一郎(故人)によって設立された。現在は藤江効子(音楽学、桐朋学園大学名誉教授)が会長を務めている。
http://www1.neweb.ne.jp/wb/h-i-j/index.htm
この協会のHP↑から、You Tube にリンク、映像付きのあらすじで予習することができる。↓
http://www.youtube.com/watch?v=W5m90jqxDOI&feature=channel_page
ヘンデル・ファンのHPには平易な相関図も。↓
http://handel.at.webry.info/200908/article_2.html
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2009年9月11日 (金)

イダ・ヘンデルCD発売記念リサイタル2009
10/5(月)pm7:00
王子ホール

08042255jpg  1926年12月15日生まれとパスポートにあるので、今年83歳を迎えることになるが、この生年月日はポーランドからイギリスへ帰化する際に、当局へ申告した年齢で、1924年生まれなどという説もあるそうだ。いずれにしても、最長老の女性ヴァイオリニストであることに違いはない。
 左上のイダさんは昨春フィリア・ホールの楽屋に押しかけてきたファンに挨拶しているところだが、とてもリサイタル終演直後の80代の御仁とは思えない、真に壮年の佇まいだった。091005
  ワルシャワ音楽院に学んだ後の丁寧なプロフィールは、文末のHPでご覧いただくとして、ベルリンでカール・フレッシュに、またパリでジョルジュ・エネスコにも師事。影響を受けた音楽家は数多いとのことだが、チェリビダッケへの傾倒が決定的だったという。
 先年、ウラジミール・アシュケナージとの共演によるCD制作によって見事な復活を果たした。1998年のサイモン・ラトルとバーミンガム市交響楽団との来日公演は注目を集めた。その後、2006年秋と昨春、フィリアホールでリサイタルを開催し、東響と共演しているが、年齢を知らなければ、彼女の舞台は壮年演奏家としか見えないだろう。現在は、アメリカ在住の伝説のヴァイオリニスト、、、などというより、欧米の若い人にはデイヴィッド・ギャレットの師匠というほうが分かりやすいかもしれない。だが、イダ・ヘンデル自身は、「私は彼の(最初の)ファンであって、師匠ではない」といっているそうだ。
091005_cd_2 今回は、CD発売記念リサイタルとのこと。今、出来たてほやほやのCDが鳴っている。真に「ニュアンスに富んだ音色、気品よりは感情表出の激しさは女性ヴァイオリニストの中でも一頭地を抜いている」というしかない。CDのモーツァルトの34番のソナタが、リサイタルではベートーヴェンの8番になる。それに、CDでは二人のピアニストと共演しているが、リサイタルでは、また新しいピアニスト、ホロヴィッツの再来と評されたミーシャ・ダシック(1978年1月生)と共演するという。文字通り“一期一会”なのである。
*プロフィールなど詳細は、http://doria-international.com/?p=255
*チケット申込みは、http://doria.shop-pro.jp/
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二期会研究会 駅伝コンサート
10/31(土)pm3:00
(終演予定7:30)
東京文化会館 小ホール091031_2 

 二期会の10の研究会が一同に会し、延々4時間半。次々と舞台に上がって歌う、“駅伝コンサート”。毎回このサイトでもオススメ公演として告知しているが、今年3回目を迎える。
 今年の特徴は、中ほどに設けた7カ国の民謡を歌う「民謡コーナー」。これも加えて、20分間の舞台が合計11公演。3回の休憩があり、4時間半を要するオペラなみの公演時間だが、文字通り、取っかえ引っかえなので、眠気が襲う閑もない。以下にタイムテーブルと出演者を列記しましたが、お目当ての歌い手さんが何処かにいるはずです。とくとご覧ください。

15:00~ イタリアオペラ研究会
G.ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』
P.マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』
三浦五百江、石橋佳子、松尾順二、伊藤 潤 中山ちあき(ピアノ)

15:20~ ロシア東欧オペラ研究会
<チャイコフスキーのオペラより>
『イオランタ』より「レネのアリア」「イオランタのアリア」
『エフゲニー・オネーギン』より「オリガのアリア」 ほか
福成紀美子、筧 聰子、大野 隆 相庭尚子(ピアノ)

15:35~ 英語の歌研究会
R.フリム『ローズマリー』より「インディアンラブコール」 ほか
大田中早苗、大森絵理、川畑順子、小針絢子、佐橋美起、塩川嘉奈子、
篠 由美子、
清水由美子、鈴木純子、関根尚美、田代香澄、長濱厚子、
西野伸子、東 裕子、藤平朋子、藤原映子、 守谷由香、山本由佳子、
黒田晋也(賛助出演) 甲斐万喜子(ピアノ)、原島慈子(ピアノ)

16:00~ オペレッタ研究会
加賀清孝作曲・黒田晋也作詞『TSU・MO・RI』より
「ぶれない男」「小さなすずめさえも」 ほか
大上幸子、川原千晶、小林晴美、竹内そのか、辻 由美子、増井めぐみ、
村田ゆう子、山口郁子、栗本詠津子、大森 明、近藤 均 松浦朋子(ピアノ)

   <休憩>
16:40~ 民謡コーナー
MC黒田晋也
日本(日本歌曲研究会):
宮本哲郎
ドイツ(ドイツ歌曲研究会):三上佳子
オーストリー(オペレッタ研究会):小林晴美
イタリア(イタリア歌曲研究会&イタリアオペラ研究会):行天祥晃、伊藤 潤
フランス(フランス歌曲研究会):森 朱美
ロシア(ロシア歌曲研究会&ロシア東欧オペラ研究会):岸本 力
アメリカ(英語の歌研究会)LOVE DIVA 小針絢子、藤原映子、山本由佳子
以上7カ国 順不同 曲目は当日のお楽しみ!!

   <休憩>
17:15~ バッハ・バロック研究会
J.S.バッハ カンタータ「楽しき狩こそわが悦び」BWV208より
J.S.バッハ カンタータ「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV140より ほか
野崎由美、穴澤ゆう子、佐々木正利、多田羅迪夫  朴 令鈴(ピアノ)

17:35~ ドイツ歌曲研究会
<ドイツ・リートの源流(みなもと)モーツァルト・ベートーヴェン>
W.A.モーツァルト「すみれ」「夕べの想い」
L.v.ベートーヴェン「くちづけ」「アデライーデ」 ほか
岩見真佐子、二見 忍、宮崎義昭、山田俊雄 志茂貴子(ピアノ)
18:00~ イタリア歌曲研究会
G.ゲティーニ「聖なる詞による4つの二重唱」第2曲
G.ロッシーニ「水夫達」
C.モンテヴェルディ「とても綺麗なお嬢さん」 ほか
伊藤晶子、大町加津子、越野麗子、村上洋子、行天祥晃、酒井 崇
山岸茂人(ピアノ)

   <休憩>
18:35~ フランス歌曲研究会
「フランス歌曲の精華」〈美しいアンサンブルの響き〉
ラヴェル「三つのシャンソン」
フォーレ「ラシーヌの雅歌」 ほか
浅木百合子、笠原身奈子、成田淳子、馬場 恵、宮地里実、中村優子、
坂本貴輝、三林輝夫、鎌田直純、佐野正一 高木由雅(ピアノ)

18:55~ ロシア歌曲研究会
<チャイコフスキーの歌曲より>
「告げよ」「騒がしい舞踏会の中で」「カナリヤ」 ほか
清水いずみ、平山恭子、渡部智也 小笠原貞宗(ピアノ)

19:15~ 日本歌曲研究会
<現代日本歌曲選>
香月 修 曲「少年」
朝岡真木子 曲「いとしい子のために」
大熊崇子 曲「歌をください」(初演) ほか
前澤悦子、小林彰英 高木由雅(ピアノ)

http://www.nikikai.net/concert/20091031.html
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2009年9月10日 (木)

土田越子 ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ091012vn
全曲演奏会Vol.3

ピアノ 藤井一興
10/12(祝・月)pm2:00

日本大学カザルスホール

 ヴァイオリンソナタ全10曲+ロマンス2曲を全4回(Vol.1~4)に分けて演奏するというシリーズだが、年代(作曲)順に演奏するのではなく、「もしも、お客様が1回の演奏会のみお聴きになられたとしても、この合計12曲のおよその推移をわかって頂けるように選曲しました」と土田さん。
 今回はプログラムの前半に第8番のソナタop.30-3と、ト長調op40とヘ長調op.50の2つのロマンスを、後半に第10番のソナタop.96、というように、作品番号順に演奏します。
 別名シャンペンソナタとも呼ばれているソナタ第8番のウィットに富んだ軽快さ、それに、感傷的なものを削ぎ落とした2曲のロマンス。「これらも各々非常に魅力的な作品ですが、何といってもソナタ第10番は、最高傑作のひとつです」と土田さんは強調する。
 10番のソナタの作品番号はop.96ですが、op.127以降の後期の弦楽四重奏曲にも通じるような孤高の美を湛えており、全4楽章を通じて魂が浮遊し昇華されてゆくような、ベートーヴェン独自の音楽境地に至った作品だと思うのです。
 2曲のロマンスは共に優美なメロディーはもとより、協奏曲的な音造りと緻密な構成力を持っています。無駄な音は全く無く、また「ロマンス」という題名から想像する甘く感傷的なものからはかけ離れた雄大な世界がくり広げられます。これこそベートーヴェンであると毎回演奏するたびに思います。
 更に、常々の思いも語ってくれた。
 ベートーヴェンを演奏する時に一番大切にしていることは、これらの歴史的な遺産とも言うべき偉大な作品(楽曲)に常に奉仕するという気持ちです。精神的な深さは時代を超越しています。演奏法としては様式感、ウィーン音楽としての音、モティーフはどこから来ているか、などということは特に重要だし、ヴァイオリンという楽器で“常に歌っていなければならない”ことも重要なことです。
 特に第10番のソナタを演奏するときは、いつも詩的な感情移入と深遠な歌を要求されます。ヴァイオリン・パートの作曲手法はとても繊細で且つ針金のような筋がとおっていて、技術を超えて表現する技法が要求されると思うのです。そこには俗から離れた世界のみが存在しており、このソナタを演奏できる幸せや喜びには格別のものがあります。
 私の中でベートーヴェンは、常に純粋に情熱を傾けさせ、妥協を許さない、要求されるものが次々に変化してゆく特別の音楽なので、一生をかけて追求してゆくものだと思っております。   
 共演ピアニストの藤井一興氏とは13年前に初めてリサイタルで共演させて頂いて以来、何度かご一緒させたいただいております。今回、ベートーヴェンシリーズとしての共演を大変楽しみにしております。
 最後に、ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのデュオ音楽の中にある“自由”と、独立した2つのパートの“合致”をお楽しみいただきたいと思います。皆様、素晴らしいカザルスホール(残念ながら来年閉館となる)という空間での演奏会に、是非いらしてくださいませ。
プロフィールなど詳細は下記のHPでご覧いただけます。
http://www.etsuko-tsuchida.com
http://www.hirasaoffice06.com/files/schedule.htm
申込み・問い合わせ:
ヒラサ・オフィス Tel:03-5429-2399
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2009年9月 3日 (木)

ニュルンベルク交響楽団 初来日
指揮・ピアノ フィリップ・アントルモン 
9/27(日)pm2:00・すみだトリフォニー大ホール
10/3(土)pm7:00・横浜みなとみらい大ホール

10/6(火)pm7:00・浜離宮朝日ホール

090927 クラシック音楽でニュルンベルクというと、まず思い浮かぶのはワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』だろう。村を挙げての素朴な歌合戦をオペラに仕立てた名作だ。
 そんなドイツの地方都市に1946年に誕生したニュルンベルク交響楽団が、93年のグラミー賞授賞式にマイケル・ジャクソンやバーンスタイン指揮のベルリン・フィルと共に参列し、一躍メジャーに躍り出た。TVシリーズ「美女と野獣」のテーマ曲のレコーディングに対し、最優秀ポップス器楽演奏賞が授与されたのだ。
 それから16年、今ではドイツ有数の管弦楽団として欧州で確固たる地位を築き、今回、初来日をはたすことになった。同行する指揮者はピアニストの巨匠フィリップ・アントルモン。彼は、この夏、地元の音楽祭を取り仕切る大任を果たしたばかりだ。その勢いをかって、ピアノ協奏曲を自ら弾き指揮者も兼ねる<弾き振り>も披露する。

アントルモン指揮『運命』ほか(9/27)
 お家芸、『・・・マイスタージンガー』の前奏曲で幕を開け、ゲストにリスト弾きの第一人者、福井直昭を迎えてリストのピアノ協奏曲。ベートーヴェンの『運命』で締め、アントルモンは指揮に専念する。
 福井は慶応大経済学部卒後、武蔵野音大大学院へ進み、その後、ミュンヘン国立音楽大学で研鑽を積む。99年ブルガリア国際コンクールでソリスト部門第1位、全部門グランプリ大賞受賞の栄冠を手にする。
弾き振り『モーツァルト:協奏曲20番』 (10/3)
 アントルモン指揮・ピアノは、この日だけ。幕開けの前奏曲と『運命』は同じだが、モーツァルトのピアノ協奏曲20番を弾く。彼の弾き振りを初めて聴いたのは、十数年前、自ら音楽監督を務めていたウィーン室内管弦楽団の来日公演で、同じ20番の協奏曲だった。まだ50代だった彼も今や円熟の75歳。巧みの技に期待は高まるばかりだ。
アントルモン ピアノリサイタル(10/6)
 1934年、フランス・ランス生まれのアントルモンは、8歳でマルグリット・ロンに師事、2年後にパリ音楽院に入学し、17歳でエリザベート王妃国際音楽コンクールに入賞、18歳にしてニューヨークのカーネギーホールデビューを果たし、翌53年のロン=ティボー国際コンクールでは最高位の2位と最高月桂冠賞を受賞。以来、フランスを代表するピアニスト・指揮者として活躍している。初来日は66年。今回のリサイタルの演目はベートーヴェンの『月光』と『熱情』、それにショパンだ。
http://www.proarte.co.jp/concert.php?cate=8
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2009年8月31日 (月)

中村紘子デビュー50周年
記念リサイタルVol.1

9/19(土)pm6:00 サントリーホール
9/27
(日)pm2:00 横浜みなとみらいホール090919

 日本音楽コンクールに史上最年少で第1位特賞を受賞したのが中学3年、その翌年の1960年に、いきなり二つの交響楽団と立て続けに共演し、2曲の協奏曲を弾くという鮮烈なデビューを果たした中村紘子。しかも同じ年の秋には「NHK放送開始35周年記念世界一周演奏旅行」に随行と、前代未聞の出来事が続いたから、文字どおり話題をさらったのだった。
 今年がそのデビュー50周年、記念すべき年にあたるのだ。この公演は、その記念リサイタルの第1弾となる。これを皮切りに、様々な会場で、多彩な催しを計画しているという。第1回は題して、
『輝かしい50年の集大成 中村紘子の“今”!』
 チラシには、こう謳われている。
 …このVol.1では、静寂を表現できる作曲家、武満徹の“死”のオマージュ「リタニ」、武満亡き後日本を代表する作曲家 一柳慧の「雲の表情」 そしてショパンの二大ソナタ! 中村紘子の“今”を表現する意欲的なプログラムで輝かしい50年の集大成をお届けします!
 というウリだが、演目のトップに掲げられているのは、シューベルトの「4つの即興曲」作品90。“静寂を表現できる作曲家”といったらシューベルトは外せない。CDではピリス、ブレンデルなど何人かの演奏で親しんでいるが、ライブで4曲纏めて聴く機会は滅多にない。
 ところで、これまでズ~と、彼女は先輩だと思ってきた。早くから大人として遇されていたからだろうが、15歳でデビューして50年たつというと、ちょうど60代半ば。ちょっと後輩だということがわかった。下記のHPには、読みでのある詳細なプロフィールが載っているので、是非、御覧ください。
http://www.japanarts.co.jp/
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2009年8月30日 (日)

東響 シベリウスのヴァイオリン協奏曲 二題
9/22(火)pm2:00 府中の森 どりーむホール
10/11(日)pm2:00 東京芸術劇場

 シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲は超難曲のようで、丁寧に弾いただけでは面白くも何ともない。これが超絶技巧を感じさせない名手の手にかかると、突然、超名曲に変身する。私のその初体験は、小林美恵の飯森/東響公演。2001年4月14日、日本音楽コンクールのガラ・コンサートで、忘れることが出来ない感動モノの超名演だった。その後、記憶に刻まれているのは丁々発止のラクリン、次いで練達のクレーメルだ。以来、それに続く名演奏を探し求めて…。
 そんな私にとって、吉報。今秋、2公演を見つけたのだ。どちらも東響交響楽団だが、まず9月がソリスト川畠成道で広上淳一指揮、10月はジェニファー・ギルバート&大友直人。それぞれ経緯を伺った。

9/22 「どりーむコンサート・シンフォニーの祭典」
川畠成道&広上淳一“シベリウス&シューベルト”
090922_2  「共催のホールからの希望で、まず指揮者の広上淳一さんが決まり、次いで、今回のソリストは会場の前後の公演内容から‘弦楽器奏者’に絞られ、ヴァイオリンの川畠成道さんに白羽の矢が…次いで川畠さんと相談した結果、シベリウスのヴァイオリン協奏曲という選曲に行きついた」という。指揮の広上氏は私が“ダンシング・コンダクター”と渾名する名匠。シューベルトの『未完成』と併せ、“名曲を本格的な指揮者・ソリストで演奏する”という企画意図に最適の人選といえよう。

10/11 東京芸術劇場シリーズ第102回091011
ジェニファー・ギルバート&大友直人

 「今回はソリスト、曲目とも、このシリーズのプロデューサー大友直人の提案で決定しました」という。ヴァイオリンのジェニファー・ギルバートは両親ともニューヨーク・フィルのヴァイオリン奏者で、兄アランも今年、ニューヨーク・フィルの音楽監督に就任という音楽家一家に生まれ、現在、フランス国立リヨン管弦楽団のコンサートミストレスを務めている。「大友氏とギルバート一家は、公私ともに長いおつきあい。ジェニファーさんの実力が最も発揮できる曲目を選んだ」と云うから、願ってもないカプリングといえよう。休憩後は、『オルガン・シンフォニー』とも云われるこれまた華やかなサン=サンサーンスの交響曲第3番。エンターテイメントづくしの一日だ。
 出演者のプロフィールなど両公演の詳細は下記のHPでどうぞ。
http://www.tokyosymphony.com/concerts/concert2009.html
http://www.tokyosymphony.com/concerts/20091011geijutsu.html
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2009年8月28日 (金)

ウィーン・トロンボーン四重奏団
“ウィーン発、新しい音の万華鏡”090920qtt

9/20(日)pm2:30
JTアートホール

アフィニス

 私がトロンボーンのアンサンブルを初めて聴いたのは40年ほど前、初めて行った上野の文化会館小ホールでだった。聴衆に横顔を見せて左右に向かい合ったN響メンバーのトロンボーン奏者数人が、王様の入場さながらにファンファーレを奏でた。対向面のない扇形の斬新な空間に、荘厳な響きが鳴り渡った。音が宙を舞うとはまさにこのことだ。
「トロンボーンアンサンブルという編成の音楽は、ルネッサンス期、バロック期から教会音楽の中に2群、3群を対話的に展開した作品が多い」というのは、ウィーン・トロンボーン四重奏団の招聘元の原社長。
 この四重奏団は1992年ウィーン・フィルやウィーン交響楽団など、オーストリアを代表する楽団の首席らによって結成された。トロンボーンを、“室内楽を奏でる楽器”として、質の高い音楽を提供することを目的に演奏活動を始めた。2005年にメンバーを変更し、今は名門ウィーン交響楽団のメンバーで編成し、高い評価を得ている。
 この四重奏団の最大の特徴は、「緻密かつ大胆なアンサンブル能力、音楽感や様式感、テクニックや音色の多彩さと統一感など、アンサンブルを行う上での重要な要素を高い水準で確立している」という。通常、彼らのために作曲された作品や編曲された作品を演奏している。ヨハン&ヨゼフ・シュトラウスの作品をはじめ、ウィーン古典派時代の作品は特に高い評価を得ている。特筆すべきは、「オリジナル版を越えた躍動感溢れる演奏で、一瞬たりとも聴衆を飽き?させる事がない」…まさに、“ウィーン発、新しい音の万華鏡”なのだ。
 オーストリア国内外での演奏活動のほか、CDでもその活動は世界中に知られている。01年の初来日で高い評価を得、今回は04年に続く3度目の来日。日本でもNHK-BSテレビで放映され広く知られるようになった。
 今回の演目は、ハイドンの「天地創造」に始まり、バッハ、クライスラー、ワーグナー、チャイコフスキー、ブラームスなど著名な作家がずらり。だが、馴染みの薄い、しかし凄い作曲家も数名いる。
C・モラーレス(1500頃-53):スペイン・ルネッサンス期を代表する作曲家。その大半が宗教曲ですべて声楽曲。声部を器楽に置き換えて演奏されることが多い。その作品は欧州全域で販売され、多くは新大陸にも渡っていった。
J.G.アルブレヒツベルガー(1736-1809):ウィーンで活躍した作曲家、オルガン奏者、音楽教育者。ベートーヴェンの師で、当時は対位法の大家として名をとどろかせ、シュテファン聖堂の楽長を勤めるほどだった。アルト・トロンボーン協奏曲は奏者のレパートリーに欠かせない。
H.トマジ(1901-71):フランスの作曲家、指揮者。27年にはカンタータ「コリオラン」でローマ賞作曲部門と指揮部門で1位を獲得。1946年から1年間モンテカルロ管弦楽団の音楽監督を務めた。トロンボーン協奏曲は奏者には難曲だが名曲。また、シェイクスピアの「ハムレット」のテーマ「生きるべきか死すべきか」はバス・トロンボーンの独奏用として書かれた心理的作品でリサイタル・プログラムに度々登場する。
T・モンク(1917- 82):アメリカのジャズ・ピアニストで、独特のスタイルの即興演奏と数多くのスタンダード・ナンバーの作曲で知られる。ラウンド・ミッドナイトはジャズファンならずとも知る名曲で同名の映画を思い起こす人もいるだろう。といった具合だ。
 優れた演奏で一度感動すると止まらなくなるのが金管アンサンブルだ。ご用心!
http://www.proarte.co.jp/artists_detail11.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年8月27日 (木)

マーラー開眼まで40年!?
ヘンデル組曲「王宮の花火の音楽」
マーラー交響曲第5番
ハ短調
読響8/26公演に酔う

 いつもは書かない後記事です…真夏の夜の夢ごこち…090826_2
 転勤先の旭川のあばら屋に友人らの結婚祝いで買ったステレオが鳴る。夜はシュワルツコップがうたうシューベルトの歌曲などだが、たまの休日は朝から景気づけに大きな音で鳴らした。ヘンデルの「王宮の花火の音楽」や「水上の音楽」、それにハイドンの「トランペット協奏曲」だった。
 筋向かいに音楽教師のやはり新婚のご夫婦が居られた。家内は奥方と近所づきあいの仲。「お隣の大好物はマーラーなのですって…」、「へー進んでるね~流石に音楽の先生のお宅だけあるね」と、お住まいまで格上に見えてきたりした。…ヘンデルの華やかな祝典曲を聴きながら思いが巡った…娘が生まれる前なので、もう40年も前のことだ。
 休憩後のマーラーは、未だもってロマン派までで停滞している我が家だから、どちらかというと食わず嫌い。それが何と、第一音が鳴ったところから、息を呑む静寂な佇まい。我が家の指定席はサントリーホールの最後列だから聴衆も丸見え。その聴衆が楽団と見えざる糸によって結ばれているかのようだ。金管楽器をピアニッシモで演奏するって大変だろうな~。歩留まりの良い楽団だと選んだからこそ年間シリーズ会員なのだが、ここまでやるとは、楽章ごとに家内と顔を見合わせ、口の形で「いいね~」。恐らく年間会員になっていなかったら、この公演を選ぶことはなかっただろう。
 3年ほど前だったか、サイモン・ラトルがウィーン・フィルを率いて来日した際に、インタビューでこう答えていた。
  「フォルテッシモはめいっぱいに演奏するので自ずと限界がある。しかし、ピアニッシモは限りなくゼロに近づけるのだから、限界がない。オーケストラのダイナミックレンジはピアニッシモ次第で決まるのです。如何に艶やかでささくれず滑らかなピアニッシモで奏でるか、それが私の仕事です」
 配布冊子のプログラムノーツによると、20世紀の初年、1901年から翌年にかけて作曲されたそうだが、マーラーは42歳、このころ20歳近くも年下の女性と結婚。間もなく長女が誕生。奥さんは仕事の良きパートナーでもあり、とても幸福な時期に作曲されているのだ。…またしても旭川のお隣の新婚さんとダブってくる。…いや、我が家のことだったか? 何しろ夢のなかだから…
 この日の指揮者は高関健。読響の常任ではない。残念ながら配布冊子のプロフィールには、これまで読響を客演したことがあるのかどうか書かれていない。桐朋在学中の1977年「カラヤン指揮者コンクールジャパンで優勝し、ベルリン・フィルのアカデミーで85年までカラヤンのアシスタントを務めるが、この間の84年ハンス・スワロフスキー国際指揮者コンクール優勝…その後諸々あって、2003年から札幌響の正指揮者を務めている。東京で彼の指揮を聞くことができたのは幸運だった。
http://yomikyo.or.jp/index.php
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西野薫オペラハイライトシリーズ『カルメン』
9/6(日)
pm2:00090906
シアターX
(カイ)

カルメン:加賀ひとみ
ミカエラ:西野薫
ドン・ホセ:大澤一彰
エスカミーリョ:薮内俊弥
フラスキータ:前田奈央子
メルセデス:紺野由香里
レメンダード:志田雄二
ダンカイロ:新井健士
ピアノ:真島圭
ヴァイオリン:廣川抄子
ナレーション:西尾仁美

 両国駅の南にある演劇ホール「シアターX」へ初めて足を運んだ。「大山大輔がパパゲーノとザラストロの二役」という奇妙なチラシ“子供も楽しめる本格オペラ『魔笛』”に惹かれてだ。
 シアターXは1992年、現代演劇と現代舞台芸術を創造・上演をめざす劇場として発足した、客席数が最大300という小劇場だ。クラシックファンには馴染みのない劇場だが、新国立劇場小劇場の庶民版と思っていただかればいいだろう。間近に迫る舞台で演じられるモーツァルト劇。ひょっとして当時の見せ方に近いのでは…と思わせる舞台だった。そこで手にしたのが、このカルメンのチラシだ。
 西野薫さんが主催する“オペラハイライトシリーズ”は、「こうもり」、「ヘンゼルとグレーテル」に続く第3弾だ。
 音楽中心で、聴きどころのアリアなどはほとんど歌い、2時間以内に収めるのだが、簡単なナレーションで繋いでわかりやすく。ピアノにオブリガードでヴァイオリンも入るが、これが意外に乙なもの。「小さな劇場で歌い手の熱演を身近に感じてもらいたく思います。それに、特筆すべきは…」と西野さん。
 このシリーズの特徴は、オペラの途中に劇中劇的なテーマを持ったガラコンサートを挿入してます。今回はスペインにちなんで スペインの作曲家の曲をバイオリン1曲と歌2曲はさみます。歌はグラナドスの夜うぐいすとテナーの有名なグラナダです。
 ドン・ホセのテナーは日伊コンコルソ1位になった大澤一彰。カルメンは若手の加賀ひとみ。西野さんはソプラノ歌手なのでミカエラ役で出演する。
http://www.k-arts.sakura.ne.jp/index.html
問い合わせ:ケイ・アーツ・オフィス(直前割引き 5,000→4,500 
Tel/FAX:047-324-6613 mobile:090-1503-7352
Eメールinfo@k-arts-office.jp
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2009年8月26日 (水)

通崎睦美の木琴とマリンバ
横浜開港150周年記念
名曲を楽しむ午後のひととき
横浜みなとみらいクラシック・クルーズvol..6

9/9(水
):みなとみらいホール 大ホール090909
ランチタイム・クルーズ
pm
12:10-12:50
ティータイム・クルーズ
pm14:30-15:10


 往年の木琴奏者平岡養一(1907-81)は「世界一の木琴奏者になるべく、昭和5年、横浜港から日本郵船「秩父丸」でアメリカに渡り、戦前のニューヨークで大成功をおさめた。
 その平岡氏が使っていた木琴を託されたマリンビスト通崎睦美。一昨年9月の「平岡養一生誕100年記念リサイタル」を告知したが、そこで彼女は平岡氏との御縁を語っている。
 …2005年に東フィルの定期演奏会(指揮/井上道義)で、平岡養一が初演した紙恭輔「木琴協奏曲」(1944)を平岡養一の木琴で演奏したのがきっかけで、その木琴と500曲以上にのぼる楽譜などを譲り受け、以来、マリンバ奏者通崎睦美の、演奏家としての第二の人生が始まった…。
http://musicalacarte.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_a7c0.html
 しかし、彼女は京都を拠点にしているので首都園ではなかなかチャンスがない。久々にお知らせが届いた…平日の午後なので、現役のかたにはゴメンナサイです…
 ところで、マリンバの演奏を聞いたことのない人に、この楽器の素晴らしさを伝えるのは難しいのですが、もしピアノが立って弾くように出来ている楽器だったら…と、想像してみてください。楽器越しに演奏者の足が見えるのです。
 名手が弾くと、こうも見えます。バレリーナが湖上をゆく白鳥を演じているとき、誰も足を上下に動かしているとは思わないでしょう。湖上を滑るようにしなやかに泳ぎます。マリンバもバチを上下に動かす打楽器などとは異次元のメロディ楽器に変身するのです。
 “1935年製の木琴と現代のマリンバ 2つの楽器の聞き比べ”-今回は、昼のランチタイムと午後のティータイムの2公演に分かれている。昼が木琴、午後がマリンバだ。
ランチタイム・クルーズの演目
“往年の名木琴奏者平岡養一のレパートリー、そして…”
B.ブルックジー・ウィズ、G.マリー金婚式、本居長世(野田雅巳編曲)赤い靴、港大尋そんなアマリリス、J.V.アイク「笛の楽園」より、F.ショパンノクターン第20番(遺作)、ロシア民謡(平岡養一編曲)ロシアン・ジプシー・メロディーズ
ティー・タイム・クルーズの演目
“ダイナミックに、のびやかに。色とりどりマリンバの響き”
伝承曲クレズマー・ダンス組曲、野田雅巳「アジアのうた」より、W.A.モーツァルト3つのコントルダンス、イギリス民謡フォークソング・ソナタ、A.ピアソラリベルタンゴ、天使の死
 というわけで、「マリンバと木琴 どこが違うの?」と思っておられる方には、通し券がおすすめです。2公演目まで1時間半も間があるけど、ランチボックス(飲み物・サンドイッチ・焼き菓子:500円)も予約できます。
全席指定 各回800円 通し券1,400円
http://tsuuzaki.j-spirit.com/blog/profile.html
↑通崎さんのプロフィールなど。 申込みは↓
http://www.yaf.or.jp/mmh/schedule/200909.html
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2009年8月25日 (火)

第15回江副育英会コンサート
10/10(土)pm1:30091010
紀尾井ホール

 江副育英会の奨学生が、国内外で修業研鑽を重ねた1年間の成果を披露する演奏会。
 今回、演奏するのは、特別出演の中野翔太を含めてピアノ3人、ヴァイオリンとチェロが各1人の計5人。フレッシュな演奏が楽しめる。
 全演目は、以下の通り。
*中野翔太:
ラヴェル/「水の戯れ」、「ラ・ヴァルス」
*宮田 大(チェロ):
バッハ/無伴奏チェロ組曲第6番「プリュード」と「ジーグ」
リゲティ/無伴奏チェロソナタ  カザルス/「鳥の歌」
*黒川 侑(ヴァイオリン):
武満徹/妖精の距離
サラサーテ/カルメン幻想曲 作品25
*北村朋幹(ピアノ):
バッハ~ブゾーニ/シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンための
            パルティータ第2番ニ短調より)
マルチェッロ~バッハ/アダージョ(オーボエ協 ニ短調より第2楽章)
*髙木竜馬(ピアノ):
ラフマニノフ/ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品36(ホロヴィッツ版)
[出演者のプロフィール]
 中野 翔太 Shota Nakano(特別出演/ピアノ):1984年生まれ。96年「第50回全日本学生音楽コンクール」小学生の部全国1位及び野村賞受賞。2005年「第15回出光音楽賞」受賞。99年よりジュリアード音楽院プレ・カレッジに留学。2000年飯守泰次郎指揮東京シティ・フィル定期演奏会に出演、その後、シャルル・デュトワ指揮N響、小林研一郎指揮読響、小澤征爾指揮ウィーンフィル、大山平一郎指揮読響などと共演。国内だけでなくアメリカ、フランスでも演奏会に多数出演。ジュリアード音楽院マスターコース卒業。 10年ぶりにアメリカより帰国。日本を基点とし演奏活動に励む。江副育英会卒業生
 宮田 大 Dai Miyata(チェロ):1986年生まれ。2004年「ビバホールチェロコンクール」1位。05年「第74回日本音楽コンクール」1位、他多数1位受賞。「第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞」、ドイツから「モリッツ・フォン・ヘッセン賞」他を受賞。小澤オペラプロジェクト、水戸室内管弦楽団、オペラの森等に出演。SINFONIETTA FRANKFURT、都響、東京フィル、日フィル、新日フィル、栃響他と共演。ギドン・クレーメル、ユーリ・バシュメット、リン・ハレルと共演。桐朋学園大学ソリストディプロマ卒業。ジュネーヴ音楽院とクロンベルクアカデミーに在籍。第35回江副育英会奨学生
 黒川 侑 Yu Kurokawa(ヴァイオリン):1990年生まれ。2003年「第10回ドイツ国際ヴァイオリンコンクール」ジュニア部門第2位。併せて最優秀バッハ賞受賞。06年「第75回日本音楽コンクール」第1位、及び岩谷賞(聴衆賞)・レウカディア賞・鷲見賞・黒柳賞受賞。プラハ室内交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団他と共演。ウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学在籍。第37回江副育英会奨学生
 北村朋幹 Tomoki Kitamura(ピアノ):1991年生まれ。2004年「第9回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール」カテゴリーA(15歳以下)第5位。05年「第3回東京音楽コンクール」第1位・審査員大賞受賞。06年「第6回浜松国際ピアノコンクール」第3位。08年「第9回シドニー国際ピアノコンクール」第5位及び3つの特別賞受賞。東京交響楽団などの定期演奏会に出演するほか、数多くのオーケストラと共演。また国内でリサイタルを行う。09年1月、フランス・パリ市内2ヶ所にてリサイタルを行う。愛知県立明和高等学校音楽科在学。第36回江副育英会奨学生
 髙木竜馬  Ryoma Takagi(ピアノ):1992年生まれ。2002年「第1回日本チャイコフスキーコンクール」小学生の部、03年「モスクワ第2回ネイガウスフェスティバル」12歳以下、04年「第15回国際ピアノコンペティション“ローマ2004”」18歳以下、05年「キエフ第6回ホロヴィッツ記念国際ピアノコンクール」14歳以下で第1位。第23回<東京の夏>音楽祭2007に出演。ウクライナ国立交響楽団、ロシアヤロスラブリ交響楽団、東京交響楽団、セプトニスちば他と共演。渋谷教育学園幕張高等学校在学。第35回江副育英会奨学生
http://www.la-voce.net/page/concert200910.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年8月23日 (日)

アッコモダンテ オペラ・ガラ・コンサート
Accomodante  Opera Gala Concert
9/7(月)pm7:00090907_2
大泉学園 
ゆめりあホール

 素敵なチラシを見つけた。二期会のアフタヌーン・コンサートで見かけたニューフェースも参加している。チラシの裏面に、こんな看板がぶら下がっていて、その下に挨拶文が載っている。
Il ristorante Accomodannte
  -気楽なレストラン-
「同じ志を持った、歌い手の卵による、オペラ ガラ コンサート。今回は、何気ない町の、何気ないレストランが舞台。友情、女の火花、甘酸っぱい恋など、様々なオペラの一場面をお送りします」
“Accomodante”はイタリア語で「気楽な」という意味だそうだ。その語呂からほのぼのとした香りが漂ってきて、そそられる。…美味しい食事がでるような錯覚さえ…でも入場料が1500円だから、彼らの溌剌とした重唱が聞かれれば御の字だ。
 演目は以下の通り。
・チマローザ『秘密の結婚』より
三重唱「上品な伯爵夫人にご挨拶しましょう」(須田、新井、高橋)
・モーツァルト『魔笛』より
二重唱「恋を感ずる男たちには」(本田、町田)
・マスカーニ『友人フリッツ』より
二重唱「スゼル、おはよう」(橘、出沼)
・ニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』より
二重唱「まぁ何てあつかましい奴」(師岡、高橋)
・ベッリーニ『清教徒』より
二重唱「私の胸に炎が燃えているのをご存じでしょう」(新井、町田)
・ヴェルディ『リゴレット』より
二重唱「愛こそ命、心の太陽」(須田、出沼)
・ドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』より
二重唱「お嬢さん、そんなに急いでどちらへ?」(師岡、町田)
・ビゼー『カルメン』より
五重唱「うまい話があるぞ」(町田、出沼、高橋、橘、本田)
・他、数曲…
090907
「まだ駆け出しの集まりです。今回の演奏会は、まずは披露の場を作って、最初の一歩を踏み出そう、前進、成長できたら…と企画いたしました」
 この“Music a la Carte”での告知も一時は辞退したいと云うほど、ナイーブな面々なのだ。 
 まだ主催者のHPもこれからなので、チラシの裏面も載せておこう。出演者の氏名に加えて、会場への案内も載っているので、拡大してご覧ください。
チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。
申込み:アッコモダンテ
accomodante@gmail.com 090-9957-1506

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フィリップ・アントルモン 指揮・ピアノ
ニュルンベルク交響楽団 初来日

9/27(日)pm2:00 すみだトリフォニー大ホール
10/3
(土)pm7:00 横浜みなとみらい大ホール
10/6
(火)pm7:00 浜離宮朝日ホール

Phil クラシック音楽でニュルンベルクというと、まず思い浮かぶのはワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』だろう。村を挙げての素朴な歌合戦をオペラに仕立てた名作だ。
 そんなドイツの地方都市に1946年に発足したニュルンベルク交響楽団が、93年のグラミー賞授賞式にマイケル・ジャクソンやバーンスタイン指揮のベルリン・フィルと共に参列し、一躍メジャーに躍り出た。TVシリーズ「美女と野獣」のテーマ曲のレコーディングに対し、最優秀ポップス器楽演奏賞が授与されたのだ。
 それから16年、今ではドイツ有数の管弦楽団として欧州で確固たる地位を築き、今回、初来日をはたすことになった。
 同行する指揮者はピアニストの巨匠フィリップ・アントルモン。彼は、この夏、地元の音楽祭を取り仕切る大任を背負っている。その勢いをかって、ピアノ協奏曲を自ら弾き指揮者も兼ねる<弾き振り>も披露する。
アントルモン指揮『運命』ほか(9/27)
 お家芸、『・・・マイスタージンガー』の前奏曲で幕を開け、ゲストにリスト弾きの第一人者、福井直昭を迎えてリストのピアノ協奏曲。ベートーヴェンの『運命』で締め、アントルモンは指揮に専念する。
 福井は慶応大経済学部卒後、武蔵野音大大学院へ進み、その後、ミュンヘン国立音楽大学で研鑽を積む。99年ブルガリア国際コンクールでソリスト部門第1位、全部門グランプリ大賞受賞の栄冠を手にする。
弾き振り『モーツァルト:協奏曲20番』 (10/3)
 アントルモン指揮・ピアノは、この日だけ。幕開けの前奏曲と『運命』は同じだが、モーツァルトのピアノ協奏曲20番を弾く。彼の弾き振りを初めて聴いたのは、十数年前、自ら音楽監督を務めていたウィーン室内管弦楽団の来日公演で、同じ20番の協奏曲だった。まだ50代だった彼も今や円熟の75歳。巧みの技に期待は高まるばかりだ。
アントルモン ピアノリサイタル(10/6)
 1934年、フランス・ランス生まれのアントルモンは、8歳でマルグリット・ロンに師事、2年後にパリ音楽院に入学し、17歳でエリザベート王妃国際音楽コンクールに入賞、18歳にしてニューヨークのカーネギーホールデビューを果たし、翌53年のロン=ティボー国際コンクールでは最高位の2位と最高月桂冠賞を受賞。以来、フランスを代表するピアニスト・指揮者として活躍している。初来日は66年。今回のリサイタルの演目はベートーヴェンの『月光』と『熱情』、それにショパンだ。
http://www.proarte.co.jp/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年8月22日 (土)

瀬﨑明日香日下知奈
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ全曲演奏会Vol.2

L.V.Beethoven Sonate Klavier und Violine
9/18(金)pm7:00090918
MUSICASA
ムジカーザ
(代々木上原)

 今夏、7月に「イオス・カルテット」で弦楽四重奏、8月にはブルッフとチャイコフスキーの協奏曲と精力的に演奏活動を展開している瀬崎明日香さん。秋に入ると早速、昨暮に続くベートーウ゛ェンのソナタ全曲演奏会の第2弾だ。演目は、2・3・6・7番の4曲。
「3回シリーズにすると、どこかで4曲演奏しなくてはならず、今回最もハードな演奏会になります。ですが、前期とその後の曲を2曲づつセットで演奏することになり、とてもいいバランスで、休憩を挟んで対照的な作品が並びました。モーツァルトの様なオペラの部分、ベートーウ゛ェンの変奏の妙技など、様々な要素が見え隠れします。創作過程の冒険を体感しています」と瀬﨑さん。
 ベートーヴェンが付けた曲名は「クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ」。“ヴァイオリン付きクラヴィーア・ソナタ”の様相だったモーツァルトのころの流れを汲む2番と3番。前回弾いた4・5番を経て、6番以降でヴァイオリンが対等の役を演じるようになったとされている。
 共演するピアニストの日下知奈さんは、「東京藝大附属高校からの同級生で、留学中ケルンで一緒に室内楽も学んだ旧知の間柄です」 
 瀬﨑さんは、芸大卒業後、パリ国立高等音楽院大学院で研鑽を積み、パスキエ、カントロフらに師事、国内外の数々のコンクールで上位入賞。などなど、瀬崎さんの経歴は下記のHPでご覧いただくとして、私は昨年リリースされたイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタのCD(レコード芸術特選)に度肝を抜かれた。このCDを聴くまで、この曲を名曲とは思えなかったからだ。それまで聞いたどの演奏会もCDも、「みな何故この曲を弾きたがるのか」、首をかしげる演奏ばかりだったのだ。…今年30代になった瀬﨑さん。今後、着実に歩を進めていかれることを望んでやまない。
申込み:Fax:043-274-1480 askvn@hotmail.com
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%B4%8E%E6%98%8E%E6%97%A5%E9%A6%99
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年8月18日 (火)

ニューヨーク・フィルの仲間たち2009
Chamber Concert featuring musicians of New York Philharmonic
心の癒し~室内楽特別演奏会

10/7(水)pm7:00091007
日本大学カザルスホール

 アメリカ最高峰のオーケストラ、ニューヨーク・フィルのトップ・クラスの奏者による特別な室内楽演奏会。ニューヨーク・フィル2009年日本ツアーに先駆けて、選抜メンバーが来日する。
 今回は3年振り・2度目の開催だが、同オーケストラのアソシエイト・コンサートマスターを始め、アシスタント・コンサートマスター、ヴィオラ首席、チェロ首席、それにクラリネット副首席など、オーケストラの屋台骨を支えるトップ奏者5名。管弦楽とまたひと味違ったな室内楽の醍醐味を堪能することができる。前回(06年)は日本初披091007m露のニューヨーク・フィル木管五重奏団だったが、斬新な響きで多くの聴衆を魅了した。
 なお、今回来日する第2ヴァイオリン奏者が、チラシに載っているリサ・G・キムからミシェル・M・キム(写真左)に変わった。
 今回の演目はオール・ブラームス。前半はニューヨーク・フィルのメンバーと気鋭の日本人ピアニストとで、クラリネット・ソナタ第2番とピアノ五重奏曲。後半はニューヨーク・フィルのメンバーだけでクラリネット五重奏曲だ。
 共演するピアニストは、小林有沙。現在もベルリン芸術大学で研鑽を積んでいる22歳の若手だが、前回、ニューヨーク・フィルのメンバーとメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を共演し、その堂々とした演奏と音楽的才能はメンバーからも絶賛を博し、今回2度目の共演が実現した。近年ではシューマン没後150年記念コンサートや、「ジャズinクラシック」などに出演し、メシアン生誕100年の記念コンサートに「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲を披露するなど活躍している。
来日する出演者のプロフィールなどはこのHPでご覧いただけます。
http://www.1002.co.jp:80/NYP_Chamber2009/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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IFACオペラ ゼウスの化身
怪人「ドン・ジョヴァンニ」

作曲:W.A モーツァルト
9/27(日)pm5:30090927
9/30(水)pm6:30
新宿文化センター

大ホール

 IFACオペラは、2002年の新作オペラ『聖徳太子』以来、“日本文化でオペラを読み解く”と云う一貫したテーマを持って、ユニークなオペラを魅せてくれた。昨年の“大江戸歌舞伎風狂言回し『ファルスタッフ』”など、その最たるものだった。
 今回は一転、「ドン・ジョヴァンニを“永遠なる愛の怪人”としてとらえ、“時空を越えた女性遍歴ぶり”を描きます」と演出の大島尚志氏。
  「ドン・ジョヴァンニは“ゼウスの生まれ変わり”との仮説を立てました。戦国時代のドンナ・アンナの元へ姿を現したり、21世紀の東京に暮らすツェルリーナを誘惑したりと、変幻自在、神出鬼没、奇想天外に動き回ります」…全能の神だから、何でもありなのだ。
 ドン・ジョヴァンニが天上界の血を引くとするなら、死後の騎士長は、“炎の明王の化身”ということになる。クライマックスは、もちろんドン・ジョヴァンニが騎士長と繰り広げる“最後の晩餐”。まさに天国と地獄だ。
 ドン・ジョヴァンニの後を追い続けるエルヴィラの執念的愛憎。嫉妬心にさいなまれるマゼット。更には、道化に徹したレポレッロが事態をかき混ぜる。前回のファルスタッフとはまた一味違った切り口で、しかし、「モーッアルトが仕掛けた“完璧な人間喜劇”を大胆不敵に再現したいと目論んでいます」
 主催の世界芸術文化振興協会( The International Foundation for Arts and Culture:IFAC )は、音楽および芸術関連イベントを通じて社会福祉活動の支援を行うために、 1996 年に設立された公益団体で、99 年に東京都より特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を受けた。会長自らが深見東州の芸名で主役を演じる。設立趣旨など彼の蘊蓄はHPでご覧頂けます。
主催:NPO法人 世界芸術文化振興協会(IFAC)
http://www.ifac.or.jp/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年8月17日 (月)

第17回ユーオーディア賛美の夕べ
9/12(土)pm2:00090912
東京オペラシティ

「ユーオーディアEUODIA」とはギリシャ語で「最上の香り」の意。聖書の中では「キリストの香り」という意味で使われるという。キリスト者の間では「私たちは神の前にかぐわしいキリストのかおりなのです。(Ⅱコリント2:15)」という具合に使われるそうだ。
 ユーオーディアは,今から22年前に‘クリスチャン音楽家の集い’という小さな集会に端を発し、今では東京を本部として、関西、沖縄、ホノルルに支部を持つ大きな組織に育っている。折しも今年、「社団法人ユーオーディア」を設立、新たな歩みを始めるに至った。
 演奏するのはユーオーディア管弦楽団と合唱団。メンバーは全員クリスチャンで、音楽を通して、キリストの香り、 神の愛の香りを届けたいという願いで1990年に結成された。
「賛美の夕べ」は、毎回新曲を演奏するのが特徴だという。楽団事務局の森裕亮氏に聞いた。
 今回は台湾の世界的作曲家であり指揮者でもある金希文氏作曲のクラリネットのための協奏曲“浄夜”を演奏します。この曲はウォルト・ホイットマンの詩をもとに作られています。
 また、金氏によるオペラ“The Bible Man”は、昨年台湾で初演され、台湾語による初めてのオペラとして世界的な注目を集めました。その中から、アリアの抜粋を演奏します。金氏とユーオーディア管弦楽団・合唱団は長い交流を持ち、度々客演していただいております。また同氏が率いる音契(インチー)合唱団管弦楽団とは姉妹関係にあります。
 出演するソリストの多くは、「ユーオーディア」を長年リードしてきた一流の音楽家たちですが、新たに若いメンバーが加わったことも今回の特徴です。ヴァイオリンの水谷晃氏は昨年ミュンヘン国際音楽コンクールでの入賞(日本人では38年ぶり)という経歴の持ち主であり、各地のオーケストラでも活躍するなど、次世代を担う注目の演奏家です。
 また、最後に演奏される賛美歌はユーオーディアのメンバーの柳瀬佐和子氏による編曲ですが、冒頭の「私は山に向かって」は詩篇121編からインスピレーションを得て作曲されたオリジナルの賛美歌です。ご期待ください。
 そのほかにも、メンデルスゾーンの「主よ、わが祈りを聞きたまえ」、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」などヴァリエーション豊かなプログラムとなっています。総勢100名を超えるフルオーケストラでの賛美を是非ご堪能ください。
http://euodia.jp/
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2009年8月13日 (木)

パドヴァ・トリオ in TOKYO
秋・イタリアの音が舞い響く 芸術の街・パドヴァから
ピアノ・トリオ版ヴィヴァルディ『四季』ほか

9/11(金)pm7:00090911
イタリア文化会館

 アニェッリホール

 父と娘によるパドヴァ・トリオは1993年にイタリアで演奏を開始した。ヨーロッパ在住29年の父は、イタリアを代表し世界的に活躍するヴェネツィア合奏団(I SOLISTI VENETI)首席奏者のヴァイオリニスト佐々木一樹。彼が同じくパドヴァで育ち、国際的に活躍するピアニストのウララ・ササキ、ベルリン国立歌劇場管弦楽団チェリストのマルモ・ササキと共に結成したピアノトリオだ。
 日本デビューは95年で、2002年から東京公演を定期的に開催し、今回で7回目を迎える。
 今回の演目は第1曲目から気が抜けない。エルガーの「愛のあいさつ」といえば元はピアノ曲で、知られているのは管弦楽曲。だが、今回はピアノ・トリオで書かれたバイリス版だ。
 2曲目のヴァイオリン・ソナタの作曲家マルトゥッチは、イタリア器楽音楽に欠かせない存在だそうで、「2年前にトリオを初演した。今回のヴァイオリン・ソナタ作品22は幻想的で甘美なメロディによって親しみやすい作品に仕上がっている」と一樹氏。これは本邦初演だという。
 B.オールの「カルメン幻想曲」は、1985年ニューヨークで初演され話題になったチェロとピアノのための曲。「ドラマティックで且つヴィルトゥオーゾ的で多彩、技巧を要する至難な曲として知られている」
 最も注目すべきは、終曲のピアノ・トリオ版『四季』。以下、一樹氏曰く。
 言わずと知れた北イタリアのヴェネト地方の四季の移り変わりを表したヴィヴァルディの『四季』だが、これをイタリア・バロック界の権威の一人、E.メルリーニが、ヴェネト地方在住の我らがパドヴァ・トリオのために書いてくれた、初のピアノ・トリオ版なのだ。『四季』に新しい光を与えたと評され、この曲を収めたCDはイタリアの音楽誌「CD CLASSIC」で最高位に評価されました。
http://www.padovatrio.com/
http://www.proarte.co.jp/artists_detail182.html
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2009年8月12日 (水)

日経ミューズサロン  ハイドン没後200年記念コンサート
モナ=飛鳥・オット090903year
          

       
ノエ・乾
       
with
      
フレンズ

  9/3(木)pm6:30
      日経ホール

モナ=飛鳥・オット(ピアノ)
ノエ・乾(ヴァイオリン)
齋藤麻衣子(ヴァイオリン)
御法川雄矢(ヴィオラ)
宮坂拡志(チェロ)

 ヨーロッパで話題の若手日系ミュージシャンによる、ハイドン・アニバーサリー・コンサート。 ドイツのピアニスト18歳のモナ=飛鳥・オットと、ギリシャ系の清涼感あふれる23歳のヴァイオリニスト、ノエ・乾。ヨーロッパの権威ある最大の音楽専門誌「フォノフォルム」が絶賛するピアニストとナポリ・キュルチ国際コンクールで第1位桂冠ほか多数の受賞歴を誇るヴァイオリニストだ。注目の二人の初共演が、新装なった日経ホールオープニングシリーズで実現した。
*ハイドン:弦楽四重奏曲第17番「セレナード」から第2楽章
*シューベルト:3つのピアノ曲 D.946 からNo.1
*モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番K.414(弦楽合奏版)
*マルティヌー:弦楽三重奏曲第1番
*ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」Hob.Ⅲ77作品76-3
 齋藤、宮坂、御法川は、桐朋在学中、一緒にアンサンブルを数多く行っており、卒業後もN響アンサンブルでしばしば同じ舞台に乗っている、いわば“勝手知ったる仲”。室内楽が得意なノエとの弦楽四重奏が待ち遠しい。
 ノエは、1985年ブリュッセルに生まれ、同地のコンセルヴァトワールを12歳で卒業後、2001年パリ国立高等音楽院に進学…2005年シベリウス国際コンクール特別賞受賞を皮切りに受賞歴を重ねている。
 モナはミュンヘンに生まれ、非凡な才能を秘めて4歳でデビュー。やはり数々の受賞歴を経て欧州で活躍し、日本では昨年読売日響と共演している。今回はシューベルトの小品と、弦楽合奏版のモーツァルトのピアノ協奏曲第12番に登場する。
http://www.nikkei-hall.com/event/?act=detail&id=87
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三戸素子 ヴァイオリン リサイタル
with アンドレアス・レンチュ
(ピアノ)

9/2(水)pm7:00090902vn
東京文化会館
小ホール

「毎年9月、恒例のリサイタルは、私の一年を通じてのメイン・イベントです。どの曲を選ぶか、自分でも理解しがたいものが湧きあがってきて、プログラムの骨格を作り、肉づけします。決まったら曲に取組む目標が定まり、集中するし、またそれが楽しいのです」…こんな残暑見舞いが飛び込んできた。クライネスコンツェルトハウスを主宰し、室内楽の楽しみを提供してくれる三戸素子さん。彼女の根幹をなす催しのようだ。
 今年は、22年ぶりにR.シュトラウスのソナタをメインにすることにしました。22年前はヨーロッパでもこのソナタはほとんど弾かれておらず、行く先々で珍しがられました。R.シュトラウスの音楽に対しては「難しくて大曲」というイメージが強く、弾くだけでもてはやされたものでした。
 その後、年月を経て、私のR.シュトラウス経験も豊かになり、この曲をオペラや歌曲のようにとらえてみたい、と思うようになってきました。“ウィーン世紀末の美と「薔薇の騎士」の華麗なるシュトラウス”とチラシに謳いました。新しいピアニストのレンチュは、ウィーン音楽の様々な駆け引きを心得た人で、世紀末の妄想も共有できるのです。
 このリッチなシュトラウスの前に、空気をひきしめるために小粒で辛いルトスワフスキの「スビト」を置きました。プログラムの前半は固すぎない「知的な洗練」が欲しくて、モーツァルトの中から特に斬新なソナタと、前からやりたかったラヴェルです。
 ピアニストのレンチュはウィーンフィルと親しく、オーケストラ曲も歌曲も良く知っています。彼と一緒にやっていると、まるで申し分のない社交ダンスのパートナーとやっているような気がします。
 お二人のプロフィールなど詳細はHpでご覧ください。
http://www.kleines-k.com/mito/
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2009年8月11日 (火)

フィオーレ・オペラ協会 チャリティ公演
ヴェルディ作曲オペラ「椿姫」
(字幕付き原語上演)090913
9/13(日)pm3:00
市川市文化会館

小ホール

 「椿姫」の後ろ姿だろうか…目を惹く素敵なチラシだ。 
 「魔笛」夜の女王、「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・アンナ、「ヘンゼルとグレーテル」の魔女、「メリー・ウィドウ」ハンナ、「こうもり」のロザリンデ、「リゴレット」ジルダ、「ナクソス島のアリアドネ」と「修道女アンジェリカ」のタイトルロール…などなど、これまで多彩な役をこなしてきているソプラノ西正子さんが昨年、「トスカ」公演を皮切りにオペラ団体「フィオーレ・オペラ協会」を立ちあげた。「椿姫」はその第2回公演だが、タイトルロールで出演し、自ら演出も手掛ける。
 西さんは、桐朋学園の声楽専攻を卒業し同研究科終了後イタリア・ミラノ音楽院に留学。結婚を機に市川市民となった。
「地元出身の演奏家を中心に、良質なオペラ公演やコンサートなどを実施、市川市や近隣の市民の皆様に音楽を楽しんでいただくことを目的としています」
 今回、共演するアルフレードの笛田博昭とジェルモン須藤慎吾は、どちらも西さんとデュエットのCDをリリースしている仲。笛田は昨年の「トスカ」でカヴァラドッシを演じている。須藤は今春、和光市のオペラ彩「オテロ」公演で凄みの利いたイヤーゴを演じていた。
 「今回、演出まで手掛けることにしたのは、色々な演出家の舞台で様々な椿姫を演じてきましたが、共演者の方々、特にアルフレードとジェルモン役のベテランお二人は演技も達者な方で、自分の役柄を熟知しておられます。共通の舞台イメージをいわばトロイカ方式で…」と、西さん。気心知れた役者の充実した舞台が楽しみだ。
http://www.tekona.net/contents/event-details.php?3447
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2009年8月 9日 (日)

読売日響 夏休みコンサート
下野竜也の指揮・解説で贈る090829
名曲なるほど発見隊 
8/29(土)pm2:00
東京芸術劇場

“誰もが知っている名曲から、あの大作まで超盛りだくさんの90分! 易しい解説と充実の演奏で、この大作曲家の人生に迫る!”と、クラシックの名曲に親しんでもらい、好きな楽器を手にして教えてもらうこともできるという企画。
 そこへ、新たなチラシが飛び込んできた。
“このコンサートの主役、私は誰でしょう?”
“クイズに答えて豪華賞品をもらおう!”
 賞品の特賞は、先ごろ「第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」に優勝して話題を集めているピアニスト・辻井伸行さんが共演する12/3公演(完売)のペアチケット!
 仕掛け人の読売日響 正指揮者 下野達也が、小学生のころを振り返っている。
…僕が音楽を好きになったのは、小学4年生の時、先生が吹かせてくださったトランペット。全然吹けなかったけど、ピカピカの楽器を持つて、とても興奮したことを憶えています…この日、開場前に好きな楽器を体験できる『楽器の体験ひろば』(AM10:00~12:30の間)も設けられるので、素敵な出会いがるかもしれませんよ…。
 曲目は当日発表!何が聴けるのか当日までのお楽しみ~♪(もしかして、あの大作曲家の“あの”名曲も…?) しかも、今回の共演者は“ピアノ界の篤姫?”小川典子。演奏は子供だましとは一線を画す。ホンモノを体験すことになるのだ。
 会場には、オーケストラや作曲家のことがよく分かるパネルがずらりと並び、世界的指揮者ならではの超おもしろ解説で、“君もオーケストラ博士になれる!”というわけだ。
大人が同伴すると、小学生500円、中高生1000円で楽しめる。
http://yomikyo.or.jp/2009/06/post-101.php
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2009年8月 8日 (土)

音楽になったエドガー・アラン・ポー
ドビュッシー『アッシャー家の崩壊』を巡って
9/24(木)pm7:00090924
浜離宮朝日ホール

 チラシに「企画・構成・製作/青柳いづみこ」とある。青柳さんはドビュッシー(1862-1918)に傾倒するピアニストであると共に、「ドビュッシーと世紀末の美学」で学術博士号を持つ文筆家でもある。
 従って、ドビュッシーがポー、とりわけ未完の『アッシャー家の崩壊』に惹かれた如く、青柳さんがポーに魅せられるのも必然か。演奏会のチラシにこうある。
<ドビュッシーが、若き日から死の前年まで心にかけていた『アッシャー家の崩壊』。ポーに基づく未完のオペラと、主題を共有する『弦楽四重奏』、カプレなど周辺の作曲家のポーにもとづく作品をとおして、「音楽における苦悩への前進」のあとをたどる>
 1893年作の『弦楽四重奏曲』から始まるのだが、それは「テーマが後の“アッシャー家…”の主題に酷似しているから。次のピアノ曲は“アッシャー家…”と同時進行していて、同様のテーマが使われていたり、別の笑劇『鐘楼の悪魔』のテーマで書かれているから」だそうだ。そして、同じくポーに魅せられた二人の作曲家も登場する。アンリエット・ルニエのハープ曲、ドビュッシーの弟分アンドレ・カプレのハープと弦楽四重奏のための逸品が続くのだ。(「三田文学」☆月号 参照)
 オペラ『アッシャー家の崩壊』は、脚色・台本ともドビュッシーで、こちらは早々に出来たのだが、作曲の方がさっぱり進まず、あちこちの断片とラスト、全体の三分の二ほどしか残されておらず、チリの作曲家アジェンデ=ブリンが補完して1977年に初演されている。
ちなみに今年は、ポーの生誕200年にあたり、『アッシャー家の崩壊』の新訳も出版されたそうだ。
 出演者などの詳細は、主催者のHPでご覧いただけます。
http://www.millionconcert.co.jp/monthly2.html#_9 
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2009年8月 6日 (木)

立教女学院 聖マーガレット礼拝堂
オルガン レクチャーコンサート  声とオルガン
Vox humana ヴォクス・ヒュマーナ
第2回「マニフィカトとアヴェ・マリア」090926

9/26(土)pm2:00
2,000円(全席自由)

 何とも長い表題だが、これでもまだ「文化財で聴く」を省略している。「この礼拝堂は1932年、当時としては最先端の鉄筋コンクリート構造が用いられ、窓が小さいロマネスク様式…2006年、杉並区指定有形文化財に指定された。創建から4分の3世紀を過ぎた現在でも、生徒たちの毎日の礼拝に用いられ…」由緒ある会場なのだ。
 1998年に新しいパイプ・オルガンが導入されてからオルガンを使ったコンサートを開催してきたが、2005年からPhoto_3年2回、学院オルガニストの岩崎真実子さんを案内役にレクチャーコンサートを行っている。
 今回は、ソプラノ歌手山本富美さんを迎えて、聖母マリアにまつわる曲を集めたコンサート。岩崎さんが“マニフィカト”(「マリアの賛歌」、夕の礼拝で用いられるお祈り)に加えて、マリア自身の祈り、マリアへの祈り、アベマリアなどについてのレクチャーと演奏、山本さんの美声でバッハのマグニフィカトのアリアや、カッチーニ、マスカーニ、グノーのアベマリアを聴く。
 表題にある「Vox humana ヴォクス・ヒュマーナ」はオルガンの音色ストップのひとつで、「人の話す声」(司祭の声?)を模しているそうだ。山本さんのプロフィールなど公演の情報は下記のURLで、ご覧いただけます。
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/jogakuin/organconcert7.html
申込み:立教女学院キリスト教センター
Tel/fax:03-5370-3038(月火木金10:00-16:30)
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年8月 4日 (火)

東京室内歌劇場第123回定期公演
ヒンデミット『往
きと復かえり』(ドイツ語上演)
マイケル・ナイマン『妻を帽子と間違えた男』
9/5(土)pm6:00         (英語上演)日本初演
9/6(日)pm3:0009090506
第一生命ホール

《往きと復り》は、パウル・ヒンデミットが1927年、32歳に書いた実験的な室内オペラの代表作で、台本の元はイギリスのレヴューのスケッチとのこと。ちょうど映画が新しい芸術として登場し、オペラを旧いジャンルとして脅かすようになっていたころ、オペラがそれに一矢報いようとした。
 妻の浮気を知った夫が銃で彼女を殺してしまうが、神様の力で蘇るという筋書きだが、フィルムの逆回しの技術を、実際のオペラの舞台に持ち込んで、フィードバックの形で逆に進行する。と、どんな珍妙なストーリーができあがるのだろうか。バーデン=バーデンの現代室内音楽祭における室内オペラ特集で初演されたというから、まさに東京室内歌劇場にうってつけ。往きと復り合わせても10分ほど、短いながらもピリリと薬味の利いた一幕ものの小作品だ。
 オーケストラは、フルート、クラリネット、サックス、ファゴット、トランペット、トロンボーンの管楽アンサンブルにピアノ2台(しかも4手!)とハルモニウムという変わった編成だ。

《妻を帽子とまちがえた男》(1987)は、脳神経の異常で、モノを正常に見る能力に欠けた男性の話。大学教授の主人公は、シューマンをこよなく愛すバリトン歌手でもあり、妙に明るいながらも、懸命に病気と闘っているオジサン。彼もわれわれの社会のちゃんとした構成員だと、作曲者ナイマンはしっかりと聴き手の脳裏に焼き付ける。そのとき、彼のミニマル手法は驚くべき効果を上げるている。やはり1幕もので上演時間は約1時間。
 原作者は神経学者のオリヴァー・サックス。映画『レナードの朝』の原作者でもあります。作曲者のナイマンはピーター・グリーナウェイ監督の数々の映画やジェーン・カンビオン監督の『ピアノ・レッスン』でも音楽を担当した人気現代作曲家。
 オペラの中で、シューマンの《詩人の恋》の一節<ぼくは恨みはしない>がそのまま引用されているが、来年のシューマン生誕200年にオペラ<ゲノヴェーヴァ>の日本初演を予定している当劇団の、この作曲家に捧げるちょっと早めのオマージュとか。
 オーケストラは、一転して、 第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、第1チェロ、第2チェロの弦5部にハープとピアノという編成だ。こちらも全1幕で約1時間の舞台だという。
 両公演の出演者や指揮者、演出家については、同歌劇場のHPでとくとご覧ください。
http://www.chamber-opera.jp/cgi-bin/newest.cgi?page=shownewestdata&id=53
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年8月 3日 (月)

イタリアン オペラ・ウィークinジャパン
9/1(火)~13(日)09090112in
イタリア文化会館 ほか

 才能ある若いオペラ歌手を発掘し、オペラ発祥の国イタリアをはじめとするオペラの舞台に立つ機会を提供するために催されるイベント。3行事からなるが、最大の催しは昨年からはじまった「第2回イタリア・オペラ歌手オーディション」。これは来年、ラトビアのリガ 国立歌劇場とイタリアの2つの歌劇場のオペラ公演に出演する全ソリストを公募する。昨年はイタリア・キエーティ市立マッルチーノ歌劇場の「トゥーランドット」(今年2月公演)に、リュウ役の佐藤亜希子とティームル役の矢田部一弘が選出された。
 また今回初めて実施されるのが、今秋10月にイタリア南部ナポリ県エルコラーノ市で開催される「国際声楽コンクール2009」への参加資格を得るためのアジア予選。
上記の催しは いずれも公開審査(1,000円/日)なので、午前10時から夕刻5時まで、オペラ・アリアを堪能することが出来る。
そして、もう一つは、昨年好評だったオペラ・コーチのパオロ・デ・ナポリ氏によるマスターコース。、これも聴講可(3,000円/日)だ。
 審査・見学とも、問い合わせは下記の主催者へ。

第2回イタリア・オペラ歌手オーディション部門
9/1(火)・2(水)10:00~17:00
イタリア文化会館アニェッリホール
 審査員は、いずれもイタリアとラトビアの歌劇場の芸術監督や芸術顧問など。ニコラ・コラビアンキ(ローマ歌劇場芸術監督)、カルロ・ペスタ(ノヴァーラ・カルロ・コッチャ歌劇場芸術監督)、パオロ・デ・ナポリ(ベッリーニ大劇場、ラトビア国立リガ歌劇場芸術顧問)らが務める。
 出演者を公募しているラトビア国立リガ歌劇場の公演は、Photo_2「椿姫」(来年1月)と「蝶々夫人」(来年5月)、いずれも全キャストで、リハーサルは公演前約1週間とのこと。
 国立リガ歌劇場(写真・右)は、かつては作曲家リヒャルト・ワーグナーも指揮者を務めたことがある、北ヨーロッパの由緒ある劇場。公演回数は年間200回を超え、大変質の高い公演を行っている。
  「リゴレット」公演を予定しているのは、ノヴァーラ・カルロ・コッチャ歌劇場とマントヴァ・ソチャーレ歌劇場で、いずれも来年10月。両劇場で数回ずつの公演が予定されているという。リハーサルは公演前約3週間を予定。Photo_2
 ノヴァーラ・カルロ・コッチャ歌劇場(写真・左)は、1888年に開場したミラノから程近いピエモンテ州にある劇場。劇場の名前にもなっているカルロ・コッチャCarlo Coccia(1782~1873)は、パイジェッロにも師事し広くヨーロッパにも知られた作曲家で、後年ノヴァーラの礼拝堂楽長となりこの地で生涯を終えている。
 マントヴァ・ソチャーレ歌劇場は、リゴレットの舞台にも設定されたマントヴァにある劇場。1822年にメルカダンテのオペラ「アルフォンソとエリーザ」で開場した。座席数は1100。

エルコラーノ国際声楽コンクール2009アジア予選
9/3(木)・4(金)10:00~17:00
イタリア文化会館
アニェッリホール

 イタリア南部ナポリ県エルコラーノ市で開催される「エルコラーノ国際声楽コンクール2009」の準決勝へ直接出場する資格を得るコンクールの予選。性別を問わずアジア諸国の国籍を有するオペラ歌手が対象。準決勝は10/8、決勝は10/10に行われる。

第2回パオロ・デ・ナポリ声楽マスターコース
9/6(日)~13(日)10:00~17:00

リリカ・アート・スクール
 上記審査員の一人として、イタリアから招聘したパオロ・デ・ナポリ氏の“発声や曲の解釈”などを中心とした公開レッスン。最終日に修了コンサートもある。昨年は前記のオーディション選出者も参加し、大好評だった。
 ナポリ氏は、イタリアオペラの様式や朗唱法、解釈などを歌手たちに指導している声楽コーチ。プラハ国立歌劇場やカターニア・ベッリーニ大劇場などで声楽コーチを務めているほか、ウィーン・フォルクスオーパーなどでマスターコースを開くなど、イタリアオペラ指導のエキスパートとして近年ヨーロッパ各地で活躍している。ヴェルディやプッチーニ、ロッシーニなどを始めとするイタリアオペラからモーツァルトやヘンデルのオペラに到るまで膨大なレパートリーを擁する。
主催:日本芸術振興協会 http://jas-npo.org/
注:写真は、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年7月30日 (木)

アンドレ・ワッツ来日40周年コンサート

 アンドレ・ワッツが彗星のごとく音楽界に登場したのは16歳の時だった。レナード・バーンスタインがニューヨーク・フィルの青少年コンサートで彼をデビューさせた。このコンサートはCBSテレビで全米に放映されたが、その2週間後、病気で出演できなくなったグレン・グールドの代役に急遽ワッツが抜擢された。リストのピアノ協奏曲第1番をバーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルと共演することになった彼は、まるでおとぎ話のように演奏家の道を歩みだした。それから47年、今年は69年の初来日から40周年という記念の年に当たる。私たちは天才少年の成熟ぶりにこの秋、出会うのだ。

ピアノリサイタル東京公演
9/16(水)pm7:00090916
東京オペラシティ

コンサートホール

 リサイタルは、全国6公演。演目はチラシにある如くシューベルトとリスト(名古屋のみ別演目・下記HP参照)。お得意のリストはロ短調のソナタ。この長大な単一楽章のソナタはピアノのための交響詩とも云われるが、スケールの大きな演奏が期待できる。シューベルトは幻想曲ハ長調「さすらい人」。幻想曲というがこれは実質的に4楽章のソナタで、シューベルトにしては珍しく演奏技巧が要求される。それに私が愛してやまない即興曲作品90から1曲。他にリストの小品とリスト編のシューベルトの小品。絶妙のプログラミングといえよう。
http://www.kajimotomusic.com/concert/index.php?main_content_exp=34#ja

スクロヴァチェフスキ指揮 読売日
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番
9/23(水)pm2:00 東京芸術劇場
9/24:サントリーホール
(完売)090923_3
 スクロヴァチェフスキは1923年10月生まれというから、間もなく86歳。ベテランのワッツの親に近いお歳だが、長年の友人という。「また、ワッツとやりたい」という彼の念願が叶った。もう1曲はブルックーナー交響曲第9番。ブルックナーの交響曲の解釈と演奏で余人をもって代え難い存在のマエストロは未だに譜読みを怠ることなく、絶えず新しい感動を私たちに与えてくれる。彼ほど歳を感じさせない指揮者も珍しい。これも外せない公演だ。この月の他の公演も彼が振る。
http://yomikyo.or.jp/info/concert.php?ym=200909
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。





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2009年7月28日 (火)

ムジカ・ヴィッツ
サマーコンサート2009

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アンサンブルの躍動*
8/21
(金)pm6:45
ルーテル市ヶ谷センター09082122
8/22
(土)pm6:00
ザ コンサートホール

(名古屋・電気文化会館)

 どこの海だろう…、見るからに“サマーコンサート”そのもののチラシ。でも、よく見ると水着姿ではない…。
 ムジカ・ヴィッツは、1999年、当時大学院生だった室内楽の大好きなメンバーが、シューベルトの「鱒」を演奏しようと結成。2004年の名古屋でのコンサートがきっかけで、以来、東京と名古屋でサマーコンサートを開くことになったという。
「様々な楽器編成の室内楽を、質の高い演奏で楽しめるコンサート」をモットーとし、これまで、広く親しまれている名曲だけでなく、演奏される機会の少なかった楽器編成の特異な知られざる名曲や、プログラミングの統一が難しいため演奏されなかった曲など、20世紀の作曲家の名曲も、演奏者を流動的にすることで、数多くの演奏をこなしており、「わが国でも稀有で特異な存在のグループ」だという自負を持っている。
 弦+ピアノに管楽器を加えてクラシックから現代曲まで、幅広く様々なジャンルに挑戦してきたが、発足10年の節目に当たる今年は管楽器にホルンとクラリネットを加えてプログラムを組んでいる。「委嘱作品の鈴木さんの曲ではホルン、クラリネット、チェロ、コントラバスという、珍しい編成(恐らくこの編成の曲は他にない)で書かれている。最後のオンスローのピアノ五重奏曲は、Vn、Va、Vc、Cb+Pfの編成で何か曲はないかと探した結果、この団体で初めて演奏会を開くきっかけになった<鱒>と同じ編成、同じ時代の作曲家としてオンスローを選んだ」という。キャッチコピーの“アンサンブルの躍動”は看板に偽り無し、これも外せない催しだ。
http://musikerwitz.com/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年7月24日 (金)

ムシカ・ポエティカ
本郷教会サマーコンサート

バッハ・プログラム
フォルテ・ピアノ[ジルバーマン・モデル]と共に

8/23(日)pm5:00090823
本郷教会 礼拝堂

(入場無料)
東京・杉並区 JR西荻窪駅下車

  「ムシカ・ポエティカ」の4月の武蔵野公演を告知する際に、彼らの設立意図を紹介したが、17世紀に活躍したシュッツ(1585-1672)の作品を中心に据え、ヨーロッパの中世から現代音楽に至る道筋を研究し、演奏している音楽グループ。「Musica poetica」とは「音楽詩学」「音楽創作学」などと訳されるラテン語で、簡単にいうと「作曲」、なのだそうだ。シュッツの音楽は、北ドイツのプロテスタント音楽を担った人々に受け継がれ、バッハはもとよりメンデルスゾーン、ブラームス、レーガーらを経て20世紀に至る欧州の音楽の強靭な流れを生み出したという。 これが、「ムシカ・ポエティカ」がシュッツに拘る由縁だ。器楽アンアンブルの「ユビキタス・バッハ」と「シュッツ合唱団・東京」はこの組織の演奏グループ
http://www.musicapoetica.jp/musicapoetica.php
 創立者の淡野弓子は東京藝大卒後、ドイツ・ヴェストファーレン州立教会音楽院に留学し、シュッツの音楽に出会う。1968年東京にハインリッヒ・シュッツ合唱団を設立、84年に音楽グループ「Musica poetica」を組織して日本とドイツで演奏活動を展開している。「シュッツの音楽」や、今秋10/2に東京カテドラル聖マリア大聖堂で公演予定のメンデルスゾーンのオラトリオ「パウロ」などのCDを聴けば、その真意を聴き取ることができる。
 今回はオール・バッハ・プログラム。教会主催の無料コンサートなのでチラシも文字情報だけだが、かえって見易く、拡大してご覧いただくと演目が読みとれる。最初と最後の曲の通奏低音はオルガンだが、注目して欲しいのは2曲目と3曲目のフォルテ・ピアノだ。バッハと同時代の鍵盤楽器製作者ジルバーマンがバッハの意を汲んで製作した“ジルバーマン・モデル”。今回共演する鍵盤楽器奏者の権威,武久源造氏が、自ら新進気鋭の製作家深町研太氏に“バッハ=ジルバーマン型”をと、製作依頼したレプリカだ。
 今回、会場となる本郷教会の案内はこのURLでご覧ください。
http://www.musicapoetica.jp/hongou.php
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年7月14日 (火)

安達朋博&桑原怜子
2台ピアノ・リサイタル
8/12(水)pm7:00090812
杉並公会堂
小ホール

 昨秋に続く若い二人の2台ピアノ・リサイタル、その第二弾。欧州のコンクール会場で出会った二人、互いに同国人だろうと思って挨拶したら、何とどちらも京都弁。同郷と分かって意気投合した。
 公演意図、選曲についてのコメントが届いた。
 今回の演目は以下の通り、とても魅力的だ。チャイコフスキーまでは、第1ピアノを桑原怜子が、第2ピアノを安達朋博が弾くという。だが、つい目がいってしまうのは最後のラフマニノフの協奏曲第2番だ。独奏ピアノを安達朋博、オーケストラ部を桑原怜子が弾く。

J.S.バッハ:カンタータ第147番から、コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
L.v.ベートーヴェン:バガテル「エリーゼのために」WoO59
J.ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56b
P.I.チャイコフスキー:バレエ音楽組曲「くるみわり人形」より、「花のワルツ」
A.ヒナステラ:3つのアルゼンチン舞曲 作品2 (桑原怜子 独奏)
S.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 作品18(安達朋博 独奏/桑原怜子 伴奏)

 以下、選曲についての彼のコメントです。
 今回は「2台ピアノ、四手の可能性への挑戦!」と題して開催します。そのため、選曲も、2台ピアノへの編曲物も積極的に組み込んで工夫しました。
 2台のピアノのために書かれた作品は、意外にも数多いのですが、今回はオリジナル作品はブラームスだけです。
 バッハとチャイコフスキーの作品は、2台ピアノ用に編曲されたものですが、オリジナルは、大規模な声楽曲(バッハ)、バレエ音楽(チャイコフスキー)です。本来、大きな会場でしか聞くことの出来ない作品を、2台のピアノで、小さな空間でもその音楽を楽しんで頂ければ、と思います。
 ベートーヴェンの「エリーゼのために」はピアノ独奏曲としてあまりにも有名ですが、第1ピアノが「エリーゼのために」のオリジナルを普通に独奏し、第2ピアノがそれに即興的な伴奏をつける、というような形になっています。ピアノ独奏曲にわざわざピアノ伴奏をつける、ということなのですが、意外にも面白く、ちょっと変わったピアノ曲の楽しみ方になるかも知れません。
 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、ラフマニノフ本人の手による2台ピアノ版なのですが、第2ピアノにあたる伴奏パートはもともとオーケストラのスケッチとして書かれたものといわれており、2台のピアノでの演奏は、オーケストラで聴くより細部がよく見えるので、曲の構造がはっきりと分かり、なかなか興味深いものです。
 と、伺うと興味津々、そそられます。
出演者のプロフィールなどは、彼らのHPでご覧いただけます。
http://www.h4.dion.ne.jp/~tomo.pf/index.html
http://www.geocities.jp/reico_piano/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年7月10日 (金)

スコダ、都響とモーツァルト24番を共演
ピアノ協奏曲の自作のカデンツァを披露
9/29(火)pm7:00 サントリーホール
9/30(水)pm7:00 東京文化会館

指揮:アンドリュー・リットン
ピアノ:パウル・バドゥラ=スコダ0909
東京都交響楽団 定期演奏会

 チラシのキャッチ・コピーに“ストラヴィンスキーの描いた世界…象・トランプ・民話をもとに…”とある。最初の「…ポルカ」がサーカス団の若い象をテーマに描き、「カルタ遊び」はポーカー・ゲームをバレエ音楽で表し、…「火の鳥」はロシア民話を題材とした、言わずとしれた色彩豊かなバレエ音楽。
 だが、これだけでは表しきれないのが今回の公演だ。まず、今年ちょうど50歳の指揮者アンドリュー・リットン。ニューヨーク出身、ジュリアード音楽院で学び、ダラス響とボーンマス響の音楽監督を歴任、シカゴ響、ニューヨークフィル、バーミンガム響などで客演し、現在はノルウェーのベルゲン・フィルの音楽監督を務める。ジュリアード音楽院といえば、戦後渡米したロシアの著名な音楽家を多数教官に迎えていたことで知られる。そのリットンが「ストラヴィンスキーが1910年、彼の評判を確立させた<火の鳥>を、最終改訂版の1945年版でお届けします。この最終判では、美しい色彩、神秘的な響きが美しく捉えられています」というメッセージを寄せている。
 それもさることながら、もうひとつのお楽しみ、これも凄い。モーツァルトのピアノ協奏曲は27曲のうち2曲だけ短調だ。が、日本でしばしば演奏されるのは何故かニ短調の20番ばかり。私が最高傑作だと疑わないもうひとつの24番ハ短調を、スコダが演奏する。しかも彼のオリジナルのカデンツァ、その初演だというのだ。
 パウル・バドゥラ=スコダPaul Badura-Skodaといえば、イェルク・デームスやフリードリヒ・グルダとともに、いわゆる「ウィーン三羽鳥」として知られ、LPレコード世代には懐かしい巨匠。私は当時は即興性にとむ、グルダにばかり気を取られていたが、一番元気だと思われていたグルダが先に逝ってしまった。残った二人は今や“老匠”と呼ばれているそうだ。
 スコダは、1927年10月6日ウィーンに生まれ、47年にオーストリア音楽コンクールに優勝し、その後、エトヴィン・フィッシャーの薫陶を受ける。1949年にヴィルヘルム・フルトヴェングラーやヘルベルト・フォン・カラヤンといった著名な指揮者と共演する。「自筆譜や歴史的楽器の蒐集家としても知られ、エヴァ夫人ともども碩学をもって名高く、揃って『新モーツァルト全集』において、ピアノ協奏曲第17番、第18番、第19番の校訂者を務めた」とウィキペディアにある。そのスコダが曰く。
「10歳の誕生日に先生にもらったプレゼントが、ハ短調の協奏曲の楽譜だった。それ以来、このピアノ協奏曲が大好きになり、生涯を通じて演奏してきました。…今では若い頃よりも劇的で情熱的に表現するようになりました。そのうちに、カデンツァを自作する必要があると思うようになったのです。どれも長大でロマンチックすぎるものばかりだったからです。モーツァルトのK.608の大胆な転調に触発されて新しいカデンツァを創作しました…それを披露するのは今回が初めてです」
 これはもう事件と云わざるを得ない。
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/by_month/
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2009年7月 7日 (火)

マリエッラ・デヴィーア
       
 JOINT CONCERT
ジュゼッペ・フィリアノーティ

Mariella Devia & Giuseppe Filianoti

8/19(水)pm6:30090819
サントリーホール

 2006年ラ ヴォーチェ公演、オペラ「La Traviata~椿姫~」で共演したソプラノとテノール歌手ふたりが再来日、オペラの名曲の数々を歌う。心震える感動が期待できるコンサートだ。
 主催のラ ヴォーチェは、クオリティの高いコンサートやオペラ公演を開催し、収録した映像・音源をDVDやCDなどのコンテンツとして販売して、感動の追体験を促し、また会場に出向けなかったファンにも喜ばれている。
 マリエッラ・デヴィーアは、世界の檜舞台で活躍を続ける現代最高のベルカント・ソプラノ。美しい舞台姿と寸分の狂いもない完璧なテクニックと、その精緻で豊かな歌唱表現は至高の芸術として絶賛されている。ラヴォーチェ公演では「ルチア」(04年)でも圧倒的な歌唱力で客席を魅了した。
 ジュゼッペ・フィリアノーティは、伸びやかな高音と透明感のある歌声、正確なテクニックを持つ歌唱力で世界の歌劇場でますます活躍の場を広げている注目の若手テノール。ラヴォーチェ公演「椿姫」(06年)では瑞々しい歌声と豊かな表現力で観客の心を捉えた。
 東京フィルハーモニーをサポートする指揮者ステファノ・ランザーニは、幅広いレパートリーで世界の主要劇場の指揮台に立ち、ラヴォーチェ公演では「ルチア」(04年)で来日。歌い手の魅力を最大限に引き出しながら彩りとめりはりのある音作りを実現、わが国でもおなじみの指揮者だ。
 こうした役者が出そろい、「ノルマ」の“清らかな女神”、「愛の妙薬」の“人知れぬ涙”など、お馴染みのオペラアリア…、それにチラシには謳われていないが、「椿姫」のデュエット“ パリを離れて”が予定されているそうだ。これはもう、“真夏の夜の(正)夢”だ。ただ身をゆだねて<音・楽>するほかあるまい。
http://www.la-voce.net/page/concert200908.html
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2009年7月 5日 (日)

瀬﨑明日香、EMQとブルッフのVn協奏曲
Ensemble MUSIKQUELLCHEN 第15回演奏会
8/9
(日)pm1:45開演
杉並公会堂大ホール090809
入場無料

 EnsembleMUSIKQUELLCHEN、略称「EMQ」は、早稲田大学フィルハーモニー管絃楽団のOB・OGを中心に、卒業後も室内楽を楽しもうと95年に結成された。
 MUSIKQUELLCHEN とは「音楽の小さな泉」の意。「ささやかで美しく、新鮮な音が次々と満ちてくるようなアンサンブルを理想としたい」との想いから命名されたそうだ。
 第3回演奏会からは、室内楽とオーケストラを同時に取り上げるという形式が定着している。現在では幅広い世代に渡る早稲フィルOB・OG、現役学生のほか、他からのメンバーも加えて活動しており、今回の出演者は約80名となっている。指揮には早稲フィルでトレーナーとして世話になった征矢健之介氏を迎えている。氏は東京シティフィルのヴァイオリン奏者だが、アマチュアオケの指導者として絶大な信頼を得ている。
 ヴァイオリニスト瀬﨑明日香さんは、「マーラーの大曲を是非とも体感したく、シティフィルに乗せて頂いたことがありました。その際、征矢さんのお隣で弾かせて頂き、オーケストラの極意を教わりました。とても気さくな方で、その後、今回の共演のお話を頂きました」というご縁。
 今回の演目については、笹子代表に聞いた。
 室内楽&オケという当団の基本形を踏襲しつつ、第15回記念的な雰囲気を出すべく、会場を杉並公会堂大ホールとし、チラシに謳ったように、スタイルの異なる4曲からなるプログラミングとしました。
・金管+打楽器アンサンブル
「ウィーンフィルハーモニーのためのファンファーレ」
・コントラバス・アンサンブル
・ヴァイオリン協奏曲
・交響曲
 いささか欲張りなプログラムではありますが、ご来場のお客様には多彩な音楽をお楽しみいただけるのではないかと思っております。新鋭ヴァイオリニストの瀬﨑明日香さんとの共演が指揮者の征矢氏とのご縁で実現しました。記念公演に相応しい演奏をご期待ください。
 過去の演奏会のプログラムや、指導者のプロフィールなどは以下のHPでご覧いただけます。
http://www.ne.jp/asahi/wan/wan/emq/top.html
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2009年7月 4日 (土)

シュトラウス一家の音楽会
[オペレッタワルツポルカ行進曲の名曲を集めて]
8/8(土)pm6:00090808
東京芸術劇場
大ホール

 「オペレッタ・ワルツ・ポルカ・行進曲の名曲…」というと、どこかで聞いたことがある…そう、これって、まさにニューイヤーコンサートのプログラムそのものだ!
 で、主催者に訊いてみたら、当たり! こういう答えが返ってきた。
 「この演奏会は、今年、初めて行うものです。毎年ウィーン・フィルが行う「ニューイヤーコンサート」の内容を、真夏にやってみようという企画です。気軽に楽しめる音楽会を考えました」
…演目を見れば一目瞭然だ。
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ
 「こうもり」より“侯爵さま”(ソプラノ)
ヨハン・シュトラウスⅡ:チックタックポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ:ポルカ「雷鳴と電光」
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ
 「こうもり」より“田舎娘の姿で”(ソプラノ)
ヨハン・シュトラウスⅡ:アンネン・ポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ:皇帝円舞曲
          *
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ「ジプシー男爵」行進曲
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ
 「ウィーン気質」より“ウィーン気質”(ソプラノ)
ヨハン・シュトラウスⅡ:シャンペン・ポルカ
ヨゼフ・シュトラウス :鍛冶屋のポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ:ワルツ「春の声」(ソプラノ)
エドアルト・シュトラウス :ポルカ「テープは切られた」
ヨハン・シュトラウスⅡ:ワルツ「美しく青きドナウ」
ヨハン・シュトラウス :ラデツキー行進曲

 しかも、何と、チラシには全曲目の個々の所要時間まで入っている!  してまたなにゆえに…「初めてクラシック音楽のコンサートに来る方に、時間の目安をお知らせするためです」…何ともヤボな質問をしてしまった!  初めての人には、確かに必要な情報だ。なるほど、巷には“初心者のための…”と謳っている催しはあるが、ここまで徹底した親切な対応は初めてだろう。…目から鱗とはこのことだ。
 かといって、レベルを落とした演奏だったら、話しにならない。実は、今回のお話し、これからが本題なのだ。まずは聞いてください。
 後ろから3番目のポルカ「テープは切られた」の作者エドアルト・シュトラウスの孫にあたるエドアルト・シュトラウス2世が、かつて東京交響楽団を指揮したことがあります。そのおりに、エドアルト2世が使った楽譜が東京交響楽団に残っています。それを秋山先生が深く研究して、本場の音楽を皆様にお届けします。
 …何とシュトラウス家秘伝の楽譜で演奏される。夢のようなホントの話しなのだ。
 念の入ったことに、東響のHPには今回登場するシュトラウス家各人の「生年月日-没年月日」まで載っている。
 秋山和慶氏は東響の常任指揮者を40年も務めた日本を代表する指揮者。以前から白髪だったので相当先輩だと思っていたが、未だ60代。とても都会的で、洒脱。洗練された知的な表現者だ。
 「共演者には、華のあるソプラノであること、ウィーンを初めとしてヨーロッパで活躍している方と、幸田浩子氏に共演をお願いし、華やいだステージを作りたいと考えました。肩のこらない楽しい音楽会です」
http://www.tokyosymphony.com/concerts/20090808special.html
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2009年7月 2日 (木)

ソプラノ三谷結子リサイタル
オーストリア・日本国交樹立140周年記念コンサート
7/29(水)pm7:00
新宿文化センター
小ホール090729

 一昨年正月のリサイタルは、ウィーン市ドナウシュタット区と東京都荒川区の友好都市提携10周年公演だった。今回の公演は、“国交樹立140周年記念”と一気に格上げされた。
 ウィーン在住の三谷結子は欧州で活躍するオペラ歌手だが、同時に地元ウィーンではウィンナーリート歌手といわれている。聞き慣れない言いまわしだが、オーストリアでは人気歌手のことだといってよい。さしずめ日本なら演歌歌手ということになろう。三谷結子は、コブシがきいたとでもいうのだろうか、独特の節回しを持ち合わせている。彼女のドイツ語は、オーストリア人と見まがうばかり、ウィーン訛りが身についているのだそうだ。ウィーンでは知る人ぞ知るオペレッタ歌手だ。
 三重県出身の三谷は、武蔵野音楽大学声楽科卒業後、ウィ-ンに留学し、プライナ-・コンセルバトワ-ル声楽科を最優秀の成績で卒業。碓井士郎、及川慥、宮廷歌手ソ-ナ・ガザリアン、宮廷歌手レナ-テ・ホルム、諸氏に師事。
 在学中にウィ-ンのユ-ゲントスティ-ル劇場にグルック作曲「オルフェオとエウリディ-チェ」の“アモ-レ”役で出演。その後オ-ストリア・バ-デン市立劇場のオ-ディション合格。レハ-ル作曲「微笑みの国」の“ミ-”役で本格デビュ-し、各方面から大好評を得、同劇場で、レハ-ル作曲「ロシア皇太子」の主役“ソニア”に抜擢され、絶賛を浴びた。地元ウィーンではクラシックのみならず、様々なイベントやコンサ-ト、テレビ番組などに出演している。
 今年後半の主な催しを伺った。ハンガリーオーケストラ・ガラコンサート(8/30)、ウィーン民謡コンサート(9/5・12/5)、歌曲の夕べ(9/27・11/15)、クリスマス・コンサート(12/20)。如何に多彩な活動を展開しているか、お分かりいただけるでしょう。
 今回は、ウィーンゆかりのモーツァルト、シューベルト、シュトルツ、マーラーや日本の歌をうたうのだが、シュトルツの曲を日本語で歌ったり、「宵待草」や「さくらさくら」、「ウィーン、わが夢のまち」などを両国語で歌う。彼女ならではの趣向が楽しみだ。
http://www.planet-y.co.jp/
http://www.shinjukubunka.or.jp/bunkainfo/control1/schedule/2009.7.htm
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年6月26日 (金)

東京芸術劇場シアターオペラ 第4弾
プッチーニ作「トゥーランドット」
7/25(土)pm3:00090725
東京芸術劇場
大ホール

 東京芸術劇場が、オーケストラと歌手が同じ舞台に乗る「シアターオペラ」をスタートしたのが一昨年3月。読売日本交響楽団と事業提携して実現させた。
 このシアターオペラに私が注目したのは、昨年末の第3弾、マスカーニ作「イリス」だ。これは、「蝶々夫人」公開の10年も前にローマで初演されたジャポニズムの秘曲。1984年の日本初演を指揮した井上道義が、その後誰も取り上げないのにシビレを切らし、自ら演出も手掛けて日本再演をなし遂げた。フィナーレの舞台を見事なまでに盛り上げた。
 第4弾の今回は、フィギュアスケーター荒川静香が演目に使って一躍有名にしたプッチーニの名作オペラ「トゥーランドット」。井上の大英断で、今回は演出を狂言師、茂山千之丞に託した。
 今年86歳になる高齢の茂山は、3歳で初舞台を踏み、兄の千作と共に狂言の普及に努めた。古典だけでなく復曲・新作狂言にも出演、タブーを破って能狂言師としては初めて他のジャンルの俳優と共演。狂言界の異端児と呼ばれた。
 60年代にオペラや新劇などの脚色、演出を始める。代表作に万博委嘱オペラ「地獄変」(三島由紀夫原作)がある。今回の演出についてしばし蘊蓄(うんちく)に耳を傾けよう。
 「狂言役者がオペラの演出をする、それこそ正に『狂言』じゃ…楽譜もまともによめない僕は、少なくともオペラの演出に関しては今でも素人を自負しています。そんな私に演出のお声がかかったのは、こんな事由ではなかろうか…。
 能や狂言は、大道具はもちろん小道具の類もほとんど使いません。お客さんの想像力に百%期待して、役者の声としぐさですべてを表現していきます。何もない舞台を、何でもあるつもりで…実はこの『つもり』こそがお芝居の原点なのですが、いまはやりのエコな手法を期待されて…時代ものの歌舞伎のテクニックをも拝借して、プッチーニを料理してみたい」
 トゥーランドット姫の役はブルガリア出身のマリアナ・ツヴェトコヴァ。欧米のコンクールに入賞し、ミラノ・スカラ座、バイエルン、ベルリン、ドレスデンの各国立劇場、東京の新国立劇場などに出演している世界的なソプラノだ。姫を得んとする王子カラフ役のアレクサンドル・バディアはルーマニア出身で、ブカレスト、ザルツブルク、ワシントンの各歌劇場に出演。王子を慕う女奴隷リュー役は、前回の「イリス」にも芸者役で出演した小林沙羅だ。
 今回は、井上が音楽監督を務める石川県のオーケストラ・アンサンブル金沢とも共催、7月18日に金沢でも上演される。
http://www.geigeki.jp/saiji_050.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年6月24日 (水)

牧田ゆき チャマメ・アコーディオン
2ndアルバム発売記念コンサート

7/9(木)pm7:00090709
杉並公会堂
小ホール

 牧田ゆきのCD『行雲流水』のサンプルを聞いた。初めて聴くチャマメだが、日本の「ずいずいすっころばし」から始まる軽快なリズムに知らない間に身体が揺らいでいる。キャッチコピーにある「2拍子と3拍子の同時進行によるリズムとゆらぎのマジック。切れ味のよいアコーディオンのリズムと心揺さぶる旋律が、人生の喜びと悲しみを謳う」が言い得て妙。13曲のうち7曲は彼女の作曲。うち1曲は自作の歌詞で彼女が歌っている。
 今回のコンサートは、このセカンドアルバム『行雲流水』の発売記念コンサートだ。
 “チャマメ”、何とも愛らしい我々日本人にとって親しみやすい言葉だが、この音楽はアルゼンチン北東部、リトラール地方が発祥の地で、グアラニ語(現地のインディアン語)の「気軽にこしらえたもの」という意味なのだそうだ。ヨーロッパからこの地にやってきた人々がもっていたポルカ・マズルカのリズムが現地のインディアンのリズムと混ざりあってできた6/8と3/4の複合リズムのダンス音楽…
 牧田ゆきは、このチャマメに取り憑かれてしまったアコーディオン奏者だ。プロフィールにこうある。
 東京音楽大学器楽科卒業。父の影響で幼少の頃からアコーディオンに親しむ。1983年から数々の劇場音楽の作曲を手掛ける。アストル・ピアソラ氏と親交の篤かったアルゼンチン・チャマメの第一人者ラウル・バルボーサを頼ってパリへ留学。師よりその魂を学ぶ。99年よりチャマメの演奏活動を開始、テレビ・ラジオ・新聞などでその音楽の紹介活動を行う。 チャマメの要素とJ-ポップやクラシックの要素を融合したオリジナルCDアルバム『風がたどった道』をキング・レコードより発表。2004年初夏、チャマメ発祥の地アルゼンチンでコンサート・ツアーを行い、現地の多くのメディアに取り上げられCDと共に大絶賛された。日本で唯一人のチャマメ奏者として、演奏のユニークさと人々の心を熱くするその情熱的なステージは高い評価を受けている。
 この日は、ギター2人とパーカッションが共演する。また、公演日の7月9日は、「アルゼンチン共和国独立記念日」なのだそうだ。
http://www.planet-y.co.jp/makita/yuki/Home.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年6月22日 (月)

イオス カルテット IOS STRING QUARTET
「若手奏者たちが贈る夏の夜の響宴」
ヴァイオリン 瀬﨑明日香 加藤えりな
ヴィオラ 植村理一 チェロ 窪田 亮
7/10(金)pm7:00090710
文京シビック
小ホール

 発足4年目とのことだが、私が聴くのは昨年に次いでこれが2回目になる。チラシの「後援」に東京藝大同声会、同大附属音楽高等学校響親会とあるように、4人は通称「芸高」仲間。チラシのキャッチコピーに、「若手奏者たちが贈る夏の夜の響宴」とある。自主企画は今回が初めてとのこと。
 「レッスンは立ってするし、ソロリサイタルもコンチェルトも立って演奏します。カルテットはオーケストラとは違うので、座って演奏するのが最初は戸惑いました」と、第1ヴァイオリンの瀬﨑さん。この団体が如何に初々しいか、お分かりいただけよう。だが、昨年の会場には、血湧き肉躍る熱演にオーラが飛び交った。
 「今年のプログラムは、カルテットの父ハイドンの『皇帝』、それに昨年挑戦した1番に続いてベートーヴェンのラズモフスキーの第2番という王道に真っ向から挑戦します。その間に、この世のものとは思えない美しさを持つウェーベルンを挟みました。
 細々ながら4年目に入り、それぞれの個性と経験を少しずついい方向へ生かせるよう試行錯誤を続けています…弦楽四重奏という作曲家の想いが凝縮された世界、その音楽が与えてくれる幸せを体感するようなひとときを探っていきたいと思っております」
 今回は、またひとつ彼らの飛躍した表現が期待できるに違いない。そして、いつの日か、先輩の弦楽四重奏団が避けて通るといわれるハイドンの「ひばり」、「日の出」も聴かせてくれる日がくることを祈りたい。
iosquartet@live.jp
申込み:東京文化会館チケットサービス:
03-5685-0650
注チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。
 
 

2009年6月21日 (日)

『イル・トロヴァトーレ』 稽古たけなわ
オペラリリカ八王子 第8回公演
7/5(日)pm3:00
八王子市民会館P1030585

指揮:大浦 智弘
演出:八木 清市
レオノーラ  松岡 薫
マンリーコ  
浅原 孝夫
ルーナ伯爵 
森口 賢二
アズチェーナ
巖淵 真理
フェランド  
竹永 久男
イネス    
阿井  泉
ルイス    
澤崎 一了
老ジプシー 
里美 義康
使者     
森田 克己

 色彩豊かな美しい旋律と華やかな歌で綴られた、イタリアオペラの楽しさを満喫できる名作。第2幕、アズチェーナ(巖渕真理)のアリア「重い鎖につながれて」に続くマンリーコ(浅原孝夫)とのレチタティーヴォの場面。
 レオノーラ(松岡薫)らに演技指導する演出の八木清市は、オペラ リリカ 八王子の公演で、「蝶々夫人」、「マクベス」、「カルメン」に次いで、4作目だ。
P1030695_4  「このオペラは、つぎつぎと人が死んでいき、あまりに悲惨すぎる、と人は言う。だが死は、人生につきものなのではあるまいか。一体ほかに何があるというのか」 クラリーナ・マッフェイ宛の手紙の中で、ヴェルディはそのように書いている、と八木氏。
P1030721at 「この中の男たち、女たちは、あるいは死ぬことだけを考えているように見受けられます。ただし、それは、決してネガティブなことではないように思えるのです。
 そう思える理由は、音楽です。リブレットのもつ、死を望む救いのなさは、音楽の持つ一種のポジティブな姿勢のなかで、昇華されている、と僕には、見受けられるのです」
 1853年1月19日、ヴェルディ自らの指揮のもと、ローマ・アポロ劇場での初演は、大成功を収めたそうだ。http://iwabuchimari.blog50.fc2.com/blog-category-2.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年6月17日 (水)

沼尻竜典&トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ
第50回記念『ドン・ジョヴァンニ』
7/26(日)pm3:00
三鷹市芸術文化センター
風のホール090726tmp

 三鷹市出身の沼尻竜典の呼びかけによって、1995年の三鷹市芸術文化センター開館時に結成され、以後、同会館を本拠地とするトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ(TMP)の定期演奏会が、今回で50回目を迎える。
 TMPがモーツァルトのオペラに取り組むのは、『フィガロの結婚』、『コジ・ファン・トゥッテ』に次いで3作品目。「全曲制覇目指して頑張りたい」と沼尻氏。
 今回は初めての試みで、記念すべきこの演奏会を一緒に創り上げようと、音楽界の将来を担う若く才能のあるソリストをオーディションで決定した。
 オーディションには100名以上の応募があり、まだ表舞台に立った経験がないにもかかわらず優れた才能の持ち主、中にはロシアや韓国など海外からの応募もあったという。「これが若い声楽家の一つの登竜門となり、三鷹の名前をもっと世界的に発信することを目指したい」とも。
 演目は、モーツァルト自身の指揮で1787年にプラハでの初演が大成功を収めて以来、今日まで世界各地できわめて多く上演されている人気の高いオペラ『ドン・ジョヴァンニ』。スペインのとある町で伝説的な好色貴族のドン・ジョヴァンニを巡って繰り広げられる、悲喜こもごもの人間味溢れるドラマだ。
 今回出演するソリストは、チラシを拡大するとご覧いただけるが、恐らくほとんどが初お目見えの顔ぶれだろう。
http://mitaka.jpn.org/ticket/0907260/
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年6月16日 (火)

武蔵野音楽大学 スペシャル・コンサート
=第15回インターナショナル・サマースクール=

090721 プロの演奏家を目指す若者の間で、クラシック音楽の本場、欧米への留学は盛んだが、東京にいながらにしてレベルの高いレッスンを受けることができる夏期講習。このインターナショナル・サマースクールは武蔵野音大の企画で、15回目の今年は欧米9人、邦人2人の講師を迎え、7月19日から29日の間に開催される。
 このコンサートは、講師による特別コンサートで、初回は邦人二人によるオペラアリア、2回目は東欧出身のヴァイオリンとピアノのデュオだ。
いずれも会場は練馬文化センター(練馬駅北口)、pm7:00開演。

7/21(火)
堀内康雄バリトン・リサイタル
共演:松本美和子
(ソプラノ) 三ツ石潤司(ピアノ)

ヴェルディ:《ラ・トラヴィアータ》より 「プロヴァンスの海と陸」
        《ドン・カルロ》より ロドリーゴの死
       《シモン・ボッカネグラ》より 再会の二重唱 

 堀内はトゥールーズ国際コンクールで日本人男声として33年ぶりに優勝し、その後、国際的に活躍するオペラ歌手。松本美和子特任教授の賛助を得て二重唱も披露する。

7/23(木)
ラバート・ダヴィドヴィッチ&ケマル・ゲキチ
ヴァイオリン&ピアノ デュオ・リサイタル

ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 Op.30-2
イザイ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調「バラード」Op.27
フランク: ヴァイオリン・ソナタ イ長調

 ヴァイオリンのダヴィドヴィッチ氏はルーマニア出身。カーネギーホール国際アメリカ音楽コンクール優勝の後、世界各地で演奏活動を展開している。ピアノのゲキチ氏はクロアチア出身。独自の感性と研ぎ澄まされた技を持つ、リスト演奏の第一人者。
http://www.musashino-music.ac.jp/concert/summer_school/index.html
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年6月14日 (日)

石川 滋 コントラバス リサイタル2009 
世界の‘Shigeru’を聴く!
7/14(火)pm7:00 才能教育会館(松本)
7/17
(金)pm7:00
東京オペラシティPhoto_3
リサイタルホール

 先ほどこの催しを配信したばかりだが、「石川滋氏は、ヨーロッパとアメリカで首席を務めた唯一の日本人コントラバス奏者です」…彼の祖母からピアノを習ったという、いわば幼なじみから、連絡が入った。
 滋さんは、スズキ・メソードの創始者鈴木鎮一氏を大伯父として誕生。祖父は鎮一氏と共に『鈴木カルテット』の一員、祖母は諏訪根自子の伴奏者も務めたピアニスト・ピアノ指導者。母はヴァイオリニスト。叔父は日本のジャズ界を代表するジャズベース奏者&作曲家鈴木良雄という音楽的環境の中で育ち…「王冠の宝石」と評した新聞評がありますが、言い得て妙とはこのことです。彼の演奏は、まさしく「王冠の宝石」の、「血」と「風格」と「輝き」に溢れていることを、演奏会で体感しました。
 滋さんご自身は、「ジュリアードで4年師事したユージン・レヴィンソン氏の教えが、今の演奏スタイルの核になってる」と申してます。
 とんでもないDNAを背負っているサラブレッドなのだが、当のご本人は、首都なのに静かな佇まいのベルンで、音楽を文字通り楽しんでいる。先のメールで街のポスターと一緒に写っている写真を紹介したが、今や街の“人気者”。今回はそのアップ。
 以下は、石川さんから届いた今回の公演意図のさわりです。
 コントラバスのソロのためのオリジナル曲、それも質の高い曲は数が限られており、コントラバスでソロをやっていこうとすると、まずぶつかる壁です。そこで他の楽器の曲をやるという道を選択すると、今度は技術的な困難さやコントラバスという楽器の性格への向き不向きという壁が現れます。多くのコントラバス奏者は、そんな中で弾き易い調に替えてしまったり、必要以上にやさしくアレンジしたり、オリジナルの作品に対するリスペクトが足りないケースもよく見かけます。
 今回は、これまでと少し傾向を変えて、前半は厳選したコントラバスオリジナル曲、後半は編曲物といたしました。
 ヒンデミットのソナタもグリエールの4つの小品も、おそらく現存するコントラバスオリジナル曲の中では、トップクラスのクオリティーの作品です。一度じっくりと取り組みたいと以前から考えていました。
 今回初めてニューヨークから来ていただくアーカスさんとは初共演ですが、彼の演奏を以前から知っており、今回念願の共演が実現するというわけで、良い機会なので、コントラバスの比較的長い、重量級のオリジナル作品をきちんと演奏したいという思いで、迷わずにこの選曲をしました。グリエールは、小品として幾度もコンサートで弾いてきましたが、4曲全部を通して演奏するのは初めてです。全曲を演奏することで見えてくる作品像が楽しみです。
 ヒンデミットは、ソナタとしてはコンパクトなものですが、それだけにエッセンスのつまった、密度の濃い作品で、アーカスさんとのコラボレーションでどのような世界になっていくのか、ある意味で本番よりもまずリハーサルが楽しみというところです。ヒンデミットは、ジュリアードの修士の卒業リサイタル以来の演奏です。15年以上経っています。
 フランクのソナタは、今までに何度か弾いてきました。音楽的には非常に懐の深い曲で、楽器を限定しない不思議な魅力があります。弦楽器すべてはもちろん管楽器でも積極的にとりあげられています。コントラバスによる演奏は、もちろん技術的困難さをまず克服しなければなりませんが、僕は特別気に入っていて、他の弦楽器とはまた違った魅力が引き出せるのではないかと信じています。日本でのリサイタルで弾くのは3度目ですが、今までの演奏は必ずしもハッピーではなかったので、今回こそ、の思いです。ピアノパートも非常に重要で、アーカスさんがどう出るか、これも楽しみです。
 また、自分のレパートリーを広げようと、いつもは新しく取り上げる曲をかなり入れるのですが、今回はすべて今までに演奏したことのある曲です。ベストを尽くすのはいつもと一緒ですが、過去に演奏したことがあるだけに、この3曲はいずれも自分の演奏の「決定版」にしたいと、ひそかに決意しています。
http://grandline.org/~shigebassclub/
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2009年6月12日 (金)

石川 滋 Shigeru Ishikawa
コントラバス リサイタル2009
7/14(火)pm7:00090717
才能教育会館(松本)
7/17
(金)pm7:00
東京オペラシティ

リサイタルホール

 つい先日、フランクのヴァイオリンソナタをフルートで奏でるというコンサートの案内をしたばかりだが、彼は何と、同じ曲をコントラバスで弾くという。
 脂ののった1963年東京生まれ。慶応大在学中に桐朋学園のディブロマ・コースに在籍し、88年渡米、エール大でゲーリーカーに師事した後、ジュリアード音楽院の修士課程を卒業。BASS94国際コントラバスコンクール(仏)やJAA音楽賞など受賞歴多数。フロリダ・フィル首席、ハリッド音楽院助教授を経て渡欧、2006年から現職のベルン交響楽団ソロ首席奏者。ご覧のように、首都ベルンの街角には彼のソロ出演のニュースがデカデカと張り出され、彼は今や街の人気者。
 2002年からほぼ毎年、帰国して国内各地でリサイタルを開催している。
 日頃けなすことをしない音楽誌だが「楽器の特性以上に音の線は太く音量はゆたかで、音程の精度が高くメロディをよくうたい、装飾音さえ難なくクリアする…コントラバスで弾いている困難さを感じさせない…ただ者ではない」(チラシ裏面)と、ここまでベタ誉めは滅多にしないだろう。
 かくいう私は、来日のアンサンブルのエンタテイメントで楽しんだことはあるが、邦人のリサイタルで未だ、心が躍ったことがない。これも、フランクのヴァイオリンソナタが取りもつ御縁! 馳せ参じる次第だ。
http://grandline.org/~shigebassclub/
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紫園 香 フルート リサイタル
KAORI SION FLUTE RECITAL
ピアノ:藤井一興 クラリネット:柳瀬 洋
7/18(土)pm4:00090718_f
東京文化会館
小ホール

 紫園さんの自主リサイタルは、1985年を皮切りに、2005年までに16回。今回が通算17回目になる。
「今回のプログラムは、私の人生の<出会い>がテーマになっています。偉大な芸術家であり信仰者であったJ.S.バッハ、C.フランク、そして、敬愛してやまない作曲家であり恩師の川崎優氏、デビュー後ずっと共演して下さっているピアニスト藤井一興氏、日本のクリスチャン音楽家の集まり<ユーオーディア~キリストの香~>代表のクラリネット奏者柳瀬洋氏…それらの優れた方々との出会いによって、現在の私があります。前回の自主公演から4年たち、その間に二人の父が天に召されました。天国の生命を考えてCD「Born  again~新たなる旅立ち~」を録音しました。<死>は終わりではないと思うのです」
 以下、紫園さんのプログラムノーツをチョット先取りしました。              
 一曲目の.バッハ「ソナタロ短調BWV1030」は、バッハのフルートソナタ全曲の中で、最も緻密なポリフォニックなスタイルをとっており、バッハ以外の何人にも、これに並ぶ作品を書くことはできなかったと思われる傑作です。フルートとピアノの右手、左手が、それぞれ独立した声部をなして絡み合う、いわゆるトリオ・ソナタの形をとっています。
 川崎優氏の「フルートとピアノのためのソナタ 第2番<ワン・ムーヴメント>」は、氏が未だ若い1961年の作曲。今回は是非この曲を、とのお達しです。
 M.エマヌエルの「フルートとクラリネット、ピアノのためのソナタ」。彼は、作曲素材のほとんどを古典派やロマン派の伝統以外のものから得ました。それはフランス音楽を、制限するすべてのものから解放するためでした。
 H.ヴィラ=ロボスの「フルートとクラリネットのための14のショーロ 第2番」は、ブラジルのポピュラー音楽との深い関わりを確立した最も独創的な第2期の作品で、その頂点に位置します。この第2番は、特にフルートとクラリネットという独創的な組み合わせによる音色と、熱を帯びた哀感が魅力です。
 しんがりは、フランクのソナタ イ長調。ヴァイオリン曲をフルートで演奏します。彼はパリのコンセルウ゛ァトワールのオルガン科教授としても多くの門下生を教育し、弟子たちはフランキストと呼ばれて、大きな一派を作りました。しかし、「彼が演奏するのは、人に聴いてもらうためではなく、神と自分の良心のために最善を尽くすためだった」(ヴァンサン・ダンディ「フランク伝」より)
 “真摯”の一言に尽きる紫園さん。この1曲と最初のバッハを聴くだけでも行く価値がある。彼女のCDには、師匠の川崎優氏の曲や毎回の共演者、藤井一興氏が彼女に献呈した小品もある。     
http://homepage3.nifty.com/kaori-sion/jin.html
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2009年6月10日 (水)

平井幸子 室内楽シリーズ
音楽がくれるリラクゼーション
Vol.1:メンデルスゾーン生誕200年にちなんで
Vn・平井幸子 Vc・小山みどり Pf・金井玲子
7/12(日)pm6:00 090712
サロン・テッセラ

(三軒茶屋駅前)

 知人のヴァイオリン奏者が昨年、ピアノ・トリオを立ちあげて以来、それまで注目してこなかったピアノ三重曲に目がいくようになった。梅雨空のすっきりしないこのごろ。清々しいチラシが目を惹いた。
 日本フィルのヴァイオリン奏者として22年という平井幸子さん。その間に演奏した曲は、果たしてどのくらいの数になるのだろうか。「多くの素晴らしい指揮者、独奏者、そして楽団のメンバーと共に多くの作品を演奏し、音楽を感じる時を共有できたことは、自分にとって最高の勉強の場であったと考えています」。その経験を踏まえて、初めて自主公演を企画した。
「高校時代からの友人で、ソロ、室内楽など多方面で活躍中のお二人と、3つの楽器による対話をお楽しみいただけたら幸いです」
 共演のお二人共々、東京藝大附属音楽高校から同大卒という経歴。この附属高校の同窓生の結束が硬いことはよく知られている。
 「遠い昔に作曲された音楽が現代の私たちに与えてくれる喜びや癒し。作曲家が音符の奥に込めた思いを感じながら、ロマン派のピアノトリオを中心に企画していく予定です」とのこと。初回は生誕200年にちなんで「大好きな」メンデルスゾーンが選ばれた。ベートーヴェンは毎回取り上げていくことにしてるという。
 会場のサロン テッセラは、東急世田谷線三軒茶屋駅前にある客席70人ほどのサロンだが、天井が6メートルもある素晴らしい音楽空間だ。道順は下記のHPで。
http://www.salon-tessera.com/home.html
催しの詳細は、以下の日フィルのHPでご覧いただけます。
http://www.japanphil-21.com/senden/09hirai/09hirai.html
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2009年6月 9日 (火)

長岡京室内アンサンブル
    心魂を洗う弦の響き
7/12(日)pm4:00 京都府民ホール“アルティ”
7/13
(月)pm7:00 浜離宮朝日ホール090713

 長岡京室内アンサンブルが、東京で初めて自主公演を行う。
 「今回は、よく耳にするモーツァルトから、演奏される機会の少ない難曲、ヒナステラ「弦楽のための協奏曲」まで、幅広いレパートリーから”長岡京”らしさの響きをお届け致します」と音楽監督の森悠子さん。
 「地域ごとに独自の音色を持つオーケストラがあるヨーロッパのように、長岡京独自の音色、思想をもった演奏団体を育てたい」と、1977年に結成した。指揮に頼らず互いの音を聴く「耳」を究極にとぎすませた独自のスタイルを特長に、緻密で洗練された技術と凝集力の高さ、独自の様式感覚をもった高度な表現法と、音楽性の高さは、日本でも希有な存在と高く評価されている。
 仰々しいコメントに聞こえるかも知れないが、今回演奏される“難曲”ヒナステラの協奏曲を最新のCDで聴くと、文字通り“研ぎ澄まされた”精緻な調べに唖然とするほどだ。半端な演奏だったら恐らく敬遠されがちな、いわゆる現代曲にしか聞こえないだろう。
 こんな卓越した演奏団体で聞く、モーツァルトの「アイネ・クライネ…」も格別だが、今回は、更に目玉がある。“もうひとつのメンコン”だ。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲といえば、作品64番のホ短調だ。このニ短調はメンデルスゾーンが14歳の時に作曲した、若き息吹が感じられる名曲。ロンドンのメンデルスゾーン家で1951年、メニューインが発見・校訂し、蘇演されるようになった逸品。今回は東京交響楽団のコンマス、山形交響楽団の特別首席コンマスの高木和弘がソロを務める。
 今回の公演は特別だという。「これまでに東京での演奏は3回ばかりありましたが、いづれも依頼による演奏会で、自主公演は初めてなのです。この公演を成功させるために、7月早々からメンバーの招集をかけ、合宿する予定でおります。“東京デビュー”の意気込みなのです」
 CDに収録したヒナステラは、ピアソラを育てたアルゼンチンの現代作曲家。各パートにソロが有り、名曲だが超難曲。「私ども収録時のような演奏がもう一度出来るだろうか…という心配もあり、合宿をして臨むことにしたのです。是非楽しみにして下さい」
森悠子さんと楽団の経歴については下記のHPで御覧いただけます。
http://www.musiccem.org/nagaoka.htm
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古雅の響き
古代を彩るヒロイン、ディドルクレティア

ソプラノ 山本富美
ヴァイオリン 桐山健志 鍋谷里香0907_11
ヴィオラ・ダ・ガンバ 福沢 宏
チェンバロ 及川れいね
7/11(土)pm2:00
近江楽堂
東京オペラシティ3F

 100席限定のお御堂のような小空間。<古雅の響き>は、まさにこの会場にピッタリのタイトルだが、ソプラノ山本富美さんのリサイタルだ。グランド・ピアノもおけない小舞台。彼女はこれまでリードオルガンの伴奏で歌うなどこの会場に相応しい催しを披露しているが、今回は「器楽奏者に、日本の古楽界をリードする名手の方々をお迎え致しました。きっと素晴らしいハーモニーを奏でてくれるはずです!」
 バロック時代のフランス人作曲家の作品ばかりを集めた演奏会で、メイン・テーマは、ギリシャ・ローマ神話に登場するディドとルクレツィアという二人の女性。モンテクレール作曲のカンタータだ。
 「ディド(Dido)は、カルタゴを建国したと伝えられている伝説上の女王で、トロイア戦争に負けカルタゴ島に流れて来たアエネアスと愛し合うようになりますが、ついには裏切られ捨てられ命を絶ちました。また夫の友人に辱めを受けたルクレツィア (Lucretia) は、父と夫に復讐を誓わせ、自らは貞淑な妻として胸を短刀で刺し自害しました。(チラシ右上の絵の女性)
 彼女たちは、文学や絵画、音楽のテーマに取り上げられることもしばしばです。今回は死の場面を描いたカンタータを聴いて頂き、古代の女性たちに想いを馳せるひとときにできれば、と願っております」
 フランス後期バロック音楽の宗教曲とオペラを代表する作曲家アンドレ・カンプラは、ノートル・ダム大聖堂の楽長やオペラ座の支配人を勤めた。今回は彼の「サルヴェ・レジーナ」を取り上げる。
 その他、 フランソワ・クープランのクランヴサン曲や、トリオ・ソナタも予定しているそうだ。  
http://www.tokyooperacity.co.jp/oumi/schedule.htm
注:チラシは、右クリック、「リンクを新しいウィンドウで開く」で、拡大できます。

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2009年6月 8日 (月)

オイロス・アンサンブル2009
管・弦によるアンアンブルの小宇宙
6/30(火)pm7:00090630
浜離宮朝日ホール

フルート:佐久間由美子
オーボエ:広田智之・古部賢一・
      池田昭子
クラリネット:髙橋知己・三界秀実
ファゴット:岡本正之・水谷上総・
             佐久間大作
ホルン:吉永雅人・田場英子・
          冨成裕一
チェロ:藤森亮一
コントラバス:吉田 秀

 フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの管楽器にチェロとコントラバスを加えたオイロス・アンアンブルが結成されたのは1997年。主宰のクラリネットの高橋知己が交響曲やオペラを編曲。その作品がオリジナリティを際立たせている。クァルテットやクィンテットでの発表や委託演奏など、首都圏を中心に多彩な活動を続けているが、今回のような14人のフル編成の公演は6年ぶりだという。
 メンバーのほとんどがオーケストラの重責を担うポストに就いているため、スケジュール合わせが非常に困難なのだが、6月26日・27日に北九州の「響フェスティヴァル」への出演が決まったこともあり、それを機に東京での自主公演を決めたという。今回の演奏会を弾みにして、今後は地方での開催も積極的におこなっていくそうだ。
 今回の演目は以下の通り。いずれも魅力的だが、特にオーケストラ曲の「フィガロの結婚」序曲とメンデルスゾーンの「スコットランド」はどんな編曲になるのか、待ち遠しい限りだ。